【結論】
できれば両方与えてあげることが望ましいです。キャットフードのドライとウェットには、それぞれ長所・短所が存在します。両方与えるミックスフィーディングという給餌スタイルがベストといえます。
キャットフードの違いについて、よく分からず適当に食いつきがいいフードだけ与えている方は多いです。ドライ・ウェットフードには、それぞれメリット・デメリットがあり、上手に使い分けることで猫の満足度がさらに高まります。
この記事ではキャットフードのドライ・ウェットの違いについて、ペット資格を持つ筆者「たけのこ」が解説していきます。
診断ツールも用意していますのでご利用ください
ドライ | ウェット | |
---|---|---|
開封後の保存性 | ウェットよりは長持ち | ドライより痛むのが早い |
栄養の与えやすさ | 栄養を補充しやすい | ドライよりは手間 |
1食あたりの価格 | 安く抑えやすい | 高くなりやすい |
歯石のつきにくさ | つきにくい | つきやすい |
水分摂取 | 不可 | 可能 |
食いつき | フードの種類、猫との相性による | ドライより猫の嗜好に合いやすい |
フードの硬さ | 硬い | やわらかい |
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※診断は参考程度に受け止め、ご自身の判断と責任でフード選びを行ってください。
- ドライフードの特徴
- ウェットフードの特徴
- ミックスフィーディング
- フード選びのポイント
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キャットフード・ドライタイプの特徴
ドライフードとは、乾燥している猫のご飯。通称「カリカリ」と呼ばれています。種類が豊富でコスパも優れています。とりあえずドライフードを買っているという方も多いのではないでしょうか。
ここではドライフードの特徴について詳しく解説していきます。
①保存性が高い
ドライフードの大きな特徴は、高い保存性にあります。水分含有量10%程度と少ないため、開封後もしっかり密閉し適切な保存をすると長期間品質を保ちます。
ただし、保存性が高いといっても酸化や劣化などは進行します。
保存容器も厳選されることをオススメします
②優れた栄養バランス
猫が健やかに暮らすために推奨されている食事内容は、総合栄養食+新鮮な水です。ドライフードは栄養バランスが優れており、総合栄養食がほとんどです。
フードと栄養だけで猫の健康を維持できるよう調整されたフードの種類。
そのため、総合栄養食のドライフードと飲み水を与えていれば栄養について深い知識がなくても問題ありません。
なお、おすすめのペットフードメーカーについて詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください
③ウェットフードより低価格
ドライフードはメーカーや商品にもよりますが、ウェットフードより価格を抑えやすいです。栄養効率がよいドライフードは、ウェットフードより少ない量でカロリーを摂取できます。
保存性も高いため、セール中などに買い溜めしておくことも可能。
ただし、お徳用・大入りタイプは開封してから使い切るまで時間がかかり酸化や劣化しやすいです。目安として1ヶ月くらいで使い切る程度だけ購入されることを推奨します。
キャットフードの保存容器に関してはこちらの記事で紹介しています
④歯石がつきにくい
ドライフードは猫の歯石がつきにくいと考えられています。硬いフード粒が歯とこすれて汚れを落とすのではないかという考えによるものです。
猫にとっても歯は一生もの。意識していきたいですね
⑤ドライフードでも置き餌は非推奨
保存性が高いドライフードはウェットフードに比べれば置き餌に向いています。しかし、置き餌は酸化による劣化以外にゴミや虫の混入など衛生面での懸念点があるためオススメしません。
置き餌をするより、自動給餌器を導入した方が安全で便利です。
自動給餌器をおすすめする理由はこちらの記事でも紹介してます
⑥食事から水分補給できない
ドライフードには水分がほとんど含まれていないため、水分を食事で補給できません。
祖先が乾燥地域で生きていた猫は自分から積極的に水分補給しません。ドライフードと併せて水分補給させる工夫が必要となります。
⑦噛む力が弱い猫には不向き
ドライフードの粒はウェットタイプのフードと比較すると硬め。子猫、老猫など噛む力が弱まっている子には食べにくいケースがあります。
筆者の先代猫(老猫)に対して行っていた工夫
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キャットフード・ウェットタイプの特徴
猫のウェットフードとは、いわゆる「猫缶」や「レトルトパウチ」のことです。水分含有量が75%前後と高いため、水分摂取の方法としても重宝するご飯となります。
ここではウェットフードの特徴について詳しく解説していきます。
①水分補給できる
ウェットフードには多くの水分が含まれており、食事を与えながら水分補給も可能です。
猫は水をあまり飲みたがらないため、食事と共に水分補給できるウェットフードは非常に便利。猫と相性がよければ積極的に与えてあげたいフードになります。
水分補給は猫の健やかな暮らしに必須です
②猫の食いつきがよい
ウェットフードは旨味が強めなため、猫の食いつきがよい傾向にあります。食欲が落ちたときの対策としても有用です。
③開封後の保存性は高くない
開封したウェットフードの保存性はあまり高くありません。水分含有量が多いことから細菌・カビなどが繁殖しやすく、常温だとすぐに傷んでしまいます。
開封後して余ったウェットフードは冷蔵庫で保存し、なるべく1日で使い切ることをオススメします。保存する際も衛生面を考慮して、清潔な器に移しラップをかけて保存しましょう。
一方、開封前であればウェットフードは保存性が優れています。缶詰やパウチ処理されているため、常温で数か月以上保存できます。
④カロリー低め&価格も高め
ウェットフードは、ドライフードと比べて価格が高め。猫の食費を抑えたいという方にとっては痛いデメリットになります。
市販の小分けウェットフードは、100円前後でリーズナブルです。ただし、ウェットフードは1日分の栄養量を満たすために複数の缶詰やパウチを与えなければなりません。
レトルトパウチなどパッケージ裏の給餌量目安を見ると、成猫で1日2~3パック必要だったりします。
ミックスフィーディングという選択肢
筆者が最もオススメするのは「ミックスフィーディング」という選択肢。ドライとウェットのフードを組み合わせて猫に与える方法です。
費用面に優れたドライフードで栄養面をカバーし、ウェットフードで水分補給も行ういいとこ取りな与え方となります。ミックスフィーディングを実施する際、飼い主さん・飼い猫どちらにも負担が大きくかからないのも強みです。
ロイヤルカナン、ヒルズなど多くのフードメーカーがミックスフィーディングを取り入れていますが、中でもピュリナはイチ押しです。
- 長年のフード開発の実績・評判を持つ信頼性が高いフードメーカー
- 科学的根拠に基づいたフード開発
- ピュリナワン公式ミックスフィーディング専用ページがある。
- ミックスフィーディングのキャンペーンを開催。
- ドライ&ウェットのサンプル提供も多くミックスフィーディングをはじめやすい
公式サイト各ウェットフードのページにミックスフィーディングで与える給餌用目安が紹介されているのも使いやすいポイントです。
筆者もピュリナでミックスフィーディングしてます
ピュリナワンキャットフードについてはこちらの記事で詳しく解説
キャットフード選び方ポイント
ドライとウェットフードのメリット・デメリットについて解説しましたが、正直「決められない」という方が多いはず。そんな方向けに、キャットフードの選び方で大切なポイントを解説します。
①飼い猫の嗜好を把握する
キャットフードは猫飼い猫が好んでしっかり食べてくれるフードであることが大切。猫にとっても食事は重要で個体ごとに細かな嗜好性も異なります。栄養、鮮度が優れているのは当然として、愛猫が好む味や匂いも意識しなければなりません。
その点でいえば匂いが強く本来の食性に近いウェットフードの方が、猫の食欲を刺激しやすいです。
②飼い主さんの負担
フードの保存管理がめんどうで、猫の食費が家計的にツラい場合ドライフードの方が相性がいいです。猫のために無理をして飼い主さんの負担が大きくなりすぎると、結果的に猫のお世話にも支障が生じる恐れがあります。
③飼い主さんがなにを重要視するか
キャットフードの種類は千差万別。使用されている原材料の品質も異なります。中でも添加物やミールは気にする飼い主さんも多いです。そうした原材料はペットフード安全法によって基準が設けられ、国内に流通するフードは厳しく取り締まられています。基本的には国内で入手できるキャットフードを食べて即危険という可能性は低いでしょう。
しかし、添加物やミールを使わないに越したことはないという意見も一理あります。このあたりは飼い主さんの価値観によって判断しましょう。心配であるなら添加物・ミール不使用のキャットフードを探すのも手です。
ネット上のキャットフードの迷信についてはこちらをチェック
猫の飼い方を学ぶ方法はこちらをチェック
④猫の年齢や状態で選ぶ
キャットフードは猫の年齢や健康状態によって、使い分けることも大切。たとえば、成長期真っただ中の子猫と大きく育った成猫では必要とする栄養量が異なります。大きく育った成猫にいつまでも子猫用フードを与えていると、肥満を招く懸念もあります。反対に老猫に成猫用フードを与えるのも微妙です。フードが固すぎたり、老猫期に必要とする栄養バランスではなかったりします。老猫にもシニア用フードを与えてあげましょう。
腎臓病療法食については、こちらの記事で紹介しています
尿路結石の療法食については、こちらの記事で紹介しています
⑤各フードの特徴で選ぶ
最近のキャットフードは、栄養バランスが整っているのはもちろんとして、プラスαの特徴を兼ね備えています。
機能成分が配合されていたり、下部尿路の状態に配慮したりなど、特徴の種類は様々。そうした特徴の有無でキャットフードを選ぶこともオススメです。
おすすめキャットフード
具体的にどのキャットフードがオススメなのか気になる方も多いはず。下記の記事で筆者が厳選したおすすめキャットフードを紹介しています。
どれも販売実績が豊富で信頼性バッチリのメーカー製。フード開発にも科学的エビデンスを取り入れています。併せてチェックしてみてください。
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原材料にこだわったプレミアムキャットフードはこちら
キャットフードのドライ・ウェット まとめ
今回ドライ・ウェットフードどちらがいいか解説しましたが、フード選びに絶対の正解はありません。ドライ・ウェット・ミックスフィーディング、それぞれを試してみてご家庭と愛猫に合った食事スタイルを模索してみてください。
迷ったらミックスフィーディングがおすすめ!