【結論】
ゴキブリには細菌や寄生虫といった猫に害を与える要因が存在しています。そのため、猫が口にしてしまわないよう徹底した駆除対策が必要です。
筆者「たけのこ」は大のゴキブリ嫌いなため、当記事には解説するゴキブリの画像を極力除いています。見たい方はご自身で虫を検索してご覧ください。
- G
- 黒い悪魔
- 人類の天敵
色々な別名で呼ばれるゴキブリは見るだけでも生理的にムリ!という方が多いです。かくゆう筆者も本当にムリ。そんなゴキブリを猫が食べようとしたり、倒して目の前に持ってこようものなら家中大騒ぎです。
ゴキブリは不衛生なだけでなく猫にとって多くの危険がある害虫です。
今回は猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、猫とゴキブリが接触する危険性と対策について解説します。
顔をしかめながら書いたので、よければ最後までお読みください
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猫がゴキブリに接触する危険性
ゴキブリを猫に近づけてはいけない。そう理解されている方は多いですが、具体的に何が理由でダメなのかまではご存じない方もいらっしゃるはず。ここでは、ゴキブリが猫に与える危険について解説します。
猫がゴキブリを食べることの危険性
「猫を飼う家にはゴキブリが出ない」そういう説があることを、みなさんご存じでしょうか?
事実、筆者も20年以上猫と暮らしていますが、家の中でゴキブリと出くわした回数は片手で数える程度しかありません。猫がいる家にゴキブリが少ない理由に関しては諸説ありますが、一つの可能性として猫がゴキブリを食べてしまっている可能性が挙げられます。
マジで勘弁してください
カサカサ小刻みに動くゴキブリは、ハンターである猫にとって狩猟本能が燻ぶられる存在。知らぬ間に猫が狩ってしまっている可能性は十分考えられます。しかし、ゴキブリは細菌や寄生虫といった猫に害を与える要因を有しています。
猫がゴキブリを持ってくる危険性
食べるとまではいかずとも、猫がゴキブリをおもちゃ代わりにボコボコにし、戦利品として飼い主さんの前まで持ってくることがあります。中には生きている状態で献上されることも。
想像したくない…
猫は飼い主を人間としてではなく、大きくてどんくさい猫だと思っている可能性が高いことが研究で報告されています。つまり、子育て感覚で獲物をプレゼンするのです。「ご飯を獲ってきてあげたから、狩りの仕方を覚えるんだよ」という親切心からの行動ともいえます。
そんな猫の優しさには怒らず感謝してあげたいところ。しかし、ゴキブリは不衛生で寄生虫や細菌を有しています。
猫に配慮したゴキブリ対策
ゴキブリが猫にとって危険なのは分かったけど、具体的にどういった対策を施せばいいのか?ここでは猫に配慮したゴキブリ対策のポイントを解説します。
清潔な環境であることが第一
本格的なゴキブリ対策を施す前に、猫との生活環境を清潔な状態にすることが最優先です。掃除していない猫トイレやキャットフードの残りなどに、ゴキブリが惹かれて湧いてくるケースもあります。
ゴキブリ対策の前にお掃除です!
猫にホウ酸団子は非常に危険
ゴキブリ退治の定番であるホウ酸団子は使用を控えることをオススメします。
ホウ酸団子は猫に対しても非常に危険な毒性を有しています。しかし、ホウ酸団子の匂いを猫は好みやすいため、近寄って口にしてしまう恐れがあります。
ホウ酸団子は猫のいる家に置かない方が安心です
スプレータイプの駆除剤は要注意
スプレータイプの駆除剤を使用する際は、猫を隔離しましょう。
使用することで薬剤が霧状に散布し、対象に作用するのがスプレータイプの特徴。広範囲に素早く薬剤を散布できるメリットがある一方で、誤って猫が吸引してしまう恐れもあります。
バルサンもあまりオススメしない
害虫駆除の燻煙剤として、有名なのがバルサン。ゴキブリ退治といえばバルサンを思い浮かべる方も多いはず。隠れているゴキブリたちへの対策としては非常に有効です。
ただし、猫がいる家庭ではバルサンもあまりオススメできません。理由は上記のスプレーと同じ。床や家具、カーペットなどに付着した薬剤が間接的に猫の毛に付着。そのまま、摂取する懸念があるからです。また、バルサンを使うときは猫を家から避難させるなどの苦労も大きいため大変です。
熱湯も微妙
害虫駆除の定番、熱湯もゴキブリ相手では微妙です。たしかに、熱湯をゴキブリにクリーンヒットできれば退治できるかもしれません。問題なのは、カサカサと高速で動くゴキブリに対して、熱湯を浴びせることがまず不可能なところ。加えて、飼い主さんや猫が火傷を負うリスクも高いです。
ゴキブリホイホイの注意点
ゴキブリ用トラップとして有名なのが、アース製薬のゴキブリホイホイ。誘引剤がゴキブリを誘導し粘着テープで捕獲する優れもの。ゴキブリホイホイの誘引剤には食品成分が使用され、殺虫剤は含まれていません。万が一、猫がイタズラしてもそこまで心配はいりません。
ただし、ゴキブリホイホイの目的は捕獲であるため、処理するとき捕らえたゴキブリを目にしなければなりません。加えて、毒餌を用いてないため駆除効果は低め。逆に誘引剤によって集まってくるという意見もあります。
オススメはブラックキャップ
数あるゴキブリ駆除剤の中でも、猫的にオススメなのがブラックキャップです。
ブラックキャップとは、アース製薬から発売されている対ゴキブリ用駆除エサ剤。構造上、中の餌がこぼれにくく猫が誤って食べる心配も少ないです。
猫にブラックキャップは安全?
毒餌がこぼれにくい設計であるとはいっても、必ずではありません。万が一、毒餌を猫が食べてしまった場合の安全性はどうなのか?その疑問に関する回答として、アース製薬公式サイトに下記のような記載があります。
子供が容器を触っていた(なめてしまった)のですが、大丈夫?ペットが食べてしまったのですが、大丈夫?
以下を参考に対処ください。<容器を触ったり、なめてしまった場合>
容器を触ったり、なめた程度であれば問題ありません。
有効成分のフィプロニルは非常に微量であり、また、それ以外の配合成分は、小麦粉など食品に用いられるものや食品添加物に類するものですので、なめた程度であれば問題はありません。また、誤食防止として、安息香酸デナトニウム(口に入れた瞬間に非常に苦味を感じ、口に入れておくことができない)を混ぜているため、大量に摂取することはないものと思われます。<食べてしまった場合>
食べてしまった場合は、次のように対処ください。
・食べた量が1~2個の場合・・・牛乳や水を飲ませて、そのまま様子を見てください。
・食べた量が3個以上の場合・・・牛乳や水を飲ませて、念のため、本製品がフィプロニルを含有する製剤であることを医師または獣医師に告げて、診療を受けてください。
プラスチック容器をなめた程度では、さほど問題なく、万が一食べてしまった場合でも少量であれば心配は少ないようです。とはいえ、不安なことには変わりないため指示通りに様子見し、必要に応じて獣医師に相談されることを推奨します。
害虫駆除業者に依頼すれば確実
どれだけ頑張ってもゴキブリは様々なルートで侵入してくるため、素人の対策では限界があります。近年、ゴキブリも世代交代によって、薬剤耐性というふざけた進化を遂げつつあります。つまり、従来の駆除剤が効かない個体が出始めているのです。
そのため、素人でもできる対策でなく本質的な原因を捉えた予防を施したい場合は、プロの害虫駆除業者に依頼するのが確実です。
【害虫駆除110番】 では、駆除前に無料で見積もりを提示してくれる上、猫に配慮した方法を提案してくれます。
猫がゴキブリを食べたら?
猫がゴキブリを食べてしまった場合、飼い主さんができることは限られています。寄生虫・細菌の感染や駆除剤による中毒が懸念されるため、なるべく早めに動物病院に相談し必要であれば、獣医師の診察を受けられることをオススメします。
素人判断で無理に吐かせるとかは絶対NGですよ
猫に危険な害虫一覧
ネコノミ | ダニ | 小蟻 | 蜘蛛 | ムカデ | 蜂 | 蚊 | ハエ | ナメクジ | セミ | カメムシ | ゴキブリ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
危険度 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★ | ★ | ★★★★★ |
猫への危害 | アレルギーや寄生虫を媒介 | ダニの種類にもよるが、いずれも悪影響を及ぼす | 基本的にはそこまで高くない。ただし、ヒアリがヤバイ | 蜘蛛の中には毒を持っている種類もいる | 痛み アナフィラキシー | スズメバチがヤバイ | アレルギーとフィラリア | 不衛生 | 猫肺虫・肺吸虫のリスク | 特別、大きな危険性はない | 特別、大きな危険性はない。だが、臭い。 | 細菌や寄生虫のリスク |
人間への危害 | 血を吸われる アレルギー | マダニがヤバイ | ヒアリがヤバイ | セアカゴケグモがヤバイ | 猫と同じく痛み アナフィラキシー | スズメバチの毒がヤバイ | 感染症を媒介 | サルモネラ菌やO157 | 寄生虫媒介のリスク | 特別、大きな危険性はない | 特別、大きな危険性はない。だけど、臭い。 | 猫と同じく細菌や寄生虫のリスク |
有効な対策 | 駆除薬 ブラッシング | 駆除薬 ブラッシング | 駆除薬 | 他の害虫対策 | 熱湯 餌となるゴキブリ対策 | 避難 害虫駆除業者に相談 | 蚊取り線香 フィラリア予防 | めんつゆトラップ 駆除薬 | カフェイン 駆除薬 | 猫を外に出さない | 室内に入れない 素手で触らない | 駆除薬 害虫駆除業者 |
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猫のためにゴキブリ対策を徹底しよう!
ゴキブリ被害は年中発生しますが、中でも6~8月は特に注意が必要です。
日々の努力があってこそゴキブリ対策は効果を発揮します。愛猫のためにも、この機会にご家庭のゴキブリ対策を見直してみてはいかがでしょうか。
ご家庭内のゴキブリを1匹残らず駆逐してください!