【結論】
数あるペットフード会社の中でも特に信頼性が高いのは、マース、ヒルズ、ネスレ・ユニ・チャーム、アイシア、ペットライン、いなばペットフード、日本ペットフードです。
大事なペットのために安心できるメーカーのフードを与えたい!と考える飼い主さんは多いです。しかし、ペットフードは様々な会社が販売しているので、どこの商品を買えばいいか分からず迷ってしまう方も少なくありません。
今回は猫と20年以上暮らす筆者「たけのこ」が、信頼できるおすすめペットフードメーカーを紹介していきます。
選んだ理由も紹介していきます
当サイトは猫の総合情報サイトですが、当記事で紹介しているペットフードメーカーは犬など他ペット分野でも信頼性が高い会社ばかり。猫以外のフード選びにおいても参考になるはずです。
猫ブロガー
たけのこ(Takenoko)
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猫と暮らして20年以上。猫ニュースメディアのライターとして活動。いままで500本以上の猫に関する記事を執筆!猫たちの幸せに繋がればという想いで当サイトを運営しています。ペットフード/ペットマナー検定合格。飼い猫を主役とした絵本も出版。
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黒猫トモくん(Tomo)
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運営者の飼い猫であり当サイトの編集長。保護猫出身。黒猫。甘えん坊な男の子。猫専門配信アプリnekochan公式ライバー。YouTubeも配信中!
紹介するペットフードメーカーの選定基準
- 長年にわたる販売実績を有している
- 知名度が高い商品を開発販売している
- フード開発において科学的根拠・獣医学的エビデンスを取り入れている
- ペットフード製造において品質管理を徹底している
当記事で紹介するペットフードメーカーは、上記基準に則っています。
近年のペットブームの影響もあり、販売流通されているペットフードの品質もかなり向上しました。ペットフード安全法も施工されているため、極端に品質の悪いペットフードが流通する可能性は限りなく低いです。もちろん、ペットフード安全法も完璧ではありませんが、極端に心配症になる必要はありません。
とはいえ、よりペットたちの安全と幸福を追求するのであれば信頼性が高いペットフードメーカーを選ぶに越したことはありません。当記事では、上記の厳しい基準をクリアでき優良と判断できるペットフードメーカーのみを厳選しました。
おすすめペットフードメーカー8選【2024年】
前述した評価ポイントを踏まえ、日本で信頼できるペットフードブランドをピックアップしました。どれも長年の販売実績を有しており、フードも高品質。それぞれの概要・特徴を解説していきます。
①マース(ロイヤルカナンジャパン)
MARS(マース)は、アメリカに本拠地を置く大手企業。スニッカーズ(チョコレート)など菓子類の販売提供を行っています。その一方で、いくつかのペットフードブランドを買収し傘下に収めることでペット業界にも参入しています。現在では日本ペットフード市場における二強の一角を担っています。日本での法人名はマースジャパンです。
日本で馴染み深いマース傘下のペットフードブランドは、以下の通りです。
- ロイヤルカナン
- カルカン
- シーバ
- ニュートロ
- グリニーズ
- ペディグリー(犬)
- シーザー(犬)
買収と聞くと、あまり良いイメージを持たない方もいるかもしれませんが、フード開発販売がマイナス方向になる訳ではありません。ロイヤルカナンやカルカンなどのブランドも買収されて以降も、高品質なペットフードを開発・販売しています。
②ネスレ
MARS(マース)と並び、日本ペットフード市場における二強の一角を担っているのがネスレです。
ネスレは、スイスに本拠地を置く世界的食品メーカーのひとつ。日本ではコーヒーブランドとしての知名度が高く、ネスカフェ・ネスプレッソ・スターバックスコーヒーなどもネスレグループの商品サービスです。日本での法人は、ネスレ日本株式会社となります。
ネスレグループが提供しているペットフードブランドは以下の通り。
- ピュリナワン
- ピュリナ プロプラン
- モンプチ
- フィリックス
ドッグフードの取り扱いもありますが、どちらかというと猫向けブランドが多い印象です。世界30か所以上に研究施設・生産工場を有しており、ペットフードの品質向上にも取り組み続けています。
中でもネスレ ピュリナが開発したピュリナ プロプラン リブクリアは猫アレルギーを軽減させることを目的とした画期的なキャットフード。いままで猫アレルギーに苦しんでいた人たちにとって希望の光ともいえるフードです。
③ヒルズ・ペット・ニュートリション(日本ヒルズ・コルゲート)
ヒルズもペットフード業界において優れた実績を有しているメーカーです。アメリカに本社を置き、日本では子会社(日本ヒルズ・コルゲート)がペットフードを販売しています。
犬猫のペットフード販売をメインとしており、豊富な総合栄養食と療法食を提供しています。療法食はロイヤルカナン同様、獣医師たちから評価されており推奨する方も多いです。ヒルズの代表ブランドは以下の通り。
- プリスクリプション・ダイエット(特別療法食)
- サイエンス・ダイエット
- サイエンス・ダイエット〈プロ〉
他メーカーもそうですが、ヒルズはペットフード開発において科学的エビデンスを特に重要視しています。獣医師や動物栄養学者など様々な専門家が在籍しており、ペットフードの改良に取り組んでいます。
アメリカのカンザス州にヒルズ・グローバル・ペットニュートリションセンター(研究施設)を有しており最先端の研究がおこなわれています。
④ユニ・チャーム
ユニ・チャームは、生理用品や紙おむつなどの衛生用品で国内シェアを獲得している会社です。ペット市場には、事業の一角として参入しています。ユニ・チャームの特徴はペットフードだけでなくペットのトイレグッズにも力を入れている点。デオサンドやデオシート、マナーウェアには、お世話となった方も多いのではないでしょうか。
話を戻して、ユニ・チャームの代表的なペットフードブランドは以下の通り。
- グラン・デリ(犬)
- ベストバランス(犬)
- 愛犬元気(犬)
- ねこ元気
- 銀のさら(犬)
- 銀のスプーン
- Physicalife(フィジカライフ)
- All Well
ユニ・チャームのペットフードブランドの中で注目すべきは機能性キャットフード「AllWell」。独自の食物繊維配合技術を用いることで、猫の吐き戻し軽減が期待できるフードです。フードの吐き戻しに頭を悩ませている方にとっては、有力な選択肢といえるでしょう。
⑤アイシア
アイシアは、マルハニチログループ傘下のペットフードメーカー。基本的にはキャットフードをメインに開発販売しています。ペットのメインフードである総合栄養食の他、プラスαで与える一般食、おやつのラインナップも充実。水産業がメイン事業であるマルハニチロのグループ会社であるだけに、ペットフードの原材料も魚中心。肉が苦手なペットにとって、相性が良いフードメーカーといえます。
そんなアイシアが提供している代表的なペットフードブランドは以下の通り。
- MiawMiaw
- 健康缶
- 黒缶
- 金缶
- 純缶
- おにく生活
- おさかな生活
猫缶ブランドを数多く提供しているのが特徴的。中でも1977年に販売された「黒缶」は、40年以上経過した今でも販売されている定番キャットフードです。
また、MiawMiawは北里大学獣医学部と共同研究して開発されたキャットフード。配合されているa-iペプチドによって、猫の心の健康維持をサポートするという新しいアプローチをとったフードです。
⑥いなばペットフード
いなばペットフードは、チャオちゅーるで有名なペットフードメーカーです。いなば食品株式会社からペットフード事業が分社化しています。
- 金のだし
- まぐろジュレ
- Cozy Life (コージーライフ)
- すごい乳酸菌クランキー
前述のとおり、「チャオちゅーる」で知名度が高いですが、実はキャットフード・ドックフードも販売しています。ペットフードでは缶詰・プラスチック・パウチ・ドライフードなど幅広く販売しています。正直どれも知名度こそ低いですが、ラインナップは非常に豊富。
⑦ペットライン
ペットラインは、日本の五大商社のひとつ三菱商事系列のグループ会社「日本農産工業株式会社」の子会社です。非常にややこしい立ち位置ですが、日本の大企業傘下のペットフードメーカーだと思えばOKです。2020年に日清製粉グループから「日清ペットフード」を譲渡されペットフード事業が拡大しています。
そんなペットラインでは犬・猫・小動物など幅広いジャンルのペットフードを数多く販売しています。ここではキャットフードブランドに絞って一部紹介します。
- メディファス
- 懐石
- 和の究み
- キャラット
- プロフェッショナル・バランス
- ドクターズケア
ペットラインは、総合栄養食から療法食まで開発販売しています。特にメディファスは猫の臨床栄養学の知見を取り入れて開発されたフード。メディファスすべてのラインナップに下部尿路の健康への配慮が加えられています。
⑧日本ペットフード
日本ペットフードは、その名の通り国内ペットフードメーカーのひとつ。協同飼料株式会社から独立し、ペットフード事業に取り組んでいます。(※協同飼料株式会社は、現在だと吸収合併されフィード・ワン株式会社となっている)日本ではじめて誕生したペットフードメーカーとされています。
犬・猫・小動物だけでなく鳥や観賞魚、カメなどのペットフードを販売する大手メーカー。犬猫の主なブランドは下記となります。
- コンボ
- ビューティープロ
- ラシーネ
キャットフードにおいて特にオススメなのが、ラシーネ。猫種ごとに栄養バランスを調整されたペットフードブランドです。猫は品種によって意識してあげたい栄養バランスが異なります。とはいえ、飼い主さんによる工夫にも限界があるため、なかなか理想の栄養バランスは実現できません。ラシーネは、そうしたニーズに応えられるキャットフードのひとつです。
ペットフード業界の近況
ペットブームの普及やプレミアムペットフードの登場により、ペット産業全体は少しずつ市場規模を拡大させています。特に猫や犬の製品・サービスの需要は高いです。その一方で、ペットフードメーカーの多くが大企業の一事業であったり子会社である点も特徴的といえます。
日本のペットフード市場においては、マースやネスレなど外資系企業の商品が大きくシェアを占めています。また、海外で製造された後、日本に輸入されている商品が多い点も無視できません。なにか輸出入のトラブルが生じた場合、ペットフードへの影響も懸念されます。
参考資料:2021(令和3年)年度ペットフード産業実態調査の結果について(一般社団法人ペットフード協会)
信頼できるメーカーのキャットフードを買ってあげよう!
今回、ご紹介したメーカーはいずれも販売実績や研究開発に力を入れており、信頼性も高いため検討してみる価値があります。ぜひ、今回の記事を参考にご自身の飼い猫に合ったキャットフードを選んであげてください。