サイベリアンはでかい！大きい！他猫種との大きさ比較も含め詳しく解説

猫種には多くの選択肢がありますが、大型で美しい毛並みと知的な性格で知られる「サイベリアン」は日本国内でも人気が高い品種。とはいえ、サイベリアンは体格以外で他の猫種と何が違うのか？

この記事では、猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、サイベリアンの魅力について詳しく解説していきます。

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猫のサイベリアンの特徴

英語表記	siberian
猫の品種 人気ランキング	13位 （アニコム家庭どうぶつ白書2023より）
毛色の種類	ブラック ブルー レッド クリーム ホワイト
瞳の色	ゴールド グリーン
体重	個体差はあるが 約4.5~10kg前後
平均寿命	13.8歳 （アニコム家庭どうぶつ白書2023より）

サイベリアンは、その名の通りシベリア地方が起源とし、極寒の気候に適応して進化した大型猫種です。一般的に、オスは6kgから10kg、メスは4kgから9kgの体重となることが多く、その体型はがっちりとしています。

成長期間は約5年と長く、年月をかけてしっかりとした体つきになります。全体の印象は丸みを帯びています。寒冷地の猫だけに、毛は長めな長毛猫。定期的なブラッシングが必要です。

サイベリアンはなつかない性格？

サイベリアンの性格は、しばしば「大人しい・優しい」という言葉で形容されますが、その一方で「なつかない」という意見もあります。サイベリアンは、比較的慎重な性格の個体が多いため、初対面・会う頻度が少ない相手には警戒心を抱くこともあります

しかし、一度信頼関係が築かれると非常に愛情深い一面を見せてくれることも多く、家族には心を開きやすいです。知性も高く、慣れさえすれば人や他ペットとのコミュニケーションもとれます。

ただし、こうしたサイベリアンの性格傾向はあくまでもそうした声が多いという程度。猫の性格は父親猫の性格傾向だけでなく、後天的な経験によっても決まるため一概にはいえません。そうした傾向がある程度に捉えておくとミスマッチは少ないでしょう。

サイベリアンの子猫

サイベリアンの子猫は活発で、好奇心旺盛。遊ぶことも大好きで、飛び跳ねたりすることもしばしば。この頃から環境や爪切り・歯磨きトレーニング・ブラッシングなどに慣らしておくと、大人になって以降もお世話しやすいです。

甘噛みなど行ってはいけないイタズラもこの時期からしっかり対策を施し、癖にならないよう気を配りましょう。

サイベリアンの大人（成猫）

成猫になると、体型はより一層がっちりとし、オスは筋肉質で力強い印象を持ちます。大人になると落ち着きが出てきて、家族との時間を静かに過ごすことも増えます。

その一方で、運動不足による肥満には注意してあげなくてはなりません。特にオスは大きくなりやすいため、肥満なのか成長なのか判断しにくいため定期的に体格はチェックしましょう。

サイベリアンの色

サイベリアンは毛色のバリエーションが非常に豊富。白（ホワイト）や黒（ブラック）などのカラーの他に、ソリッド（単色）やタビー（縞模様）など色合いパターンが多いです。毛色パターンが豊富で個性を持ちやすい点も、サイベリアンの魅力といえます。

サイベリアンの大きさ比較

一般的な猫種と比較すると、サイベリアンの大きさは際立っています。

たとえば、アメリカンショートヘアは平均して3-7kg。サイベリアンより一回り小さいです。公認猫種の中ではとくに小さいといわれるシンガプーラ（約2~4kg前後）と比較すると2倍以上の体格差があります。

他の大型猫種と比較しても、サイベリアンは大きい方。ノルウェージャンフォレストキャットよりは若干大きめ、メインクーンとは同じくらいのサイズ感です。ただし、猫のサイズには個体差があります。大型猫同士の体格比較は、だいたい同じくらいという感覚でいる方が無難でしょう。

サイベリアンは猫アレルギーが起きにくい可能性がある

長毛猫で抜け毛も多いサイベリアン。猫アレルギーを心配される方も多いはず。実はサイベリアンは猫アレルギーが起こりにくいとされています。これは猫アレルギーの原因物質「Feld1」が、サイベリアンの場合だと分泌量が少ないためとされています。

ただし、この傾向には個体差があり、いずれも完全にゼロという訳ではありません。また、アレルギーの発症度合いは人それぞれなので、100%アレルギーが起こらない訳ではないことを理解しておきましょう。

とはいえ、アレルギーが起こりにくい傾向があるだけでも猫アレルギ持ちの方にとっては朗報なはず。加えて、近年では猫アレルギーの原因物質「Feld1」の生成を抑制するキャットフードが登場するなど希望の光が差し込みつつあります。その他のアレルギー対策を施せば、猫アレルギー持ちの方でも楽しい猫暮らしが過ごせる可能性はあります。

サイベリアンを飼うのは大変？後悔する？

サイベリアンは比較的大人しく飼いやすい猫種ではありますが、その大きな体にはそれなりの配慮が必要です。たとえば、キャットタワーをはじめとした猫用品はサイベリアンの体重でも壊れない耐久性に優れたものを選ぶ必要があります。サイベリアンが使いやすいようサイズが大きいものを用意してあげることも大切です。

また、サイベリアンは体重が大きい分、食事量も多め。必然的に食費も若干高くなりやすいです。加えて、毛が長いため毛のケアも手間がかかることでしょう

しかし、こうした負担は、大なり小なりすべての猫の飼い主たちが背負うもの。サイベリアンの場合、多少必要な配慮が多いというだけで特別大変という程ではありません。

また、正直猫の飼育・お世話は慣れによる部分が大きいもの。最初は大変だと思っていても気付けば慣れて負担に感じなくなっているというケースも少なくありません。

実際、サイベリアンと仲良く楽しく暮らされている方も多いです。そうした先輩飼い主さんたちの暮らしも参考にしながら飼育を検討しましょう。

サイベリアンは抱っこ嫌い？

一般に、サイベリアンは人懐っこく社交的な猫種です。ただし、慣れないうちは警戒心も強いため抱っこを嫌がるケースもあります。一方で信頼関係が築かれると非常に愛情深くなり、抱っこを許してくれるサイベリアンもいます。

ただ、抱っこの好き嫌いは個々の猫によって異なります。もし、抱っこを嫌がるようであれば、無理に行うのではなく、猫の気持ちを尊重して控えてあげましょう。

サイベリアンのブリーダー・保護猫

サイベリアンを家族に迎える際の選択肢として、ブリーダーなどから購入する方法と保護猫として引き取る方法があります。

ブリーダーから購入する場合、猫の血統・健康状態・性格・毛色などをしっかり確認できますが、価格は比較的高くなります。

一方で、保護猫を引き取る場合は価格面の負担は少なく済みます。ただし、いくつか理解しておくべきポイントもあります。まずひとつめとして、サイベリアンをはじめ純血猫がタイミングよく里親を探しているとは限りません。特定の猫種にこだわりたい方にとっては条件が悪い方法です。

ふたつめに、保護猫をお迎えする際には一定の審査をクリアする必要があります。この審査の厳しさは団体によっても異なります。猫をお迎えするのであれば当然の基準であることがほとんどですが、中には厳しすぎると感じるケースもあります。

どちらのお迎えが正しいなどはありません。ただ、お迎えする猫種にこだわりがない場合は、保護猫も検討されてみてはいかがでしょうか。

「サイベリアン 格安」とは

ネット検索において「サイベリアン 格安」というフレーズを目にすることがあります。これはペットショップなどで、なにかしらの理由によってサイベリアンの価格が安くなっていることに関連しています。

多くの場合は生後半年を過ぎて大きくなってしまったから。とはいえ、尊い猫であることには変わりありません。ペットショップで猫をお迎えするつもりの方は、売れ残っている猫たちにも目を向けてみてください。

サイベリアンと楽しく暮らそう！

サイベリアンはその優れた性格と美しい外見で多くの飼い主に愛されています。ただ、サイベリアンと楽しく暮らすためには、特性と必要なお世話を理解することが大切。

毛が長いため、定期的なブラッシングは必要。体が大きいため広い飼育スペースと大きくて耐久性がある猫用品を用意してあげましょう。

サイベリアンの個性を尊重すれば、充実した猫生活を過ごせますよ。