【結論】
猫を夜に寝かせるには、日中活発に遊ばせる他、食事を頻回食にする、安心できる寝場所を提供するなどの工夫が効果的です。加えて飼い主さん自身が規則正しい生活習慣を心掛け、猫が夜に騒いでも無視することも有効な方法です。
猫が夜に活動することで飼い主さんの睡眠が妨げられるケースは珍しくありません。あまりにも猫が夜に騒ぎすぎると近所迷惑が不安なのに加え、眠れないことにイライラしてしまう方も多いはず。
この記事では、猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、夜間に猫を寝かせるために効果的な方法を解説します。
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猫を夜に寝かせる方法
猫が夜中に元気いっぱいで、なかなか寝てくれないと、困っちゃいますよね。でも大丈夫、飼い主さんが工夫すれば多くの猫が夜にスヤスヤ眠ってくれるようになります。ここでは、猫が夜に眠ってくれないという悩みを解決する方法を解説します。
飼い主さんが規則正しい生活を過ごす
猫は飼い主さんの生活リズムに対してとても敏感。飼い主さんが毎日同じ時間に睡眠&起床すると、猫も生活リズムを合わせようとします。夜暗くなってくると「あ、そろそろ寝る時間なんだな」と感覚的に覚えていきます。
そのため、猫を夜眠らせるには飼い主さんも規則正しい生活を意識することが大切です。
うるさくても無視する
夜中に猫が、かまってほしくて「ニャーニャー」と鳴いてしまうことがあります。ここで大事なのは、鳴き声に反応して相手しないこと。夜中に猫が鳴いて、かまってしまうと「鳴けばかまってもらえる」と覚えてしまいます。一度、成功すると以降も継続して鳴いてしまう習慣が身に付いてしまいます。
そのため、夜鳴かれたとしても無視することで、猫に「鳴いても相手しないよ」「夜は静かにする時間だよ」と教えてあげることが大事。
できるだけ日中遊んであげる
猫が夜に寝ない理由のひとつは、エネルギーを使い切っていないから。そこで、日中にたくさん遊んで、猫の体力を使わせることも効果的な対策となります。猫と遊ぶ際おすすめなのは、猫じゃらしやボールを使った定番の遊び。猫の狩猟本能を刺激し、たくさん動くのでエネルギーを消費させるのにもってこいです。
猫と遊ぶときは、1回5~15分程度の遊びを複数回行ってあげるのがベスト。日中に何回か遊ぶ時間を設けてあげると、猫が疲れて夜ぐっすり眠るようになるでしょう。
日中は家族全員仕事に出かけていて遊ぶのが難しいときは、全自動のおもちゃを導入することをオススメします。
頻回食もおすすめ
猫にとって、1日に何度も少量のご飯を食べる「頻回食」は、生態的に自然に近い食事リズム。猫に1日分の食事に4~6回程度に小分けにして与えると、空腹感を抑制しやすくなり結果的に夜にお腹が空いたと鳴き叫ぶことが少なくなることが期待できます。
夜、猫が落ち着いて眠りやすくする以外にも肥満対策や消化の負担を軽減させる、吐き戻し対策などのメリットもあるため積極的に食生活に組み込みたいところです。
安心して眠れる場所を用意する
猫が夜にゆっくりと眠れるようにするには、安心してリラックスできる場所を作ってあげることも大切です。猫は暖かくて静かな場所を好みますから、ベッドやクッションを用意して、家の中の静かな場所に置いてみましょう。柔らかい毛布を敷く他、身を隠せるよう箱やハウスを用意してあげると、さらに猫が落ち着きやすい空間となります。
また、猫は高い場所を好む傾向があります。キャットタワーの上など、少し高い位置に安心できるスペースを作るのもひとつの方法です。
なぜ猫は夜に寝ないことが多いのか
猫は夜行性だから夜寝ないと思われがちですが、そういう訳ではありません。猫はもともと薄明薄暮性の動物。夕暮れ時や夜明けにメインに狩猟をする習性がありました。逆に昼間や夜間は体力を回復しようと睡眠に入ることが多いです。
それでは、なぜ猫は夜に寝ないのか?可能性はいくつかありますが、ひとつは人間と暮らすことで生じた生活リズムの変化。夜になっても明るい室内や活動している飼い主に合わせて起きている子は少なくないはず。
猫の睡眠時間は14時間以上
猫とは元々、「寝る子」と書いて「ねこ」と読まれていたそうです。そうした経緯があるだけあって、猫の睡眠時間は長め。成猫は14時間、子猫なら18時間以上眠るそうです。
猫が夜うるさいとき体罰はNG
猫が夜中鳴いたり、物を落としたり、走り回ったりしてうるさい時でも、体罰は絶対にしてはいけません。体罰は猫にとって非常に強いストレス。飼い主さんとの信頼関係を壊してしまう原因にもなります。強く怒鳴るといった行動も好ましくはありません。
猫がうるさいから寝れないときにオススメなアイテム
前述したとおり、猫が夜中に鳴いたり物音を立てたりするとき、基本的にはスルーの姿勢を貫いた方がいいです。しかし、あまりにもうるさいと眠れない方も多いはず。ここでは、夜中に猫が騒いでも、快適な睡眠を得られるようサポートしてくれるグッズを紹介します。自分の好みや寝室の環境に合わせて選んでみてください。
耳栓
最もシンプルで効果的なのは耳栓です。耳栓には様々な種類がありますが、長時間快適に使える柔らかい素材のものを選ぶと良いでしょう。耳栓は一見地味なようで、聞こえる猫の鳴き声や足音などを大幅に減らしてくれるため、ぐっすりと眠りにつくことができます。
ノイズキャンセリングヘッドフォン
ノイズキャンセリングヘッドフォンもおすすめです。耳栓と違って癒しBGM、ASMRなどを聴きながら、外部の音を遮断できます。寝るときにリラックスできる環境音やBGMを流して眠りにつくのも試してみたいところです。
ホワイトノイズマシン
あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、ホワイトノイズマシンも有効です。ざっくり解説すると、ホワイトノイズマシンとは、雑音を出す機械のこと。調整された雑音は、猫の鳴き声やその他騒音を軽減してくれるため、落ち着いて眠るのに役立ちます。
猫を夜だけケージに入れるのもアリ
猫を夜だけケージに入れるという方法もあります。あらかじめ、ケージトレーニングを正しく行っていれば、猫もケージを安全で快適な場所と認識するようになります。夜だけケージに入れることにより飼い主さんが寝ている間に、猫がイタズラしたり誤飲誤食するのを防げるため、安心して眠れるでしょう。
一方、慣れていない猫をいきなりケージに入れると逆に出ようと大暴れする懸念もあります。体力があり余っているのに、ケージに入れられることで動き回る子もいるでしょう。夜間、猫をケージに入れるときはある程度、運動させてストレスを発散させてからが好ましいです。
猫が走り回る夜の運動会をやめさせるには
夜中、猫が急に元気になって走り回ることを「夜の運動会」と言います。この時間に猫が活動的になるのは、特別おかしなことではありませんが、飼い主さんにとっては睡眠の邪魔になることも少なくありません。
夜の運動会をやめさせるために大切なのは、日中に十分な運動をさせること。猫は運動をすることで余分なエネルギーを使い、夜になっても静かに過ごしやすくなります。日中に猫じゃらしなどを使って遊ぶ時間を作り、猫が十分に体を動かせるようにしましょう。
猫が夜中に運動会を始めたら、静かに対応することも大切です。大きな音を立てたり、猫に注意をしたりすると、猫はそれを遊びと勘違いしてさらに興奮してしまうかもしれません。基本的に猫の運動会はだいたい30分前後で終了します。放置していても勝手に止めるため、気にせず眠るのもひとつの選択肢です。
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よくある質問
猫を夜静かにさせるために工夫しよう!
猫が夜静かに過ごすためには、日中の適切な運動と飼い主さんの工夫が重要です。飼い主さん自身が、規則正しい生活を心掛けることも大切です。飼い主さんが夜更かししてしまうと、猫も眠れずに起き続けてしまいます。猫にとって静かな睡眠環境を整え、夜はゆっくり休めるよう心がけましょう。
今回の記事を参考に猫との生活習慣を見直し、お互いストレスがない生活を目指してみてください。