MENU
記事に登場する猫トモくん
筆者の飼い猫&編集長
運営者の飼い猫であり当サイトの編集長。保護猫出身。黒猫のオス。猫専門配信アプリnekochan公式ライバー。YouTubeも配信中

猫に配慮したカメムシ対策のポイント!部屋に入り込んだときの対応を体験談を交えて解説

当ページのリンクには広告が含まれています。
猫カメムシ
猫に配慮したカメムシ対策は

【結論】

カメムシを発見したらペットボトルやティッシュを用いて外に放つのが無難。殺虫スプレーは成分が猫に付着しないように気を配る必要があります。ハッカ油などは猫に好ましくないため生活圏外で使用しましょう。

はじめに

この記事にはカメムシをはじめとした虫の画像を極力使用していません。虫嫌いな方でも安心してご覧いただけます。

近年問題視されることが多いカメムシの発生。カメムシの出現に悩まれるご家庭も少なくないはず。特に猫をはじめとしたペットを飼っている場合、気付かぬうちにカメムシにちょっかいを出してトラブルを拡大させてしまう懸念もあります。

今回は猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、猫に配慮したカメムシ対策について解説していきます。

執筆者情報
#たけのこ

猫ブロガー
たけのこ(Takenoko)

プロフィール
(タップで詳細を表示)

猫と暮らして20年以上。猫ニュースメディアのライターとして活動。いままで500本以上の猫に関する記事を執筆!猫たちの幸せに繋がればという想いで当サイトを運営しています。ペットフード/ペットマナー検定合格。飼い猫を主役とした絵本も出版。

登場する猫

猫YouTuber・ライバー
黒猫トモくん(Tomo)

プロフィール詳細
(タップで詳細を表示)

運営者の飼い猫であり当サイトの編集長。保護猫出身。黒猫。甘えん坊な男の子。猫専門配信アプリnekochan公式ライバー。YouTubeも配信中!

スポンサーリンク

目次

猫に配慮したカメムシ対策のポイント

猫を飼っている家庭では、カメムシという害虫に対応するとき注意点があります。ここでは猫に配慮しながら効果的にカメムシを排除・予防するポイントについて解説します。

ペットボトルトラップで捕獲するのが無難

まず結論として、室内にて遭遇したカメムシはペットボトルなどに誘導して外に放つのが無難です。ペットボトルでなくとも瓶・缶など使い捨ての物であるならOKです。

ただ、ペットボトルであれば自家製トラップを作成しやすいメリットがあります。ネットやSNSでよく見かけるのが、「カメムシホイホイ」と呼ばれるトラップ。

  1. ペットボトルの1/3を切り落とし逆さにしてはめる
  2. テープで固定する

上記2ステップで作れる簡単なトラップ。カメムシをはじめ虫の多くは危機を感じたら下に落下する習性があるとのこと。これにより壁にくっついているカメムシたちはカメムシホイホイを近づけただけで吸い込まれていくと評判です。

この方法の最大の利点は、化学物質を使わないため猫にとって安全であること。もちろん、カメムシに接触せずそのまま使い捨て出来るため臭いに悩まされることはありません。

たけのこ

ペットボトルを切るときは硬いのでケガしないようお気を付けて!

ティッシュなどを使うのもアリ

カメムシが床を歩いている・手元にペットボトルなどがない。そうしたときの対応としてはティッシュ、もしくは厚手の布などをそっと敷いて、カメムシが乗ったらそのまま外に持っていくのがベター。後述しますがカメムシが家に侵入した際、素手で触るのはNG。独特の臭いが手に付いてしまいます。

また、猫が飼い主さんの手についた臭いを嗅いだり、舐めたりすると不快そうな反応を示すかもしれません。ティッシュや厚手の布でカメムシを包んで外に出す方法は、簡単かつ安全な対処法と言えます。

ただし、包む際はカメムシを強く圧迫しないようにしましょう。圧迫されカメムシが脅威を感じ取ると臭い成分が放出されてしまいます。ややリスクはありますが、ティッシュで回収するときはカメムシを刺激しないようにそっと対応しましょう。

ハッカ油は猫にいる家庭では配慮が必要

カメムシの侵入対策として有名なのが、ハッカ油。ハッカ油をはじめとしたハーブの香りは、カメムシなどの害虫を寄せ付けない効果があります。しかし、猫を飼っている家庭で使用するときは配慮が必要です。

植物成分の多くは猫にとっては有害である可能性が指摘されています。吸い込むだけでも健康被害を懸念する声もあり、積極的に使いたいものではありません。

とはいえ、ハーブの香りはカメムシをはじめ害虫除けとしてある程度効果が期待できるのも事実。使用する際は室内での使用を避け、猫の生活圏外である庭や玄関先など外で使用しましょう。

ハッカ油はたしかにカメムシの忌避効果はありますが、定期的に付与し直さなければ時間経過で効果は薄れていきます。そのため効果を過信せず、他の対策も併用しましょう。

殺虫スプレーを使用するときの注意点

カメムシを駆除するときは専用の殺虫スプレーを使用するのもひとつの方法です。しかし、害虫対策として広く用いられている殺虫スプレーも注意点があります。

スプレーを室内で塗布すると床などに殺虫成分が残留します。その場所を猫が歩く、もしくは座ることにより猫の体に殺虫成分が付着。毛繕いする際に摂取してしまう懸念があります。室内でスプレーを吹きかけた後は、その場所を清掃するまで猫を近づけないことが大切。そして、使用後は部屋を十分に換気しましょう。

もちろん、猫に向けて噴射するのもNG。絶対にやめましょう!

参考:イカリ消毒「商品全般の使用について」

部屋に入れない対策が重要

カメムシが部屋に入る前に、対策を講じることも重要です。特に越冬準備をはじめる9~11月頃は、カメムシも室内に侵入しやすくなるため隙間から侵入できないよう対策を実行する必要があります。

たとえば、窓やドアの隙間をしっかりと塞ぐことが有効。カメムシは2mm程度の隙間からでも侵入できるため、テープなどでしっかりスキマをなくしましょう。換気扇など空気を入れ替える場所からも侵入することがあるため、ネットなどで対策しておきましょう。

他にもカメムシは白い洗濯物に付着し、取り込む際に室内に入り込むケースもあります。洗濯物を回収するときは、カメムシが付着していないか気を配りましょう。

市販の忌避剤も有効

市販されているカメムシ忌避剤も、効果があります。個人的なおすすめは、アースガーデンカメムシよけ撃滅はるタイプ。化学殺虫成分は不使用な商品。忌避成分としてハーブ成分が使用されているのがネックですが、窓の外に貼るタイプなので、そこまで神経質になる必要はないと考えられます。

【安全性】「アースガーデン カメムシよけ撃滅 貼るタイプ」は乳幼児・子供・妊婦・犬・猫などに対しては安全ですか。

有効成分として植物由来成分を使用しており、その他の成分も安全性は高いものです。 通常の使用では特に問題はありませんが、お子様やペットが直接触れたり、口にしないようじゅうぶんに注意してください。

引用:アースガーデンカメムシよけ撃滅 貼るタイプ商品ページ

猫を含むペットへの安全性について、アース製薬は上記のように紹介しています。基本的に安全性が高いですが、もしもペットが誤って舐めてしまった場合は獣医師に相談するよう指示があります。

これらの点を踏まえると、普段開け閉めしない窓の外など猫が近寄らない場所に設置するのが無難そうです。

素手で触らないこと

先にも触れましたが、カメムシは臭い成分を放出する生態を持っています。そのため、素手で触るとその成分が手に付着し、なかなか臭いがとれません。だいたい1週間くらいは臭いの成分が揮発しないと言われています。このようなトラブルを防ぐためにも、カメムシには素手で触れないようにしてください。

もしも、手に臭いが付いたらサラダ油やオリーブオイルなどをつけて洗い流す方法があります。カメムシの臭い成分「トランス-2-ヘキセナール」は油に溶けやすい性質があるためです。油で手を洗った後は石鹸や中性洗剤などで綺麗に洗い流しましょう。ただし、手荒れには注意が必要です。

猫はカメムシを食べたときの対応

猫は好奇心が旺盛で、動くものに興味を持つ傾向があります。そのため、家に侵入したカメムシを食べてしまう可能性もゼロではありません。

猫がカメムシを食べたときは、慎重に様子を見守り必要に応じて動物病院に相談しましょう。一般的にカメムシは、そこまで強力な毒性を有さないといわれています。猫がカメムシを食べても、そこまで大きな問題はないという意見は多いです。

その一方で、カメムシを食べたことで、あまりの臭さに泡を吐き続けたというケースもあります。ショッキングな光景であるには変わりないため、そうした異常があれば獣医師に相談しましょう。

カメムシの特性

ここでカメムシの特性をおさらいしましょう。知っての通り、カメムシは自分に危害が加わりそうになると、身を守るため強烈な臭い成分を放出します。この威力は密閉空間であれば放出したカメムシ自身がノックアウトされるほど。ただ、多くのカメムシは強力な毒性は有していないため過剰な心配は不要です。

カメムシは1年中生息している虫であり、特に春から夏は暖かいため活動的です。一方、カメムシは寒さに弱いため冬になると越冬するための行動をとり始めます。秋ごろになると一斉に冬を越せる場所に移動し始め、条件が揃えば民家に侵入することもあります。

一言でカメムシといっても、その種類は様々。緑色や茶色の種類もいます。日本だけでも1,000種類以上存在するとされています。

参考:京都府内のカメムシ類

猫についたカメムシの臭いをとる方法

もし猫がカメムシに触れてしまい、その臭いが体についてしまった場合、シャンプー対処法が考えられます。

STEP
猫専用のシャンプーで洗う

猫用のシャンプーで丁寧に洗い、臭いを取り除きます。間違っても人間用のシャンプーは使ってはいけません。

STEP
水でよくすすぐ

シャンプーが十分に落ちないと、猫が舐めたときに体調を崩す原因になる可能性があります。しっかりと水ですすぎましょう。

STEP
乾燥させる

洗い終わった後は、しっかりとドライヤーなどで体を乾燥させます。

ただ、猫がシャンプーをしたことない、もしくは嫌いな場合、無理やり体を洗うとかえってストレスを与えてしまう懸念があります。そうした場合は、無理にニオイをとる必要性は低いです。

カメムシの臭いは揮発性の成分で1週間も経過すれば、だいたい感じなくなります。特に猫の場合は被毛は定期的に生え変わり、臭いを薄めることが期待できる日光浴も好んで行うため臭いはとれやすいです。

どうしても心配な方は、動物病院に相談してみるのもひとつの解決策です。

カメムシの大量発生

日本では、度々カメムシが大量に発生するケースがあります。2023年でも秋ごろに越冬する場所探しのため一斉に移動し全国的に大量発生のニュースが報道されました。

参考:福島県「令和5年度 病害虫発生予察情報 注意報 第2号」

大量発生する原因としては、その年の気温が高くカメムシが活動しやすい気候であるなどが挙げられます。一説では、地球温暖化が進むとカメムシが増加する可能性も指摘されています。

もしも、お住まいの地域でカメムシ注意報が発令されたら、カメムシの侵入を警戒し対策を講じましょう。また、万が一、室内に侵入されたときの対応をあらかじめ確認しておきましょう

よくある質問

カメムシには毒がありますか?

強い毒性はないといわれていますが、直接触れると皮膚炎などを引き起こす懸念があります。

カメムシは何に弱い?

寒さやハーブの香りに弱いです。

カメムシの天敵は何ですか?

カマキリや鳥です。

カメムシを潰すとどうなる?

悪臭が放たれます。

カメムシは何に寄ってくる?

白色の物に惹かれるケースが多いです。また他の虫同様、光に寄ってきます。

カメムシが飛来するのは何度以下ですか?

気温15~25℃といわれています。

カメムシが好む匂いは?

フローラル系の匂いです。

カメムシが集まる場所は?

日当たりがいい場所です。

カメムシはどこに卵を産みますか?

植物の葉の裏が多いですが、洗濯物に産卵されるケースもあります。

カメムシは飛ぶことができますか?

飛びます。

カメムシが仲間を集める匂いは何ですか?

トランス-2-ヘキセナールという成分で危険を知らせます。

ハイターでカメムシは溶けますか?

塩素系漂白剤であるハイターでも、カメムシは倒せます。

カメムシの匂い何時間で消える?

1週間程度でなくなるといわれています。

カメムシは噛みますか?

ごくまれに噛む・刺すことはあるようです。

バルサンはカメムシに効果がありますか?

室内に出現したカメムシには効果はあります。

その他の注意したい害虫一覧

スクロールできます
ネコノミダニ小蟻蜘蛛ムカデハエナメクジセミカメムシゴキブリ
危険度★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
猫への危害アレルギーや寄生虫を媒介ダニの種類にもよるが、いずれも悪影響を及ぼす基本的にはそこまで高くない。ただし、ヒアリがヤバイ蜘蛛の中には毒を持っている種類もいる痛み
アナフィラキシー
スズメバチがヤバイアレルギーとフィラリア不衛生猫肺虫・肺吸虫のリスク特別、大きな危険性はない特別、大きな危険性はない。だが、臭い。細菌や寄生虫のリスク
人間への危害血を吸われる
アレルギー
マダニがヤバイヒアリがヤバイセアカゴケグモがヤバイ猫と同じく痛み
アナフィラキシー
スズメバチの毒がヤバイ感染症を媒介サルモネラ菌やO157寄生虫媒介のリスク特別、大きな危険性はない特別、大きな危険性はない。だけど、臭い。猫と同じく細菌や寄生虫のリスク
有効な対策駆除薬
ブラッシング
駆除薬
ブラッシング
駆除薬他の害虫対策
熱湯
餌となるゴキブリ対策
避難
害虫駆除業者に相談
蚊取り線香
フィラリア予防
めんつゆトラップ
駆除薬
カフェイン
駆除薬
猫を外に出さない室内に入れない
素手で触らない
駆除薬
害虫駆除業者
解説記事へ解説記事へ解説記事へ解説記事へ解説記事へ解説記事へ解説記事へ解説記事へ解説記事へ解説記事へ解説記事へ解説記事へ
猫と害虫の危険度比較表

猫のためにもカメムシ対策はしっかりと!

カメムシは年中遭遇する可能性がある手強い虫です。下手に刺激すれば悪臭を放つ厄介者。苦戦される方も多いはず。猫を飼っていると、配慮しなければいけないポイントが増えて余計に大変です。

今回の記事を参考に、猫に配慮したカメムシ対策を実践してみてください。

目次