【結論】
置き餌をしているとフードが酸化しやすくなる他、ゴミなどが混入するリスクが高まるためです。加えて、いつでもご飯を食べられる状態であるため猫がダラダラ食いをするようになり結果的に太りやすくもなります。
いつ食べるか分からないから。帰りが遅いから。そうした理由で置き餌を行う飼い主さんは多いです。実際、猫が好きなタイミングで食べられる置き餌は飼い主さんにとっても楽ではあります。
前回のご飯が残っていて勿体ないからという理由で、置き餌されている方もいるはず。ただ、猫のことを考えるのであれば、置き餌は避けた方が好ましいです。
この記事では、猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が置き餌の問題点と自動給餌器について解説していきます。

置き餌はあんまり好ましくありません
- 置き餌の問題点が分かる
- 自動給餌器を導入するメリットが分かる
- オススメ自動給餌器を紹介


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置き餌のデメリット


置き餌は手軽にできる給餌方法のひとつ、留守中でも、猫にご飯を出して置けるメリットはありますが同時にデメリットも存在します。知らずにいると、猫の健康を損ねる可能性もゼロではありません。
ここでは置き餌のデメリットについて解説していきます。
①フードが酸化しやすい
置き餌の代表的な問題点がフードの酸化です。キャットフード(ドライ)には、エネルギー源として脂質が多く含まれています。オイルコーティングという工程で表面に油を塗布することで栄養バランスを整え、食いつきもよくしています。
この油は猫にとっても大事な栄養源ではありますが、同時に酸化しやすいデメリットも抱えています。フードが酸化すると品質・栄養バランスの低下などが起き、猫に対して悪影響を及ぼします。
②不衛生になりがち
置き餌は、フードがお皿に出されている時間が長いです。そこで怖いのが「ホコリなどのゴミ・虫」の混入。特に「虫」は感染症を媒介する危険があるので、フードに近づけるのは防ぎたいところ。



大事な愛猫にホコリや虫を食べさせたくないですよね
③肥満のリスクも懸念される
元々、猫は食事をこまめに摂取する動物。食事回数が少ないと、適量を摂取していても空腹感を覚え追加でおねだりしてしまいます。置き餌をしていると、まとめて食事をとってしまう子もいるため、時間が経ったころに空腹を訴え結果的に太りやすくなります。
猫にとって肥満は無視できない現代病。体重と食事量の管理は飼い主さんの義務ともいえます。
④食欲の有無に気付きにくい
猫を飼っていると急に食欲がなくなることが多々あります。食欲の有無は、場合によっては体調不良が原因である恐れもあるので、こまめに確認すべき状態。しかし、置き餌だと「いつからか?・どのくらい食べられたのか?」などを把握するのが難しいです。
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自動給餌器はコスパがいい


- 毎回、時間ごとに人の手でフードを用意しなくて済む
- 自動給餌器内でフードを管理できるため酸化対策しやすい
- ホコリや虫などがフードに入りにくい
- 衛生的
- 小分けで給餌できる
- 自動でフード量を計量してくれる
- 排出時間から食べなかった時間を逆算しやすい
上記で解説した置き餌の問題点を解決できる方法が、自動給餌器の導入です。自動給餌器とは、定刻に設定しておいたフードを計量し排出してくれる機械です。
自動給餌器は、たしかに安い買い物ではありませんが、しっかりした物で7,000〜15,000円程度。自動給餌器の電気代も、まともに稼働するのは給餌する数秒だけ。他の時間は待機・オンライン接続しているだけなので、電気代は高くありません。定格出力(最大出力時の消費電力)6Wの物であれば、月々100円くらいです。
自動給餌器PETKITフレッシュエレメントSOLO






自動給餌器はオススメ!と解説してきましたが、いざ購入となると自動給餌器の種類が多すぎて決められない方もいるはず。そこで実際に筆者「たけのこ」が愛猫のために使用している自動給餌器「PEYKITフレッシュエレメントソロ」を紹介します。
- 比較的、安かったから
- デザインが良かったから
- ペットカメラなど余計な機能がなかったから
PETKITフレッシュエレメントSOLOの特徴


商品名 | PETKITフレッシュエレメントSOLO |
製造国 | 中国製 |
材料 | 304ステンレス+ABS |
容量 | 3L |
重量 | 1.32kg |
ワイヤレス接続 | Wi-Fi (2.4GHZ帯) (※5GHZ帯Wi-Fi対応不可) |
遠隔操作 | 可能 |
取り外し可能部位 | フードタンク 餌皿取り外し可能 |
洗浄可否 | 可能 |
対応フード | ドライフード |
定格出力 | 6W |
カラー | グレー/オレンジ/グリーン |
保証サポート | 購入1年間保証、24時間サポート有 |
備考 | オンライン環境必須 |
その他特徴 | シンプルな構造 フードタンク、エサ皿は水洗い可能 災害時の停電対策あり 電源コードの甘噛み対策あり |
アマゾン星評価 (2023年6月時点) |
PETKITには、ペットカメラや録音機能などの機能がない分、比較的リーズナブル。その一方で必須といえる時刻設定や細かい計量機能はしっかり搭載されているため、無駄がない設計といえます。
専用アプリで細かい設定を行うため、本体もWi-Fi(2.4GHZ帯)に接続しなければいけません。そのため、通信環境がないご家庭では不向きですが、逆にWi-Fi環境が自宅に既にある方にとっては価格も高くないのでコスパが良いです。
個人的に好印象だったのは、コンパクトなデザインと高い密閉性。自動給餌器が大きいと室内のスペースを占領してしまいます。だからといって安く小さい物は機能が不十分。その点、PETKITの自動給餌器は機能が十分揃っているのに、コンパクトなのでジャマだと感じにくいです。外見のデザインもスタイリッシュでオシャレな点も気に入っています。
また、密閉性も高いためフードの酸化もある程度防いでくれるのもポイントです。当然、完全に酸化を防げる訳ではありませんが、短期間であればフード劣化が進みにくいです。
設定時にWi-Fi接続が必要なのは、やや不便ですがアプリと連動しておけば、フード残量が少なくなったタイミングでスマホに通知させることも可能です。外出先から「追加給餌」を行うこともできるため、万が一事故に巻き込まれて帰れなくなったときでも猫にご飯を用意してあげられます。もしもの時の、備えとしても有意義です。
実際に使っている様子
実際に「PETKIT」の自動給餌器を使っている様子がこちら。この動画を撮影したときから、2年経過した2023年現在でも、この自動給餌器は現役です。ただ、以下の部分に不具合が生じ始めてはいます。
- 内部の排出するゴムプロペラが一本折れた
- たまに2回余分に排出される
上記以外は特に大きな問題なく、しっかり時刻通りフードを計量して用意してくれています。



苦楽を共にした相棒みたいに思っています
自動給餌器と併せて用意したいもの
自動給餌器を導入する際、一緒に用意した方がいい物も紹介します。筆者が自動給餌器を使っていて必要性を感じた物となります。どれも100均ショップで購入できますが、耐久性やまとめ買いのことも考慮すると楽天・Amazonで探すのもアリです。
転倒防止用の固定具


自動給餌器の種類によっては転倒対策も準備されている物もありますが、パワフルな猫が相手だと倒されてしまうことも少なくありません。上記で紹介した「PETKITフレッシュエレメントSOLO」も転倒によるフードの飛散は起きないように設計されていますが、転倒自体を防ぐ対策は施されていません。筆者の飼い猫トモくんも、やんちゃな男の子だったのでよく転倒させていました。
電源コードカバー
猫を飼っている多くの方が悩まれる甘噛み。特にコードの甘噛みは、感電する危険があるイタズラです。事故を防ぐためにも電源コードの甘噛みは必須となります。
今回紹介した「PETKIT」にはデフォルトで甘噛み対策が施されていますが、心配な方は追加で電源コードカバーを導入しましょう。
シリカゲル乾燥剤
自動給餌器はたしかに密閉性がありますが、乾燥材の設置も必要です。乾燥剤を入れておかないと、フードが湿気ってしまい品質が劣化する恐れがあります。



目安は30日前後です
まとめ
自動給餌器は「高い買い物・意識が高い人が購入する物」だと思われがちですが、導入すると本当に便利で猫のお世話が劇的に楽になります。
猫にとっても置き餌より安全で酸化もしにくいため、一石二鳥です。
今回の記事を自動給餌器を導入する参考にお役立てください。