【結論】
物理的にイタズラできないよう対策することを推奨します。しつけだけだと解決は困難です。
「どれだけ叱っても猫がキッチンに上ってくる」「猫がキッチンでケガでもしないか心配」という悩みは猫の飼い主さんの多くが経験しています。猫のキッチン問題は環境を整えることで防げます。
この記事では猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、キッチンで使える猫よけ・イタズラ対策グッズを紹介していきます。
ストレスフリーな猫暮らしを目指しましょう
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猫がキッチンを好む理由
- 高いところに上るため安心感がある
- 好奇心をそそる物がたくあんある
- 使った後だと温かい
- シンクの中は隠れられて落ち着く
キッチンは猫にとって本能的に魅力が詰まった場所。要するに居心地いいのです。同時に「洗い物や包丁」「食べたら危ない生ごみ」「油汚れ」など、猫にとって危険な物が存在する場所でもあります。
衛生的にもやめてほしいですよね。
猫よけイタズラ対策グッズ シンク篇
シンクは高い場所にあり隠れ場所としても丁度いいことから、猫に人気がある居場所。とはいえ、飼い主さんからしてみれば衛生的ではないですし、洗い物でケガしないか心配ですよね。
ここでは猫のシンク対策に使えるグッズを紹介します
①折り畳み水切りラック
シンクでは「折り畳み水切りラック」が非常に便利です。
100均のワイヤーネットのような網でも防げますが、多くがスチール製なのでサビやすいです。サイズ調整も面倒ですし何よりガシャンガシャン音も出ます。筆者「たけのこ」も使ってましたが、結局ジャマに感じて使うの止めました。
その点、折り畳み水切りラックはシリコン製でサビないですし音も出ません。折り畳みできるのでジャマになりにくく、サイズ調整も楽々。
ただ、シンクの幅が広いと1つだけでは全体をカバーできません。筆者「たけのこ」は折り畳み水切りラックで半分塞いで、もう半分はキッチンから離れるときだけ100均ワイヤーネットを置いています。
塞いでしまえば猫も簡単に侵入できませんよ
②ダストホルダー
猫がシンクに興味を持っている場合、生ごみの管理は非常に重要です。好奇心旺盛な子だと生ごみを舐める、もしくは食べることで危険な目に遭うケースは多々あります。
生ごみに猫を近づけない三角コーナーの導入が必要となりますが、オススメなのは「ダスターポット」です。別名「ダストホルダー」とも言います。壁面に張り付けられるタイプなのでシンク内を狭めずフタが臭いを抑えます。取っ手付きで、生ごみを捨てるときも楽々。
何よりオシャレなので重宝しています
ホルダー内部には水切り用の部品が入っています。ただ、固定されているわけではなく簡単に取れる仕様なためうっかり捨ててしまうことがあります。筆者は気付かず生ごみと一緒に捨ててしまいました。使用する際は、同じようなミスをしないようご注意ください。
猫よけイタズラ対策グッズ コンロ篇
コンロでは火傷や料理で散った油を猫が舐めてしまうなどの心配があります。コンロの火で猫のひげや体毛がチリチリ燃えてしまった事例も報告されている危険な場所です。
③IHコンロ
Induction Heaing (インダクション ヒーティング)の略。電気抵抗の熱で加熱調理する仕組みです。火ではなく電気を利用した加熱システムです。
コンロはガスよりもIHコンロをオススメします。猫が近づいてきてもヒゲがチリチリになる心配が少なく、乗っても加熱されないため留守中でも安心です。
何よりIHコンロは平たいシンプルな構造のため、手入れがかなり楽です。料理に使った油も拭き取りやすいため、猫が油をなめるリスクを減らせます。
IHは火が弱くて電気代も高いでしょう?
という風に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は熱が外部に漏れにくいためIHの熱効率はガスよりも高いです。
電気代の目安として、標準的な4名家族世帯が朝・昼・夕食時に標準的なメニュー作成にIHクッキングヒーターを使用した場合の電気代は約1,170円(税込)/月という調査データがあります。(JEMA・IH調理器技術委員会調べ)
電力プランによっても異なりますがガスと比較しても、そこまで料金は高くなりません。
猫が火傷したり、火事が起きる前から備えましょう
IHコンロは壊れやすいのでは?と疑問に思われる方もいるかもしれませんが筆者が購入した上記のIHコンロは購入から3年経過した現在でも現役で活躍してくれています。耐久性・持久性はなかなか優秀です。
④コンロカバー
猫がコンロ周りに近づくお悩みをお持ちの方には、コンロカバーが便利です。
その名の通り、コンロの上に覆いかぶさる台です。使用後のコンロに猫が近づくのを防ぐ他、作業台としても活用できます。熱々のコンロで火傷したり、飛び散った油を舐めることを防ぐのにも役立ちます。
⑤柑橘系洗剤
コンロ周りのお掃除には、柑橘系の洗剤を使うのもアリです。猫にとって柑橘の香りは腐った食べ物みたいな臭い。本能的に嫌がる子が多いので、個体差はありますが猫よけに期待できます。
ただし、猫の食器を柑橘系の洗剤で洗うのは避けましょう。猫が食器を嫌がってしまう恐れがあります。
また、柑橘系の洗剤が猫にどれだけの忌避効果を与えられるかは個体差によるところが大きいです。気にする子は避けるようになりますが、中には全く動じない猫もいます。複数の対策の内のひとつ程度と捉えてください。
猫のシャンプー代わりに柑橘系洗剤が使えるという情報も見かけますが、ストレスを与えるリスクが高いので避けた方が無難です。
猫よけイタズラ対策グッズ 盗み食い篇
猫は警戒心強いから、危ない物を食べないよねそう思われている方は要注意!猫は好奇心も強いので、危険なものでも食べてしまうことが多々あります。特にオスの子猫で寒い季節は油断できません。
猫の盗み食い、いわゆる「誤飲誤食」は念入りな対策が必要となります。
- 生の肉・魚
- ネギ類
- 使い捨てマスクのヒモ
盗み食い・誤食を防ぐ猫よけグッズを紹介します
⑥鍵付き戸棚
猫に食べられたくない物は鍵付き戸棚に保管すると安心です。もちろん、普通の戸棚に閉まっておくのもアリですが、猫は引き戸・開き戸程度なら開けてしまうことがあります。
かといって、高い・開けにくい場所は飼い主さんにとって負担。
鍵付き戸棚なら、丁度いい場所に食料などを保管でき猫に物色される心配もありません。筆者「たけのこ」は、鍵は戸棚の上に置いていますが挿しっぱなしでも問題なさそうです。
組み立ても簡単でした
⑦ペリカンガービー(ゴミ箱)
猫がゴミ箱を漁って困っている。パウチやちゅーるの袋に惹かれて、猫がゴミ箱を漁ってしまう光景は猫の飼い主あるあるです。
そんな悩みを解決してくれるのがペリカンガービーというゴミ箱。ペリカンをイメージしたかのような形状のゴミ箱で、使い方としてはダストシュートの要領に近いです。
通常の上からフタを閉めるタイプとは異なり、横向きにゴミを入れていくスタイル。乗っかろうがひっくり返そうがゴミが溢れ出る心配がなく、密閉性も優れているので匂いも感じにくいです。要するに、フタロック機能付きの横向きゴミ箱です。
容量は一人暮らしであれば、さほど困らない程度。ただし、二人暮らし以上になってくると、すぐ満杯になってしまうため複数個用意した方がいいです。
ゴミ箱問題に悩まれている方は必見です
内部のゴミ袋を引っ掛けるフックは使い方が分かりにくく、最初はフィットしにくいですが段々慣れてきます。便利なので2個目を買いました。
3年使ってますが、こちらも丈夫で同じ物を使い続けてます。コスパは良好。価格以上の活躍をしてくれています。ただし、ビニール袋を固定する留め具のような部品はゴミと勘違いして捨ててしまいました。同じようなミスをしないようお気を付けください。
猫よけイタズラ対策グッズ 侵入防止篇
そもそもの話、猫がキッチンに入れなければ何もトラブルは起きません。つまりキッチンに近づけないよう工夫すればいいのです。ここでは猫をキッチンに近づけさせないグッズを紹介します。
⑧脱走防止扉
脱走防止扉は、キッチンの入り口を塞げるため猫よけとして有効な手段です。最近では、突っ張り棒タイプの脱走防止扉も登場し、賃貸などにも設置することも可能です。
最もシンプルで手っ取り早い猫よけ対策といえますが、脱走防止扉のお値段は高め。安い物で1~3万、立派なもので10万円以上と購入しにくい価格帯となります。
⑨ペットフェンス
脱走防止扉だけでは防げない猫のキッチン侵入。筆者「たけのこ」の自宅では問題解決のためペットフェンスを導入しました。
ただし、ペットフェンスはどちらかと言うと犬向け商品。猫は2mくらいなら軽々飛び越えられるためペットフェンスだけではキッチンへの侵入を防げません。そこで筆者「たけのこ」は、ペットフェンスをキッチンの上に置きました。
キッチンを使うたびに下ろさなければいけない手間こそかかりますが、猫にイタズラされるよりはマシだと考えています。そんなに重くもありませんでした。
猫のキッチン対策を講じてから3年以上経過した現在、筆者宅では猫がキッチンに登ろうとしなくなったためペットフェンスも乗せていません。あまり出番はなくなりましたが、お掃除中など猫にキッチンへ寄ってきてほしくないときに活躍してくれています。
⑩すだれ
上記のペットフェンスは横幅に限界があります。筆者「たけのこ」のキッチンでは、カバーできない部分をすだれで隠していました。安い!長い!風通しがいい!の3拍子が揃っており重宝しています。安い物なら100均でも手に入りますよ!
ただし、猫が噛んで切れ端が床に散らばることがあります。また知人からは「景観がダサい」と指摘されたことも。
すだれの良さが分からないとは……。
すだれを微妙に感じて多少お値段張ってもOKな方は、代わりにシェードカーテンをオススメします。
3年経った現在では、筆者の飼い猫はキッチンに登ろうとしなくなりました。そのため、すだれを設置する必要もなくなったので、いまは猫トイレを隠す仕切りとして活用しています。
猫よけイタズラ対策グッズ しつけ篇
社会性が乏しくコミュ障気味な猫は、飼い主に服従しません。そのため猫を叱ってもしつけられる可能性は低いです。叱って反省させるのではなく、猫に「これをしたらイヤなこと起こる」と覚えさせる必要があります。
叩く・怒鳴るは逆効果!嫌われるだけです
⑪超音波アプリ
猫のしつけグッズとして、スマホで使える「超音波アプリ」は手軽で便利です。
無料で猫が気になる超音波を発することが可能で使い方もシンプル。猫にバレないよう、こっそり使用できるので飼い主さんとの関係も悪化しにくいです。YouTuberの「ヒカキン」さんも「超音波アプリ」を試したと話題にもなりました。猫好きの有名人は多いのです。
ただし、効果には個体差があり、多用すると無視することもあります。ここぞ!という場面で使用するようにし効果を感じなかったら他の対策に切り替えましょう。
猫よけにキッチンハイターは非推奨
キッチンの猫よけ対策として、キッチンハイターが挙げられることもありますが正直、あまりオススメはできません。
理由として、キッチンハイターの臭いを猫が嫌うかどうかは個体差が大きいです。はじめは臭いと感じていても、そのうち気にしなくなる猫もいます。むしろ、キッチンハイター独特の塩素臭を好む猫もいます。
キッチンハイターが非推奨な理由の2つ目として、猫への有毒性が挙げられます。キッチンハイターは次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系漂白剤。万が一、猫が舐めたら危険な状態に陥る懸念があります。
危険度は濃度によって異なりますが、場合によっては重篤な中毒症状を引き起こす可能性も考えられます。
キッチン対策を万全にして猫を守ろう!
今回はキッチンで役立つ猫よけ・イタズラ対策グッズを紹介しました。キッチンで起きる猫のイタズラは、どれも厄介なものばかりです。対応する手間がかかるうえに猫がケガなどしないか心配になりますが、猫自身は気にせず繰り返してしまいます。
今回紹介した猫よけ・対策グッズを上手に活用すれば、今よりも猫との暮らしが楽になります。
キッチンの猫対策の参考になれば幸いです