【結論】
大半は食べても問題にならないケースが多め。ただし、中には危険度の高い毒を持った蜘蛛もいるため油断は禁物です。
筆者「たけのこ」は本当に蜘蛛が嫌いなため、当記事には蜘蛛に関わる画像を極力除いています。見たい方はご自身で虫を検索してご覧ください。
蜘蛛は、猫にとっては狩猟本能を満たす格好の獲物です。特に生活の中で、よく見かける小蜘蛛は手軽に狩れるため、うっかり食べてしまうケースもあります。大半は食べても問題にならないケースが多いですが、中には危険度の高い蜘蛛もいます
今回は蜘蛛を見ることもイヤな筆者「たけのこ」が猫が蜘蛛を食べてしまう危険性と対策について解説します。
蜘蛛はムリ
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たけのこ(Takenoko)
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猫が蜘蛛を食べるのは危険?
家の中で見かける蜘蛛の大半は毒を持たず気性も大人しめなので、猫がちょっかいを出したり食べても大きな問題にならないケースが多いです。むしろ、蜘蛛は他の害虫を捕食し減らしてくれる益虫となり、古来日本では縁起がいい虫であったそうです。
ただし不衛生ではあるため、猫の様子をしばらく見守り必要に応じて動物病院に相談されることを推奨します。しかし、蜘蛛の中には強烈な毒を持ち、攻撃的な品種も存在します。
特に赤いラインが特徴的な外来種「セアカゴケグモ」は強力な毒を持ち、猫だけでなく人間にとっても危険なため注意が必要です。もし、猫がセアカゴケグモに接触した可能性があるなら早めに獣医師に診察してもらった方がいいです。
下記に家の中で見かけることが予想される蜘蛛の特徴とGoogle画像検索のリンクをまとめました。
蜘蛛について調べたのでお役立てください
蜘蛛の名前 | 特徴 | 外見 | Google画像検索 |
---|---|---|---|
アダンソンハエトリグモ | いわゆる小蜘蛛微弱な毒しかなく巣も張らないコバエ、ダニ、ゴキブリなどの害虫を捕食してくれる蜘蛛 | 黒いボディに白が混じっている | アダンソンハエトリグモのGoogle画像検索 |
チャスジハエトリグモ | こちらも小蜘蛛毒は微弱、巣も張らないコバエ、ダニ、ゴキブリなどの害虫を捕食してくれる | 茶色と白の縞模様 | チャスジハエトリグモのGoogle画像検索 |
アシダカグモ | デカい蜘蛛毒は微弱、巣も張らない家中のゴキブリを捕食してくれるすごい蜘蛛だけど生理的にムリ | 10㎝くらいの大きさ | アシダカグモのGoogle画像検索 |
イエユウレイグモ | 足がすごい長くて体が細い蜘蛛微弱な毒しかないが巣は作るパッと見、弱そう | 白くて細くて長い | イエユウレイグモのGoogle画像検索 |
ヒラタグモ | 小蜘蛛毒は微弱で巣は作る | 平べったいボディに黒い斑点 | ヒラタグモのGoogle画像検索 |
ジョロウグモ | やや危険な蜘蛛少し強めの毒持ち外で巣を張っているタイプ | 黄色と黒の縞模様 | ジョロウグモのGoogle画像検索 |
セアカゴケグモ | ヤバイ蜘蛛。外来種。強烈な毒持ち | 全体的に黒色赤いラインが入っているお尻が大きくて丸い | セアカゴケグモのGoogle画像検索 |
黄色と赤い蜘蛛はヤバイです
猫が蜘蛛を食べる!対策のポイント
ほとんどの蜘蛛が害が少ないとしても、やはり多くの人にとって蜘蛛は受け入れがたい虫なはず。
とはいえ、益虫である蜘蛛を無闇に駆除してしまうと餌であるコバエやダニ、ゴキブリなどの害虫が増殖する恐れがあります。猫に対する有害度でいえば、コバエ・ダニ・ゴキブリの方が上です。
まずは蜘蛛の餌となる害虫から駆除しましょう
①コバエ退治
アダンソンハエトリグモなどの小蜘蛛はコバエを餌としています。しかし、コバエは繁殖能力が凄まじく倒しても倒しても、数が減りにくい害虫です。そんなコバエ対策として有効なのが「めんつゆトラップ」。
作り方は簡単で、コバエが好む「めんつゆ」に中性洗剤を混ぜ込むだけです。
詳しいコバエ対策については下記の記事で!
②ダニ退治
ダニは猫を飼う上で無視できない害虫です。完全室内飼育であっても完全にダニの脅威から逃れることは難しく、寄生されると様々な危険要因を媒介します。ダニが媒介した危険要因が猫を経由して人間に伝播する可能性も拭切れません。
ダニ対策としては、猫に予防薬を点滴する、布団や枕カバー、絨毯などダニが潜む恐れがある物を定期的に洗ったり乾燥させることが挙げられます。
詳しいダニ対策については下記の記事で!
③アリ退治
害が少ないように思えるアリですが、猫の餌などに群がられると衛生的ではありません。アリも蜘蛛にとって餌となりうる害虫。対策を施しておいた方が無難といえます。
アリの退治法として、アース製薬の「アリの巣コロリ」が役立ちます。
詳しいアリ対策については下記の記事で!
④ゴキブリ退治
害虫の代名詞といっても過言ではないのがゴキブリです。衛生面はもちろん、猫にとって有害な寄生虫を運ぶ危険な虫です。
アシダカグモと呼ばれる大型の蜘蛛がいれば、家中のゴキブリを駆逐してくれるといわれていますが、あまりに大きく不気味なためお断りしたい方も多いはずです。
その働きぶりから、アシダカ軍曹とも呼ばれてます…
ゴキブリ対策として定番なのが「ブラックキャップ」です。上手に活用することで蜘蛛の餌となるゴキブリを巣ごと殲滅させられます。
ゴキブリ対策については下記の記事を参考に!
⑤目の前に蜘蛛がいる場合
目の前の蜘蛛を、どうしても追い払いたい場合は決して素手で触らず、ホウキやチリトリなど物を使って外に追い払いましょう。
蜘蛛の中には人間に対しても強烈な毒を持つ種類がいます。素人では咄嗟に判断ができないため、噛まれるような迂闊な行動は避けるべきです。
また、虫退治用のスプレーは猫がいるご家庭に対してはあまりおすすめできません。スプレーによって噴出された薬剤は床や壁に残留し、猫の体に付着して最終的に舐めとってしまう恐れがあります。
プロの害虫駆除業者に相談するのがオススメ
あまりにも蜘蛛の出現数が多い場合は、プロに相談した方が手っ取り早いです。【害虫駆除110番】
猫に配慮した方法を提案してくれるため、安心して相談できます。
蜘蛛の侵入経路から餌となる害虫対策も併せて相談可能です
\サヨナラ!蜘蛛が出る毎日!/
他の害虫にも注意!
ネコノミ | ダニ | 小蟻 | 蜘蛛 | ムカデ | 蜂 | 蚊 | ハエ | ナメクジ | セミ | カメムシ | ゴキブリ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
危険度 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★ | ★ | ★★★★★ |
猫への危害 | アレルギーや寄生虫を媒介 | ダニの種類にもよるが、いずれも悪影響を及ぼす | 基本的にはそこまで高くない。ただし、ヒアリがヤバイ | 蜘蛛の中には毒を持っている種類もいる | 痛み アナフィラキシー | スズメバチがヤバイ | アレルギーとフィラリア | 不衛生 | 猫肺虫・肺吸虫のリスク | 特別、大きな危険性はない | 特別、大きな危険性はない。だが、臭い。 | 細菌や寄生虫のリスク |
人間への危害 | 血を吸われる アレルギー | マダニがヤバイ | ヒアリがヤバイ | セアカゴケグモがヤバイ | 猫と同じく痛み アナフィラキシー | スズメバチの毒がヤバイ | 感染症を媒介 | サルモネラ菌やO157 | 寄生虫媒介のリスク | 特別、大きな危険性はない | 特別、大きな危険性はない。だけど、臭い。 | 猫と同じく細菌や寄生虫のリスク |
有効な対策 | 駆除薬 ブラッシング | 駆除薬 ブラッシング | 駆除薬 | 他の害虫対策 | 熱湯 餌となるゴキブリ対策 | 避難 害虫駆除業者に相談 | 蚊取り線香 フィラリア予防 | めんつゆトラップ 駆除薬 | カフェイン 駆除薬 | 猫を外に出さない | 室内に入れない 素手で触らない | 駆除薬 害虫駆除業者 |
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猫が蜘蛛を食べる!まとめ
家の中で見かける蜘蛛の大半が危険性が低く、猫が襲っても心配ないことがほとんどです。放置しておけば、他の害虫を処理してくれるため無理して倒す必要はありません。
ただし、セアカゴケグモなど一部の毒蜘蛛が相手だと猫が危険な状態になる恐れがあります。