【結論】
一般的に飼いにくいと言われるのは、アビシニアンのように元気いっぱいで活発な猫やスコティッシュフォールドのように遺伝子疾患を抱えやすい猫種です。一方、本当に飼ってはいけないのはトラやライオンなどの特定動物たちです。
インターネットで「飼ってはいけない猫」と検索すると、飼ってはいけない猫ランキングというタイトルの記事がたくさん表示されます。
ただし、これはあくまで表現の問題で、実際は一般的なイエネコに飼ってはいけない猫種は存在しません。多くのサイトで解説されているのは、飼ったとき苦労に感じる一面もある猫というだけです。
そのため、ネット上の飼ってはいけない猫ランキングで紹介されている猫種と既に暮らされている方は、ご安心ください。
この記事では、飼ったら苦労も多い猫ランキングについて解説します。
どの猫もみんな可愛いし良いとこいっぱいです
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猫種の比較表
アビシニアン | ソマリ | ベンガル | シャム | スコティッシュ フォールド | サイベリアン | キンカロー | ペルシャ | メインクーン | アメリカンカール | シャルトリュー | スフィンクス | ノルウェージャンフォレストキャット | エキゾチック ショートヘアー | マンチカン | オシキャット | アメリカンショートヘアー | ブリティッシュショートヘアー | ロシアンブルー | ジャパニーズボブテイル | セルカークレックス | トンキニーズ | シンガプーラ | ミヌエット | ラガマフィン | ヒマラヤン | |
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毛の長さ | 短毛 | 長毛 | 短毛 | 短毛 | 短毛・長毛 | 長毛 | 短毛・長毛 | 長毛 | 長毛 | 短毛・長毛 | 短毛 | 無毛 | 長毛 | 短毛 | 短毛・長毛 | 短毛 | 短毛 | 短毛 | 短毛 | 短毛・長毛 | 短毛・長毛 | 短毛 | 短毛 | 短毛・長毛 | 長毛 | 長毛 |
体の大きさ | 中型 | 中型 | 中~大型 | 中型 | 中型 | 大型 | 中型 | 中型 | 大型 | 中型 | 中~大型 | 中~大型 | 大型 | 中~大型 | 小型 | 中型 | 中~大型 | 中~大型 | 中型 | 小型 | 中~大型 | 中型 | 小型 | 小型 | 大型 | 中型 |
活発さ | 活発 | 活発 | 活発 | 活発 | 比較的大人しめ | 活発 | 活発 | 比較的大人しめ | 比較的大人しめ | 活発 | 活発 | 活発 | 活発 | 比較的大人しめ | 活発 | 活発 | 活発 | 比較的大人しめ | 比較的大人しめ | 活発 | 比較的大人しめ | 活発 | 活発 | 活発 | 比較的大人しめ | 比較的大人しめ |
鳴く頻度 | あまり鳴かない | あまり鳴かない | それなりに鳴く | それなりに鳴く | あまり鳴かない | それなりに鳴く | あまり鳴かない | あまり鳴かない | あまり鳴かない | あまり鳴かない | あまり鳴かない | あまり鳴かない | あまり鳴かない | あまり鳴かない | あまり鳴かない | あまり鳴かない | あまり鳴かない | あまり鳴かない | あまり鳴かない | それなりに鳴く | あまり鳴かない | それなりに鳴く | あまり鳴かない | あまり鳴かない | あまり鳴かない | あまり鳴かない |
その他の配慮 | 寒さへの配慮は必要 水を怖がらない個体も多いためお風呂場などの事故に注意 歯周病になりやすいとされているため定期的な歯のケアも必要 | 暑さに注意 歯周病になりやすいとされているため定期的な歯のケアも必要 | 水を怖がらない個体も多いためお風呂場などの事故に注意 寒さが苦手ともされている | 寒さが苦手ともされている | 遺伝的に高確率で関節トラブルを患いやすい 折れ耳個体は定期的な耳のケアが必要 | 暑さに注意 | 折れ耳個体は定期的な耳まわりのケアが必要 短足ゆえ関節疾患への配慮が必要 | 定期的な目のまわりのケアが必要 暑さに注意 注意すべき遺伝子疾患が多い | 暑さに注意 | 耳が反っている個体は定期的な耳のケアが必要 | ダブルコートで毛の密度が高いため定期的なブラッシングが好ましい | 寒さ・暑さに弱いため室温管理が重要 直射日光を避けられる室内環境が必要 定期的な体の汚れのケアも必要 | 暑さに注意 | 定期的な目のまわりのケアが必要 ペルシャ同様、遺伝子疾患に注意 | 短足個体は関節トラブルに注意が必要 | 寒さには弱い | ー | ー | 暑さには弱い | ー | 暑さが苦手 | 寒さに弱い | 寒さが苦手 小さいため隙間に入り込みやすい | 短足ゆえの関節トラブルに注意が必要 | 長毛種であるため、暑さには注意 | 定期的な目まわりのケアが必要 長毛種であるため、暑さには注意 |
ポイント | -4 | -4 | -5 | -3 | -3 | -5 | -4 | -4 | -3 | -3 | -3 | -5 | -4 | -3 | -3 | -2 | -2 | -1 | -1 | -3 | -3 | -3 | -3 | -3 | -3 | -3 |
ランキングは、飼いにくいと想定される評価項目に減点方式で選定。減点ポイント同点の場合は、特に飼育の負担が大きい項目(毛の長さ、体の大きさ、活発さ、一部のその他の配慮)が多い順に選定しました。
ランキング基準詳細
- 毛が長いほど、ブラッシングなどのお手入れが大変で抜け毛量も多いため短毛猫の方が飼育の負担が少ないとする。
- 体が大きいほど、必要とする食事量が多くなりやすい他、頑丈・大きめなペット用品が必要となるため中~大型、大型の猫種を飼う苦労が多いとして扱う(平均体重:~5kg未満=小型、5~6kg=中型、6~7kg=中~大型、7kg~=大型)
- 運動量が多い猫は、室内を走り回ったりイタズラを行いやすいと想定されるため活発な猫の飼育は苦労が多いとする。
- 活発以外の性格に関しては、個体差が大きいため今回のランキング選定において評価項目としないことにする。
- 鳴く頻度に関しては、特に多いと言われやすい猫種は苦労が多いとする
- 発症しやすい病気の数はランキング選定における評価項目としない。ただし、特定の病気の報告数が多いなどは特別な配慮として扱う。
- 平均寿命は個体差・飼育環境による影響が多いため、今回のランキング選定では評価項目としない。
- 値段に関しては、ランキング選定における評価項目としない。
- その他特別な配慮の有無が多ければ、その分飼育の苦労が多いとする。
飼ったら苦労も多い猫ランキング
一言で猫と呼んでも、その品種は様々。品種ごとに抱えやすい問題は異なり、それらによって飼いやすさも左右されます。ここでは飼ったら苦労が多い猫種たちを紹介していきます。
1位:スフィンクス
スフィンクスは無毛が特徴的な猫種です。一般的な猫のイメージから離れており、正直好き嫌いが分かれやすいです。しかし、スフィンクスは社交的な性格と個性的な可愛さを兼ね備えた品種。くりっとしたレモン型の目がチャーミングです。
無毛種に分類されるため、抜け毛の心配はありません。ただし、毛がないからこそ、その他のお手入れが大変。皮膚が汚れやすい上、傷つきやすい傾向にあります。定期的に体の汚れを拭きとったり、自分の爪でケガしないよう爪切りをこまめにすることが大切。毛による体温調整もできないため、室温管理にも気を配る必要があります。他のペットとの喧嘩でケガを負いやすいことから多頭飼いにも不向きでしょう。
繰り返しになりますが、スフィンクス自体は独特な魅力を有した素晴らしい猫種です。しかし、意識すべきお世話のポイントが多いため、猫初心者にとっては飼育が大変だといえます。
2位:サイベリアン
サイベリアンは、大型猫の一種。大きい個体で10kg前後まで成長する程の巨体を有します。大型猫は全般的に体が大きく長毛猫であるため、飼育の負担も大きめ。必要とする食事量も多くなり、猫用品は頑丈で広めなものを選ぶ必要があります。
特にサイベリアンの場合は活発かつ鳴く頻度が多め。集合住宅で飼育する場合だと、足音や着地音、鳴き声による騒音トラブルが心配になります。また、長毛であるため定期的なブラッシングは欠かせず、必要に応じてシャンプーや空調管理なども意識しなければなりません。
とはいえ、サイベリアンは優しくフレンドリーな個体が多い品種でもあります。今回のランキング選定の基準だと上位になってしまいましたが、大きい猫でも問題なく飼育できる環境下であれば負担も感じにくいでしょう。
3位:ベンガル
ベンガルはワイルドで野性味あふれる猫種です。非常にエネルギッシュな個体が多いため、思い切り遊べる環境を用意してあげることが大切。あり余る体力で室内を爆走し、手が付けられないと頭を抱えられる飼い主さんもいるようです。
快適に暮らすためにキャットタワーなど上下運動できるアイテムは、必須級といえます。また、定期的に飼い主さんと一緒に遊ぶ時間を設けてあげましょう。
4位:ペルシャ
猫の王様とも呼ばれるほど、気品に満ちた見た目をしているペルシャ。純血猫といえば、ペルシャ猫を思い浮かべる方も多いでしょう。ペルシャはとても大人しい性格に育つ傾向があり、のんびり過ごすことを好みやすい品種です。静かに猫を飼いたいと思っている方にとっては、相性が良い猫といえます。
その一方で、遺伝的に発症しやすい病気が多め。目の周りのトラブルも多いため、定期的に目ヤニのケアなどを行う必要があります。長毛猫であるため、ブラッシングも必須です。
5位:キンカロー
キンカローはマンチカンとアメリカンカールの交配種。マンチカン譲りの短い足とアメリカンカール特有の反った耳が特徴的です。
ただし、キンカローの特徴ともいえる短い足と反った耳は、関節や耳のトラブルを誘発させる要因にもなりえます。定期的な耳まわりのケアを必要とし、歩行に異常が生じていないか常に気を配る必要があるため飼育が楽な品種とは言い難いです。
6位:ノルウェージャンフォレストキャット
ノルウェージャンフォレストキャットも大型猫の一種。前述の通り、長毛の大型猫は家計・お世話的に飼育の負担が大きくなりやすいため、今回の順位となりました。
ただ、ノルウェージャンフォレストキャットは前述したサイベリアンより、鳴く頻度は少なめ。大きい体は持ち上げるのは大変ですが、そこが魅力だと感じる飼い主さんも少なくありません。
7位:ソマリ
ソマリも元気いっぱいな猫種のひとつ。アビシニアンの長毛種にあたる猫種で、基本的な特徴は同じです。アビシニアン同様、活発に動き回ります。ついついイタズラしてしまうことも多い点には注意が必要といえます。
長毛猫ではありますが、ものすごく長いわけではありません。アビシニアンよりはふさふさといったイメージが近いです。その風貌から「狐のような猫」と称されることも。鳴き声は小さく可憐で可愛らしいですよ。
8位:アビシニアン
飼ったら苦労することが多いと言われるのが、アビシニアン。好奇心旺盛で活発な性格であるため、室内を駆け巡ることが多いです。活発な分、イタズラも目立つため、飼い始めた頃は苦労を感じる機会も多いでしょう。運動不足にならないよう上下運動できるキャットタワーなどの設置やこまめな遊びが大切です。
また、遺伝的に発症しやすい病気も多いため、動物病院での定期的な検診と日頃からの健康チェックが重要です。
その反面、元気いっぱい走り回る姿は見る人の心を癒してくれます。活発に走り回るアビシニアンと一緒に遊ぶと楽しいですよ。
9位:シャム猫
シャム猫は、別名サイアミーズといいます。上品な見た目、人懐っこい性格から人気が高い猫種です。
人懐っこい性格の個体も多いため、飼ってはいけないというほど飼育が大変な品種ではありません。ただし、シャム猫は意外と活発に走り回ることが多め。そして、よく鳴きます。
飼い主さんの中には、上品な見た目に反したパワフルさに思わずビックリされる方もいます。また、シャムは遺伝子疾患を引き起こしやすい点も注意したいところです。
それを加味したとしても、シャム猫は人気が高く多くの猫好きから愛されている猫種です。鳴き声も、慣れてくれば可愛い魅力と受け止められるようになるかもしれません。
10位:スコティッシュフォールド
まるで、ぬいぐるみのような可愛らしさを持つスコティッシュフォールド。垂れ耳と丸っとした体つきが可愛いと評判です。性格も穏やかで温和な個体が多いことから、初心者でも飼いやすくはあります。
その一方で、スコティッシュフォールドは遺伝的に骨軟骨異形成症を患う確率が非常に高いです。関節炎も併発することで手足に痛みを抱えがち。通称スコ座りはこの痛みを回避するための仕草です。折れ耳は通気性が悪いため、こまめな耳まわりのケアが必要となります。そのため、定期的な動物病院への通院や間接に負担をかけにくい環境づくりなどの努力が、飼い主さんには求められます。
それを考慮したとしてもスコティッシュフォールドは飼いやすい特徴を兼ね備えた猫種です。ただ、遺伝的なトラブルを起こしやすいという欠点を有するスコティッシュフォールドは度々、繁殖を中止すべきという論争が発生します。過激になると、スコティッシュフォールドを飼育されている方に非難の声が届くこともゼロではないため、そうした気苦労も加味して今回の順位にランクインしました。
本当に飼ってはいけない猫ランキング
チーター (アキノニュクス・ユバトゥス) | カラカル | アジアゴールデンキャット (カトプマ・テンミンキイ) | ジャングルキャット (フェリス・カウス) | オセロット (レオパルドゥス・パルダリス) | サーバル (レプタイルルス・セルヴァル) | オオヤマネコ属 (リュンクス属) 全種 | ウンピョウ (ネオフェリス・ネブロサ) | ライオン パンテラ属(ヒョウ属) | ジャガー パンテラ属(ヒョウ属) | ヒョウ パンテラ属(ヒョウ属) | トラ パンテラ属(ヒョウ属) | スナドリネコ (プリオナイルルス・ヴィヴェルリヌス) | アフリカゴールデンキャット (プロフェリス・アウラタ) | ピューマ属 (プマ属) 全種 | ユキヒョウ (ウンキア・ウンキア) | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特定動物 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
大型 | 小~中型 | 小~中型 | 小型 | 大型 | 大型 | 大型 | 大型 | 大型 | 大型 | 大型 | 大型 | 小型 | 小~中型 | 大型 | 大型 | |
大きさ | 110~140cm | 50~90cm | 70~100cm | 50~75cm | 50~100cm | 70~100cm | 85~115cm | 60~100cm | 160~250cm (オス・メスで異なる) | 110~150cm | 100~190㎝ | 170~310㎝ | 57~86cm | 60~100cm | 100~170cm | 100~120cm |
重さ | 30~65kg | 8~20kg | 12~16kg | 5~16kg | 9~16kg | 9~18kg | 12~22kg | 16~23kg | 120~240㎏ (オス・メスで異なる) | 60~120kg | 30~70㎏ | 180~245㎏ | 5~8kg | 3~18cm | 30~80kg | 20~50kg |
希少性 | 絶滅危惧II類(VU) (絶滅のリスクが高まっている) | 低懸念(LC) (少し心配されている) | 準絶滅危惧(NT) (絶滅危惧が進行している) | 低懸念(LC) (少し心配されている) | 低懸念(LC) (少し心配されている) | 低懸念(LC) (少し心配されている) | 低懸念(LC) (少し心配されている) | 絶滅危惧II類(VU) (絶滅のリスクが高まっている) | 絶滅危惧II類(VU) (絶滅のリスクが高まっている) | 準絶滅危惧(NT) (絶滅危惧が進行している) | 絶滅危惧II類(VU) (絶滅のリスクが高まっている) | 絶滅危惧IB類(EN) (近い将来、絶滅するかも) | 絶滅危惧II類(VU) (絶滅のリスクが高まっている) | 絶滅危惧II類(VU) (絶滅のリスクが高まっている) | 低懸念(LC) (少し心配されている) | 絶滅危惧II類(VU) (絶滅のリスクが高まっている) |
条約 | ワシントン条約附属書I | ワシントン条約附属書I (アジア外の個体は附属書Ⅱ) | ワシントン条約附属書I | 国際商取引が規制 | ワシントン条約附属書I | ワシントン条約附属書II | ワシントン条約附属書II (スペインオオヤマネコは附属書Ⅰ) | ワシントン条約附属書I | ワシントン条約附属書II (インドライオンはワシントン条約附属書I) | ワシントン条約附属書I | ワシントン条約附属書I | ワシントン条約附属書I | ワシントン条約附属書II | ワシントン条約附属書II | ワシントン条約附属書II (コスタリカピューマは附属書I) | ワシントン条約附属書I |
野生で 食べる物 | トカゲ、ヘビ、鳥、魚 | サル、ナマケモノ、げっ歯類、鳥 | 小型哺乳類、鳥 | 小型哺乳類や爬虫類、トナカイやシカなど | 小型哺乳類や鳥、爬虫類、サルや猪 | シマウマやレイヨウなどの哺乳類 | 哺乳類やげっ歯類、猿、魚など | シカやレイヨウ、爬虫類、サル、魚など | ゾウやサイなど大型哺乳類やワニ、鳥、魚 | 蛙や魚、サリガニ、ネズミ。 | げっ歯類、鳥類、サルなど | シカやイノシシなど哺乳類 | ヒツジやヤギなど | |||
日本国内の 動物園 | ||||||||||||||||
危険性 | 中 | 高 | 中 | 中 | 中 | 高 | 高 | 中 | 高 | 高 | 高 | 高 | 高 | 中 | 中 | 中 |
特筆事項 | 世界最速の哺乳類 そのぶん、筋力は低め 他のネコ科よりは温和な性格 人にも慣れやすい | スペック的には大型哺乳類を襲えるという説あり(実行はしない) 優れたジャンプ力を持つ 古代エジプトなどでは信仰の対象 警戒心が強く時にはライオンとも戦うくらい強い インドなどではカラカルと共に狩猟をしていたと言われている | 野生での報告例が少なく、データーも飼育下のものが多い 動物園でも飼育が難しいと言われている | エジプトのピラミッドにおいてジャングルキャットと思わしきミイラが発見された 古代において人と交流していた可能性がある 広範囲に生息している | 泳ぎが上手、木登りも得意 毛皮やペット目的で乱獲 比較的、人に懐きやすい性格 | 気性は荒い サーバルキャットともいう 穴を掘ってネズミを襲うこともある | 気性は荒い 中世キリスト教では優れた知恵の象徴 貴族の紋章にも使われる 木登り・泳ぎ・ジャンプも得意 | 比較的、慎重な性格 別名「台湾虎」 体の模様が雲みたいなので雲豹と呼ばれる | 百獣の王、権力などの象徴でもある 狩りはメスが集団で行う オスも大型動物を狩る ネコ科の中では珍しく群れを形成する 大型の哺乳類も襲う 人間はあまり襲わない | アステカの神テスカトリポカの象徴 泳ぎも得意。ワニを襲うこともある。強い。あごの力も凄まじく獲物の骨をかみ砕いて仕留める。 | アフリカの狩猟者たちにとって危険とされる五大猟獣(ビックファイブ)の一体 毛皮目的で密猟が続く 生息域や分類が多い 顎の力がヤバイ。獲物を樹の上まで持ち上げられる。 | 単独で大型動物を狩る。 人間によって数多く狩られている一方で、トラも人間に危害を加えている。 動物園のスタッフが負傷するケースも多い。 力や権力、災いなどの象徴として用いられることが多い。 泳げる。 | ネコ科にしては珍しく、川などで漁をする。ネズミなども食べる。 気性は荒い 実は水かきがある スナネコとは別の品種 | アジアゴールデンキャットとは、別の品種。 森林破壊によって生存数が減少している。 | ネコ科の中でも視力が高い方。 パッと見、ライオンのメスに似ている クーガ、アメリカ豹とも呼ぶ 人間を襲うことは少ないとされる。 | 寒冷地に適応している 基本的に控えめな性格 人間を捕食したケースはないと言われているが、何かしらの要因が加わって襲われたケースはある。 密猟などにより生息数が減少した。 |
冒頭で紹介した飼ってはいけない猫ランキングは、あくまでもイエネコに限ったランキング。しかも、飼育が大変なだけで本当に飼ってはいけない訳ではありません。それでは当記事のタイトルにそぐわない。
そこで、ここでは法律面において本当に飼育してはいけない特定動物に含まれるネコたちを紹介します。
本当に飼ってはいけないのは特定動物に認定されている生き物たちです。
人に危害を加えるおそれのある危険な動物とその交雑種(特定動物)は令和2年6月1日から愛玩目的等で飼養することが禁止されました。
引用:環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室
たとえば、トラやライオンなど代表的な大型ネコ科たちはヒョウ属(パンテラ属)に分類され、個人では飼育が困難です。
というより、食べられます
今回は、特定動物のネコ科たちの中から「本当に飼ってはいけない猫ランキング」を作成しました。
1位:トラ
アジア圏において、大型肉食動物の代表格ともいえるトラが、当サイトでの「本当に飼ってはいけない猫ランキング」1位にランクインしました。
トラがランクインした要因として、ネコ科の中でトップクラスに大柄な体格・強靭なパワーが挙げられます。実はトラの戦闘力は、大型肉食動物ヒグマを打ち倒すことがあるほど非常に高いです。
それに加え、人間を襲う人食いトラが出現する凶暴な一面を併せ持つことから危険性もずば抜けて高いです。
それだけ危険なトラを個人がペットとして飼育するのは、非常にリスキー。絶滅危惧種でもあるため、日本で個人が飼育することはほぼ不可能といえます。
トラこわい
2位:ジャガー
本当に飼ってはいけない猫ランキング2位に入り込んだのは、ジャガーです。
ジャガーの脅威は、なんといってもそのパワー。ライオンやトラなど、大型肉食ネコ科たちの多くは力強い顎の力で喉を絞め獲物を狩ります。一方、ジャガーの場合、窒息だけでなく首の骨をかみ砕くまでに至ります。ジャガーの噛む力は、トラの2倍と言われており、ネコ科肉食動物の中で最強の戦闘力を有しているといっても過言ではありません。
サイズこそトラには劣りがちですが、その危険性は引けを取りません。
甘噛みでも、大惨事です
3位:ライオン
3位にランクインしたのは、百獣の王ライオン。
動物園でもお馴染みのネコ科動物ですが、個人が飼育するのは非常に困難な特定動物でもあります。基本的に人間を襲うケースは少ないとされるライオンですが、体格が非常に大きく力強いです。襲われたら、ひとたまりもありません。
今回のランキングでは、人間に危害を加えるケースは少ないものの、力強いことからこの順位となりました。
4位:ヒョウ
本当に飼ってはいけない猫ランキング4位にランクインしたのは、ヒョウです。
アフリカの狩猟者たちにとって危険とされる五大猟獣(ビックファイブ)に数えられており、人間を襲うケースもあります。加えてヒョウの顎は、ネコ科の中でも力強く仕留めた獲物を樹の上に運ぶことすら可能。
5位:サーバルキャット
5位にランクインしたのは、サーバルキャット。
サーバルキャットは非常に凶暴な性格であることが多く、警戒心も強め。幼少期から人間と接していれば、ある程度懐くケースもあるようですが、大型肉食動物としての危険性は変わりません。
イエネコのように楽しく猫じゃらしで遊ぶのは難しいでしょう。
飼いやすい猫ランキング
せっかくなので、飼育の負担が少なく、猫初心者でも比較的飼いやすい猫たちも一部紹介します。あくまで飼いやすいというだけで、飼育の負担が全くないという訳ではないことを前提に参考としてお役立てください。
1位:ロシアンブルー
ロシアンブルーは、グレー(ブルー)の毛並みにグリーンの瞳が特徴的な猫種。基本的に丈夫な猫種とされており、遺伝的トラブルの報告も少なめ。長寿の猫種として名前が挙げられることもあります。
2位:ブリティッシュショートヘアー
ブリティッシュショートヘアーは、まん丸顔が特徴的な猫種。中~大型の猫種で、少し体が大きくなりやすいですが性格は比較的大人しめ。一方で、遊ぶときは活発に走り回るため、活動性のオン・オフが切り替えやすい猫といえます。
3位:アメリカンショートヘアー
アメリカンショートヘアーは、日本国内でもトップクラスの知名度と飼育数を有する人気猫種。猫に詳しくなくとも、アメリカンショートヘアーという名前は聞いたことがある方は多いでしょう。飼育数が多いため、病気の報告例も目立ちますが基本的には丈夫な品種だと言われています。
4位:オシキャット
オシキャットは、日本国内だと少々マイナーな猫種。野性味あふれるワイルドな品種です。実際、見た目通り活発でフレンドリーな個体が多め。オシキャットも目立った遺伝的トラブルがない、頑丈な猫種として知られています。
5位:マンチカン(長足)
日本でも人気が高いマンチカンには、短足と長足それぞれの個体が存在します。知名度が高いのは短足の方ですが、実際に誕生しやすいのは長足の方。健康面においても長足マンチカンは、短足個体よりも関節トラブルに悩みにくいです。
まとめ
猫は可愛らしい生き物であり、多くの人々にとって癒しの存在です。しかし、飼育を考える際には、飼育予定の猫が、どんな特徴やかかりやすい病気を持っているのか、ある程度把握しておくことが大切です。とはいえ、イエネコはどれもステキな存在。本質的に飼育する上での良し悪しはありません。縁があった猫を大事に育ててあげてください。
ただし、中には本当に飼ってはいけないネコ科も存在します。そもそも簡単に迎え入れられませんが、大型のネコ科たちは、法律で飼育が規制されています。
今回の記事を参考程度にお役立てください!