【結論】
可愛らしい見た目と大人しく自立心がある性格から、人気が高い猫種です。一方、自立心が強い分、甘えてくることも少なく懐きにくいため評されることもあります。
日本猫は古くから日本で暮らしてきた猫たちの総称であり、多様な毛柄や個性的な性格が魅力。
今回は猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、日本猫の魅力について解説します。
日本といったら、やっぱり日本猫!
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日本猫(和猫)の特徴
英語表記 | Japanese cat |
猫の品種 人気ランキング | 8位 (アニコム家庭どうぶつ白書2023より) |
毛色の種類 | キジトラ 茶トラ サバトラ ハチワレ 三毛猫 サビ猫 白猫 黒猫 |
瞳の色 | ゴールド グリーン |
体重 | 個体差はあるが 約2.5~5kg前後 |
平均寿命 | 15.5歳 (アニコム家庭どうぶつ白書2022より) |
日本猫(和猫)は、古くから日本で暮らしてきた猫たちの総称で特定の品種を指す訳ではありません。日本の風土に適応しているため、国内にて比較的丈夫な猫種。飼育数も国内トップクラスです。
性格傾向
前提として、日本猫の性格は個体によって大きく異なります。その一方で、毛色の種類によって多いとされる性格傾向もそれぞれ存在します。代表的な毛色の性格傾向は下記とされています。
- キジトラ
:ワイルドで好奇心旺盛 - 茶トラ
:甘えん坊で温厚 - サバトラ
:ワイルドと慎重性を併せ持つ - ハチワレ
:白猫もしくは黒猫に近い - 三毛猫
:ツンデレ - サビ猫
:やや臆病 - 白猫
:警戒心が強く神経質 - 黒猫
:甘えん坊で人懐っこい
上記はあくまでも多いといわれているだけの性格傾向です。実際は個体差が大きく現れます。また過ごしてきた環境や経験などによっても猫たちの性格は変化します。
日本猫(和猫)に純血はいなく雑種がほとんど
日本猫は基本的に雑種です。古くから日本で暮らしてきた猫たちは、他の猫種と交わってきたため、純血の日本猫はほぼ存在しません。この雑種性が、日本猫の魅力のひとつと言えます。様々な血統が混ざり合うことにより、丈夫で個性豊かな猫が生まれています。
ジャパニーズボブテイルとは
ジャパニーズボブテイルは、日本猫から派生した純血猫。日本猫とは違いひとつの品種として認められています。
短くてふさふさとした尾が特徴的。その可愛らしい尻尾は菊の花みたいとたとえられています。性格は、穏やかで賢く優しい傾向にあります。
日本猫(和猫)の毛柄の種類
日本猫(和猫)は、その個性豊かな毛柄でも知られています。ここでは、日本猫の代表的な毛柄の種類と特徴について解説します。
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キジトラ
キジトラは、茶色と黒色の模様が特徴の毛柄です。キジトラは日本猫の中でも多く見られる毛柄のひとつ。実は元々、猫たちの祖先はみんなキジトラ柄だったそうです。
突然変異により他の毛色や柄が誕生しましたが、本来のベースはキジトラであるとされています。
茶トラ
茶トラは、濃いめの茶色がベースの毛柄です。「赤トラ」と呼称されるケースもあります。日本猫の中でも優雅で上品な印象を与える毛柄として人気があります。
サバトラ
サバトラは、シルバーの毛色に黒色模様が加わった毛色。その名の通り、魚のサバに色合いが似ているため、このように呼ばれるようになりました。
ハチワレ
ハチワレは、黒白猫の模様のひとつ。額の模様が八の字で縁起が良いと信じられています。ハチワレ猫を含む白黒猫たちは、日本猫の中でも数が多い毛色と言われています。
三毛猫
三毛猫は、黒色・白色・赤色(オレンジ色)の三色が混ざった独特の毛柄です。斑点や斑のような模様が全身に広がり、その模様の配置や大きさは個体によって異なります。三毛猫は日本猫の代表的な毛柄の一つであり、非常に人気があります。日本では、三毛猫も縁起が良い猫と信じられています。
サビ猫
サビ猫は、黒とオレンジの被毛が混ざり合った毛色です。サビ猫の模様は個体差があり、個体それぞれが独特な外見を持っています。呼び方の種類が多いのも特徴で「べっこう猫、マーブル猫、二毛猫」と呼ばれることもあります。
白猫
白猫は、純白の毛色が特徴的な毛柄です。全身が真っ白であり、他の色合いや模様は見られません。白猫は、その清潔感や上品さから人気があります。また、白色は幸運や清らかさを象徴するとされるため、神秘さも感じさせます。
黒猫
黒猫は、全身が真っ黒な毛色が特徴的な毛柄です。様々な文化や信仰において価値観が異なり、一部では縁起の良い猫として扱われる一方、迷信や迷信からくる偏見を持つ地域も存在しました。しかし、現在では愛らしい黒い被毛と知性的な眼差しは、世界中で魅力的な存在となっています。
日本猫の入手方法
基本的に日本猫たちは雑種です。そのため、純血猫を取り扱うペットショップでは入手しにくいでしょう。同じくブリーダーも日本猫を取り扱っているケースは少ないです。
日本猫を迎え入れるルートとして、現実的なのは動物保護施設や動物愛護団体から保護猫として迎え入れる方法。日本猫を保護・里親募集している施設や団体は国内でもたくさん存在します。
ただし、保護猫を迎え入れるためには、各団体が定める飼育環境や経済状況などをクリアする必要があります。加えて、命を飼育する責任も念入りに確認されるため、よく検討してから申し込むことが重要です。
日本猫の飼い方・お手入れのポイント
- 快適な環境を提供する
:日本猫を飼うときは十分な活動スペースと清潔な室内環境を提供しましょう。猫用の遊び道具や縦型のキャットタワー、引っかき板などを用意することも大事。ストレス解消や適切な運動ができる環境を整えましょう。 - 定期的な獣医の診察
:日本猫の健康管理には定期的な獣医の診察が必須。ワクチン接種や健康チェック・予防摂取を行い、早期発見・治療ができるようにしましょう。 - 適切なトイレ環境
:猫は清潔を好むので、適度な猫砂の交換・トイレ清掃を心掛けましょう。 - ブラッシング
:日本猫は短毛の個体が多いため、そこまで頻繁なブラッシングは必要ありません。月に1回程度ブラッシングしてあげれば十分です。
日本猫のフード
日本猫に与えるフードは、基本的に総合栄養食の中から選べばOKです。総合栄養食とは水とそれだけで猫に必要な栄養素を満たせる優れもの。ただ、総合栄養食も種類が多いため愛猫に合った物を選ぶ必要があります。
総合栄養食の中から、さらに厳選するときは知名度が高いメーカーの商品を選ぶのが無難です。高い実績とフード開発に力を入れている安心感があります。
筆者のおすすめ的には、ラシーネキャットフードが挙げられます。猫種ごとに栄養バランスを設計しているフードであり、日本猫向けのラインナップもあります。日本猫ラインナップには、肥満猫向けのものもあるためダイエット時にも役立つのが特徴的。
迷ったら、とりあえずラシーネを選べば間違いないです
キャットフードのドライ・ウェット
キャットフードには大きく分けてドライフード(通称:カリカリ)とウェットフード(缶やパウチ)は存在します。ドライとウェットどちらを与えればいいのか迷われる飼い主さんも多いはず。
結論としては両方、与えるのがベスト。ドライは栄養面・費用面で、ウェットは食いつきと水分量が優れています。
プレミアムキャットフード
原材料の品質にこだわりたい方は、プレミアムキャットフードも視野に入れるのもアリです。その名の通り価格が高い分、原材料・製法などにこだわったフードです。添加物にも気を遣っているため、安全性を意識したい方は検討する価値があります。
日本猫のしつけ・イタズラ対策
日本猫をしつけるときは、叱るのではなく環境や飼い主さんの行動を工夫する方が効果的です。元々、猫という動物は社会性が低い生き物。集団ではなく単独で行動することが多かったため、いわゆる協調性が低めです。
日本猫との遊び方
日本猫と遊ぶときは、短時間の遊びを複数回取り入れてあげましょう。
猫は瞬発的な狩りを行ってきた動物です。そのため、イエネコになった現在でも短時間に思い切り動き回る運動の方が性に合っています。だいたい5~15分程度の運動を1日に何回か行ってあげることで、適度にストレスを発散できます。
日本猫のよくある疑問
- 三毛猫と日本猫の違いは何ですか?
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三毛猫は毛の色が三色(白・黒・赤)で構成された模様を持つ猫のことを指し、日本猫は古くから日本で暮らしてきた猫たちの総称です。つまり三毛猫も日本猫の一種です。
- 日本猫と外国猫の違いは何ですか?
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日本猫は日本を原産とし国内で暮らしている猫たち。外国猫は世界各国を原産地とし猫種として認定されているケースを指します。
- 日本猫の祖先は何ですか?
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日本猫の祖先は、おそらくリビアヤマネコではないかと言われています。
- サバトラ猫は珍しいですか?
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サバトラ猫のグレーの毛並みは国内だと珍しい毛柄です。キジトラや茶トラと比べると、見かける機会が少なめ。ただし、猫の毛柄は地域や環境によって一般的に見かけることもあります。
- 三毛猫は何年生きる?
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三毛猫の寿命は個体・飼育状況によって異なりますが、一般的には他の猫と同様に約15〜20年程度生きることが多いです。
- 洋猫とは何ですか?
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洋猫とは、一般的に日本以外の国で生まれた猫を指します。アメリカンショートヘアーやロシアンブルーなどが挙げられます。
- 猫の発祥国はどこですか?
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猫の発祥国は古代エジプトとされているのが定説です。
- 「和猫」の読み方は?
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和猫は「わねこ」と読みます。
- サビ猫とキジトラの違いは何ですか?
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サビ猫はオレンジ気味の茶色と黒、キジトラは濃いめの茶色と黒の毛柄です。
日本猫と楽しく暮らそう
日本猫との楽しい暮らしを実現するためには、猫の特徴を理解し、適切なお世話と環境を整えることが大切です。それに加え、健康管理や適切な食事の用意、遊びやトイレ掃除などのお手入れも欠かせません。
今回紹介したポイントを押さえながら、日本猫との関係性を深め、楽しく充実した日々を過ごしましょう。