ヒマラヤン（猫）はたぬきに似てる？由来はうさぎ？かわいい特徴を猫ライターが紹介！

ヒマラヤンは、その美しい被毛と穏やかな性格傾向が特徴的な猫種。ペルシャとシャムの魅力を引き継ぎ、フサフサもふもふしていて可愛らしい猫です。日本だけでなく世界中で多くの愛猫家たちから愛されています。

今回は猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、ヒマラヤンの特徴について解説します。

ヒマラヤンとは

英語表記	Himalayan
猫の品種 人気ランキング	25位 （アニコム家庭どうぶつ白書2023より）
毛色の種類	ブルー チョコレート ライラック フォーン クリーム
瞳の色	ブルー
体重	個体差はあるが 約3~6kg前後
平均寿命	個体差はあるが 12～15歳前後という意見が多い

ヒマラヤンは、ペルシャ猫とシャム猫の交配種。ペルシャ猫の特徴を色濃く受け継ぎ、ふさふさな毛並みを有しています。鼻も低く顔も平坦気味です。

ペルシャと大きく異なるのは、シャムのように耳や尻尾などの先端部分の色が濃く現れるポイントという毛並みパターンを有している点となります。

性格

ヒマラヤンは、ルーツとなったペルシャ同様、穏やかで大人しい性格を持つ個体が多いことで知られています。あまり騒ぎまわることもないため、飼育するうえで猫の鳴き声が気になる方とは相性が良いでしょう。ただし、性格や鳴く頻度には個体差が大きく現れることも頭に入れておくべきです。

また、ヒマラヤンは騒々しい環境や激しい遊びが苦手である点もペルシャ譲り。運動量は少なめで静かな環境を好む傾向があります。

ヒマラヤンの子猫

ヒマラヤンの子猫は、愛らしい容姿と活発な動きが可愛らしい存在。子猫の頃は、体がまだ未発達。消化機能も十分ではなく、必要とする栄養量も多めです。そのため、子猫用フードを1日に複数回小分けにして与えてあげましょう。

また、好奇心旺盛でイタズラしたがる時期でもあるため、飼い主さんの方で危ない目に遭わないよう守ってあげましょう。

ヒマラヤンの成猫（大人）

ヒマラヤンが成猫になると、ふわふわとした被毛、美しい被毛の色合い、優雅な姿勢が見られるようになります。ヒマラヤンの被毛は長め。ボリューミーで優雅な分、毛玉もできやすいです。そのため、こまめなブラッシングなどのケアは欠かせません。

成猫になることで性格も落ち着くようになり、より鳴き声が少なく大人しい性格になりやすいです。

ヒマラヤンの白毛

ヒマラヤンには、チョコレートやライラックなどの色合いの個体もいますが、白い毛の方が代表的。白とシャム猫譲りの鮮やかな青い瞳は上品さを感じさせます。ただ、ポイントという毛並みパターンであるため手先や尻尾などに濃い色が現れやすいです。

ヒマラヤンはたぬきに似てる？

ヒマラヤンの中には、顔に現れるシールポイントの毛色がタヌキのように見える個体もいます。これはあくまで外見上の類似であり、遺伝的な関係性はありません。個体差もあるため、必ずすべてのヒマラヤンがたぬき顔とは限りません。

ヒマラヤンの由来はウサギ

ヒマラヤンという名前は、「ヒマラヤウサギ」というウサギの品種に由来しているそうです。ヒマラヤウサギの毛並み模様はヒマラヤンのと似ていたからと言われています。

ヒマラヤンの顔パターン

ヒマラヤンには、主に2つの顔パターンが存在します。それぞれをエクストリームフェイスとドールフェイスと呼びます。以下でそれぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

エクストリームフェイス

エクストリームフェイスとは、簡単にいえばぺちゃ顔。ペルシャのように鼻が低くつぶれたような可愛らしい顔つきです。ペルシャよりも鼻が低く、横から見ると平坦に近いです。目の間にくぼみがあるのも特徴的。

海外のヒマラヤンは、このエクストリームフェイスの個体が多いです。

ドールフェイス

一方、ドールフェイスは鼻がエクストリームフェイスほど平たくなく、一般的な猫に近い印象を与えます。鼻筋が通っており顔全体に丸みがあります。より柔らかな表情を持つヒマラヤンといえるでしょう。日本のヒマラヤンは、このドールフェイスであることが多い傾向にあります。

ヒマラヤンとラグドールの違い

ヒマラヤンとラグドールは、共通点が多い猫種。下記のような点が同じです。

• 同じペルシャから派生した猫種
• 比較的大人しい個体が多い
• 激しい運動はそんなに好きではない
• 大きな声で鳴くことが少ない
• どちらも瞳の色がブルー
• どちらも長毛種
• 毛並みにポイント模様が入る

ただ、大きく違うところがひとつ。それは、サイズ感。ヒマラヤンの大き目な個体がせいぜい6kg程度なのに対し、ラグドールは9kgまで大きくなることがあります。ラグドールには、エクストリームフェイスのパターンがないことも異なるところです。

ヒマラヤンの里親・ブリーダー事情

ヒマラヤンは国内でも人気が高い猫種。ペットショップでも取引がありますが、それ以外にブリーダーからお迎えする方法もあります。ペットショップよりもお迎えのコストを抑えやすいです。

ただし、ブリーダーにも良し悪しがあります。心無い悪質なブリーダーだった場合、劣悪な環境で繁殖を行っている・価格相場から外れた金額を提示してくる懸念があります。ブリーダーを選ぶときは、信頼性の高い情報源や口コミを参考にし、施設の訪問などを慎重に行いましょう。

もうひとつの方法は、動物保護施設や愛護団体を通じて猫の里親になることです。里親・保護猫だと、純血のヒマラヤンをお迎えできる確率は低く雑種猫たちをお迎えするケースが多いです。一方で、里親を選択することで助かる保護猫もいます。

ブリーダーから猫をお迎えすること自体は悪いことではありません。ただ、お迎えするときは保護猫・里親という手段も視野に入れてみてください。

「ヒマラヤン 子猫 譲ります」とは

ヒマラヤンとネット検索すると、「ヒマラヤン 子猫 譲ります」という関連キーワードが表示されることがあります。これは、ジモティーなどで保護猫たちの里親を探している案件のこと。ジモティーでは、保護猫と里親とをつなぐ場としても機能しています。

ジモティー里親トラブルにご注意ください

ジモティーなどのサービスであっても猫を気軽に引き取れるわけではありません。必要に応じて身分認証や譲渡後の定期報告が義務付けられており、里親トラブルが発生しないよう厳格に規約を設けています。

ただ、保護猫と新しい家族との縁を正しく繋ぐためには厳格な規約や厳しい審査、身分証明はたしかに必須といえます。

ヒマラヤンと楽しく暮らそう！

ヒマラヤンはペルシャ猫とシャムの特徴を引き継いだ猫種。可愛らしい見た目で人気も高いですが、ペルシャと同じく遺伝子疾患には配慮してあげる必要があります。

今回の記事を参考に、ヒマラヤンとの共同生活を楽しみましょう。