【結論】
社交的でおしゃべりな傾向があるためよく鳴く品種ではあります。ただ、常にうるさいと表現するほど鳴き喚く訳ではないため、そこまで心配される必要はありません。
トンキニーズは、シャム猫を彷彿させるような上品な毛並みとブルーの瞳の猫種です。加えてフレンドリーな性格であることから日本だけでなく世界中で人気が高いです。
今回は、猫歴20年以上の筆者「たけのこ」がトンキニーズについて詳しく解説します。
きれいな毛並みと瞳が魅力的です!
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たけのこ(Takenoko)
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猫と暮らして20年以上。猫ニュースメディアのライターとして活動。いままで500本以上の猫に関する記事を執筆!猫たちの幸せに繋がればという想いで当サイトを運営しています。ペットフード/ペットマナー検定合格。飼い猫を主役とした絵本も出版。
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トンキニーズはどんな猫
英語表記 | Tonkinese |
猫の品種 人気ランキング | 26位 (アニコム家庭どうぶつ白書2023より) |
毛色の種類 | グレー(ブルー) チョコレート ライラック |
瞳の色 | ブルー グリーン |
体重 | 個体差はあるが 約2.5~5.5kg前後 |
平均寿命 | 個体差はあるが 15歳前後という意見が多い |
トンキニーズは、なめらかな被毛とキレイな瞳を持つ猫種。シャム猫(サイアミーズ)とバーミーズが組み合わさった誕生した品種です。猫の中では中型の体格を持ち、しなやかな筋肉質の身体をしています。被毛は短め、柔らかく滑らかな触り心地です。
瞳は大きめなアーモンド形。シュッとした耳も特徴的です。代表的な外見はシャンパーニュミンクやプラチナミンクなどの毛色にブルーの瞳ですが、他のバリエーションの個体もいます。
原産国はカナダとされていますが、アメリカも初期からブリーディングしていました。ただ、カナダの方で先に品種として公認されたため、カナダを原産国とするケースの方が多いです。
性格傾向
トンキニーズは活発で社交的な性格になりやすいとされる猫種。好奇心旺盛で運動量も多め。ついつい、イタズラしてしまうことも少なくありません。その分、フレンドリーな性格なので多頭飼育にも比較的相性が良い傾向にあります。
その活発さから「おしゃべりな猫」とも呼ばれることもあります。シャム猫(サイアミーズ)をルーツにしていることもあり、鳴き声は多め。そのため、「うるさい」と感じる飼い主もいるようです。
トンキニーズの子猫
トンキニーズの子猫は非常に可愛らしく、その魅力に心を射抜かれる方も多いはず。子猫の頃から、活発で遊び好き。その反面で好奇心も旺盛であるため、イタズラをして危険な目に遭わないよう注意してあげる必要もあります。
また、運動量も多いですが子猫の頃は自分で思うように体力管理ができないこともあるため、飼い主さんが調整してあげましょう。子猫期はトンキニーズの性格形成において重要な時期。飼い主さんが愛情を注いであげることが、今後の関係性に大きく影響します。
トンキニーズのプラチナミンクとは
トンキニーズには、様々な被毛バリエーションが存在しますが、その中でも特に魅力的なのが「プラチナミンク」。プラチナミンクとは、淡く落ち着いた色合いの白にミンクという被毛パターンが組み合わさったもの。
ミンクとは、別名ミンクパターンと呼び「ポイント」と呼ばれるパターンのひとつ。鼻や手足など先端部分の色合いとその他の部とのコントラストの差が中間くらいなものをいいます。
手足・鼻先・耳先・しっぽなど体の先端部分の色合いが濃く現れる被毛パターン。他の部位と比較した場合の色合い差によって名称が変わります。ミンクは中間ですが、それ以外に下記のパターンも存在します。
- ヒマラヤン
:色の差が大きい - セピア
:色の差が小さい
美しいプラチナを彷彿させる被毛は世界中で多くの猫好きさんを魅了しています。トンキニーズ独特の顔立ちと相まって、非常に上品な外見です。
トンキニーズのブリーダーや里親
トンキニーズはペットショップでも取り扱われていますが、お迎え費用を安く抑えたいのであればブリーダーに相談するのもひとつの手です。トンキニーズをお迎えする際は、信頼できるブリーダーや里親を選ぶことが重要。ブリーダーを選定するときは、下記のポイントを意識しましょう。
- 評判と信頼性を調査
:口コミやレビューをチェックし、ブリーダーの評判や信頼性を確認しましょう。可能であれば、ブリーダーが所属する関連団体や協会などの認定を持っているかも確認しましょう。 - ブリーディング環境と子猫の状態を確認
:ブリーダーを訪問したとき、子猫たちの状態や飼育環境も確認しましょう。子猫をブリーディングするためには、親猫も適切にケアされている必要があります。中には劣悪な環境で猫の繁殖を行っているブリーダーもいるため、気を配りましょう。 - ぼったくり価格ではないか
:トンキニーズの価格相場はだいたい15~20万。高くても30万円ほどです。相場を知らない相手にぼったくり価格を提示する悪徳ブリーダーがいないとも限らないため、価格相場は頭に入れておいた方が無難です。
個人的には命に値段がつくのは複雑な気持ちですが……。
猫のお迎えはブリーダー以外に、里親制度もひとつの選択肢として考えられます。里親とは、保護団体やシェルター経由で猫を迎え入れること。飼育できる状態であることを証明し、責任と愛情を持って飼育する条件で猫を託してくれます。
トンキニーズはうるさい?
トンキニーズは活発で社交的な性格である反面が、一部から「うるさい」と感じられることもあります。トンキニーズは、おしゃべりな猫としても知られているシャム猫の交配種であるため、同様によく鳴く個体が多いです。
トンキニーズたちにとっては鳴くことがコミュニケーションの一環なのですが、飼い主さんによってはうるさいと感じてしまうこともあるようです。また、活発で動き回ることが多いこともうるさいと言われる由縁でしょう。
とはいえ、トンキニーズがうるさいくらい鳴くかには個体差もあります。異常というほど鳴きわめくわけでもありません。
トンキニーズは飼いにくい?
トンキニーズはよく鳴き、よく動き、好奇心も旺盛であるため飼いにくいと噂されることもありますが、実際は他猫と比べて特別飼いにくいわけではありません。たしかに活発な個体は多いと言われていますが、それは他の猫種にも言えること。
また、トンキニーズは知的でフレンドリー。他ペットや家族とも仲良く暮らしやすいため、むしろ飼いやすい部類といえます。
トンキニーズの食事
活発でエネルギー消費も激しいトンキニーズには、総合栄養食がおすすめ。
総合栄養食とは、それと新鮮な水を与えることで猫に必要な栄養を補えるフードのこと。「総合栄養食」を適切に与えておけば、とりあえず猫の栄養について深く悩む必要はないでしょう。
総合栄養食を選ぶときは、メーカー比較をすることも大事。ロイヤルカナンやヒルズ、ピュリナのような有名メーカーは世界中でペットフードを販売している実績があるため選択肢としてかなり有力です。フード開発にも科学的根拠を取り入れているためフードに対する信頼度も高いです。
またトンキニーズは運動量が多い分、食欲も旺盛であるため太りやすいです。適切な食事量を意識するのと同時にカロリーを抑えたフードを選ぶのもおすすめです。猫が不足しがちな水分を補えるウェットフードも取り入れてあげると、さらに好ましいといえます。
市販フードより原材料にこだわったプレミアムキャットフードの方がいいのでは?と思われる方もいますが、そのあたりは飼い主さんの気持ちや考え方次第です。プレミアムキャットフードは、多少お金をかけても原材料の品質や添加物、食いつき具合などを優先したい方向けです。
トンキニーズのイタズラ対策・しつけ
トンキニーズは好奇心旺盛で活発なので、目を離している隙にイタズラしてしまうことも多々あります。キッチンに侵入する・ゴミ箱を漁る・壁に爪とぎする・脱走する。イタズラの種類を枚挙するとキリがありませんが、それでも対策は必須。放置していると猫が危険な目に遭ってしまう恐れもあります。
イタズラ対策として効果的なのが、イタズラや問題行動ができないよう環境や飼い主さん自身の行動に工夫を反映させること。コントロールしにくい猫をしつけるよりも、手っ取り早くイタズラ・問題行動を防げます。
各イタズラ対策については下記の記事を参考にしてください。
トンキニーズと楽しく暮らそう
トンキニーズはおしゃべりな猫であるため、うるさい・飼いにくいと称されることがあります。ただ、実際はそこまでうるさいわけでも飼いにくいわけでもなく、むしろフレンドリーで可愛らしい猫種です。抜け毛も多少はありますが、短毛猫なのでそこまで多くなくブラッシングも頻繁に行わなくてもOKです。
今回の記事を参考にトンキニーズと楽しく暮らしてみてください。