【結論】
日本猫から誕生した品種で短く丸まった尻尾がチャームポイント。ただ、国内ではあまり知名度は高くなく比較的珍しい品種といえます。
ジャパニーズボブテイルとは、尻尾が短くてポンポンのように丸まった猫の品種です。日本猫を起源とするこの猫は、アメリカやヨーロッパをはじめ世界中で人気を集めています。
今回は猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、ジャパニーズボブテイルの特徴について詳しく解説します。
日本原産の純血種です
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ジャパニーズボブテイルの特徴
英語表記 | Japanese bobtail |
毛色の種類 | キジトラ 茶トラ サバトラ ハチワレ 三毛猫 サビ猫 白猫 黒猫 |
瞳の色 | ゴールド グリーン |
体重 | 個体差はあるが 約2.5~4.5kg前後 |
平均寿命 | 個体差はあるが 12~15歳という意見が多い |
ジャパニーズボブテイルの一番の特徴は、短くポンポンした尻尾。短くポツンとついているように見える尻尾ですが、実際は丸まっているため伸ばせば若干長くなります。とはいっても、せいぜい5~7cm程度です。その可愛らしさから、菊の花のようと表現されることもあります。
ジャパニーズボブテイルの顔が逆三角形型。柔らかく丸みを帯びています。耳は大きく直立しており、先が丸いです。目も楕円形で大きく、個体によって瞳の色が異なります。
ジャパニーズボブテイルは雑種ではなく純血猫
ジャパニーズボブテイルは、日本猫を起源としている猫ですが、雑種猫ではありません。ジャパニーズボブテイルはCFA ・ TICAなど世界の猫種登録機関から認定された「純血の日本猫」です。
元々、ジャパニーズボブテイルのはじまりは、丸まって短くなった尻尾を持つ日本猫を来日していたアメリカ人が見つけたことでした。当時の日本においては、しっぽが短い猫はそこまで珍しくありませんでしたが、アメリカにおいては馴染みがありませんでした。
そのことをキッカケに何匹かの日本猫がアメリカに渡米。品種改良を重ねることで、現在のジャパニーズボブテイルが誕生しました。つまり、ジャパニーズボブテイルは日本猫を原型としてはいますが、交配によって誕生した品種であり、日本猫とは別の品種です。
また、そもそも日本猫という品種は正式な猫の種類ではありません。日本で暮らしている猫たちの総称を指します。日本猫の大半が様々な個体と交わってきた雑種である点も、純血猫であるジャパニーズボブテイルと大きく異なる点といえます。
日本猫について詳しくは下記の記事をご覧ください。
ジャパニーズボブテイルの性格
ジャパニーズボブテイルには、フレンドリーで人懐っこい個体が多いと言われています。甘えん坊でありながら自立心も強く、適度に人と付き合える傾向があります。個体差はありますが、他の猫やペットとも仲良く暮らしやすいでしょう。
ただ、ジャパニーズボブテイルはよく鳴く品種です。猫の鳴き声が気になる方とは、相性が悪いかもしれません。
ジャパニーズボブテイルの種類
ジャパニーズボブテイルには、ショートヘアとロングヘアがいます。ショートヘアはその名の通り短く、滑らかな毛並み。ロングヘアは、長くてふわふわしたぬいぐるみのような毛並みを持ちます。どちらも綺麗というより可愛いという言葉が似合います。
また、元が日本猫なため、国内でよく見かける毛柄の個体も多く存在します。
- 三毛猫
- キジトラ
- 茶トラ
- ハチワレ
- 黒猫など
ジャパニーズボブテイルの子猫
ジャパニーズボブテイルの子猫は、活発で好奇心旺盛。そのため、遊んだり探検したりする時間をたっぷりと与えてあげましょう。また、子猫の時期からイタズラ・問題行動に対するしつけ、爪切りや歯磨きなどの習慣化を心掛けましょう。
小さい体に短い尻尾が相まって、とっても可愛らしいですよ
ジャパニーズ ボブテイルは珍しい?
ジャパニーズ ボブテイルは日本猫をベースとした猫種ですが、国内では珍しい品種とされています。通常ペットショップなどでは、そうそう出会うことはできません。どちらかというと、欧米など海外の方が普及している猫種です。
招き猫のモデル
日本の縁起物として有名な招き猫は、ジャパニーズボブテイルをモデルとしているという意見が多いです。たしかに、招き猫にはしっぽが短い物が多いですよね。
ただ、ジャパニーズボブテイルが品種としての繁殖がアメリカで始まりだしたのは20世紀の話です。一方、招き猫の起源は諸説ありますが江戸時代(1603~1868年)ともいわれています。
ちなみに招き猫の発祥地のひとつとして、浅草の今戸神社が挙げられます。境内の中には可愛い招き猫がたくさん設置されているので猫好きなら一度訪れるべきスポットです。
ジャパニーズボブテイルを飼うときのポイント
ジャパニーズボブテイルを飼うときは、以下のポイントに注意しましょう。
- 快適な環境を提供する
:日本猫を飼うときは十分な活動スペースと清潔な室内環境を提供しましょう。猫用の遊び道具や縦型のキャットタワー、引っかき板などを用意することも大事。ストレス解消や適切な運動ができる環境を整えましょう。 - 定期的な獣医の診察
:日本猫の健康管理には定期的な獣医の診察が必須。ワクチン接種や健康チェック・予防摂取を行い、早期発見・治療ができるようにしましょう。 - 適切なトイレ環境
:猫は清潔を好むので、適度な猫砂の交換・トイレ清掃を心掛けましょう。 - 定期的な爪切り
:猫の爪は伸びたまま放置していると、カーペットなど布に引っかかって事故を招く恐れがあります。飼い主さんもケガする危険もあるので、こまめに爪を切りましょう。 - ブラッシング
:日本猫は短毛の個体が多いため、そこまで頻繁なブラッシングは必要ありません。月に1回程度ブラッシングしてあげれば十分です。
ジャパニーズボブテイルのフード
ジャパニーズボブテイルに与えるフードは、基本的には総合栄養食と呼ばれるご飯と水のみで必要な栄養バランスが取れるように作られたフードがおすすめです。
総合栄養食の種類には、ドライフードとウェットフードがありますが、できれば両方与えたいところ。ドライフードは保存や管理がしやすく、栄養素も豊富。ウェットフードは水分摂取量を増やすことができ、食いつきも良いです。両方与えるミックスフィーディングは、フードの利点を最大限に活かせます。
ウェットフードについて詳しくはこちら
原材料の品質にこだわりたい方は、プレミアムキャットフードも視野に入れるのもアリです。その名の通り価格が高い分、原材料・製法などにこだわったフードです。添加物にも気を遣っているため、安全性を意識したい方は検討する価値があります。
ジャパニーズボブテイルとの遊び方
ジャパニーズボブテイルと楽しく遊ぶためのポイントを、下記にまとめます。
- おもちゃ
:猫はおもちゃ遊びが大好き。羽根やひもなどがついたおもちゃや音が出る物は食いつきもいいです。ただし、誤って飲み込んでしまわないようある程度の大きい物を選びましょう。 - キャットトンネル・タワーもおすすめ
:おもちゃの他にもキャットトンネルやタワーを用意してあげることもおすすめ。猫の探検心を刺激しより遊びが楽しくなります。 - 遊ぶ時間は短めに
:猫は瞬発的な運動を得意とする生き物です。1回あたり5~15分程度の短時間の遊びを1日に複数回取り入れてあげましょう。
ジャパニーズボブテイルのしつけ方
日本猫をしつけるときは、叱るのではなく環境や飼い主さんの行動を工夫する方が効果的です。元々、猫という動物は社会性が低い生き物。集団ではなく単独で行動することが多かったため、いわゆる協調性が低めです。
ジャパニーズボブテイルと楽しく暮らそう
ジャパニーズボブテイルは日本猫の魅力を受け継いだ可愛らしい品種。人懐っこくて遊び好きでありながらも落ち着きがあり、飼い主さんとの関係も大切にします。
今回の記事を参考にジャパニーズボブテイルと楽しく暮らしてみてください。