【結論】
ペルシャ猫は長毛種であるため、毎日のブラッシングは欠かせません。また定期的に目のケアなどをしてあげる必要があるため苦労が多い部分はあります。
ペルシャ猫は、美しい被毛や優雅な姿から多くの人に愛されている猫種。ただ、可愛い分お世話で苦労される方も少なくありません。
この記事では、ペルシャ猫について猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が解説していきます。
ペルシャ猫は可愛いですが、お世話も大変です
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ペルシャ猫の特徴
英語表記 | persian |
猫の品種 人気ランキング | 14位 (アニコム家庭どうぶつ白書2023より) |
毛色の種類 | ブラック ブルー レッド クリーム ホワイト |
瞳の色 | ゴールド グリーン |
体重 | 個体差はあるが 約3~5.5kg前後 |
平均寿命 | 14.2歳 (アニコム家庭どうぶつ白書2023より) |
ペルシャ猫の特徴は、ふわふわとしたゴージャスな被毛。どことなく上品さを感じさせる毛並みはフワフワしており長いです。全体的に丸みを帯びており、鼻が短いのも特徴的。大きな瞳と小さな耳、短い足も可愛らしいです。
そんな上品で可愛らしい見た目にも関わらず、意外と体はがっしりとしています。ただ、積極的に運動しない個体も多く油断していると肥満状態に陥りやすい傾向にあります。
ペルシャ猫は性格が悪い?
個体差はありますが、ペルシャ猫は性格が穏やかで大人しい子が多いです。そのため、特別性格が悪い猫種とは言えません。
のんびり落ち着いて静かに過ごすことを好みやすく、激しい運動はそこまで得意ではありません。そのため、エネルギー消費量も少なめ。気が付かない内に太って肥満になることも少なくありません。遊びに誘っても反応しないこともあるため、そうした態度から性格が悪いと言われるようになった可能性はあります。
ペルシャの子猫
ペルシャ猫の子猫は非常に可愛らしく、ふわふわした外見に魅了される方も多いです。元々、ふわふわして可愛らしい見た目ですが、子猫のペルシャはまるで、ぬいぐるみそっくりです。
ペルシャの白猫(ホワイト)
ペルシャ猫の中でも、特に美しい被毛を持つのが白猫の個体。真っ白で豪華な見た目を持ち、まるでふわふわしている雪のようです。
ペルシャの黒猫(ブラック)
ペルシャ猫の黒猫は、その独特の魅力と神秘的な雰囲気で人気が高いです。ふわっとした黒い被毛は、ペルシャ猫の優雅さを一層引き立てます。
ペルシャのグレー(ブルー)
ペルシャ猫のグレー、またはブルーとも呼ばれる被毛は、柔らかな灰色の色合いを持っています。このグレーの被毛も美しく、高貴なイメージが感じられます。
エキゾチックとの関係
ペルシャ猫とエキゾチックは非常に密接な関係性。エキゾチックは、ペルシャ猫とアメリカンショートヘアなどを交配して作り出された「短毛のペルシャ猫」。そのため、外見や性格の面でペルシャ猫との共通点が多くあります。
ただし、エキゾチックショートヘアはペルシャ猫に比べて被毛が短く、ブラッシングの頻度や手間は少なめ。ペルシャ猫のような豪華な外見・ぬいぐるみのような可愛らしさを求めつつ、被毛のケアやブラッシングにあまり手間をかけたくない人にとって、エキゾチックショートヘアーはいいパートナーと言えるでしょう。
エキゾチックショートヘアーについては下記の記事で詳しく解説しています。
ペルシャ猫とチンチラの違い
チンチラとは、本来ペルシャ猫の毛並みバリエーションのひとつ。チンチラという猫種があったわけではありません。そのため、日本をはじめ、チンチラをペルシャ猫として扱うケースが多いです。ただ、人気が高く愛好家も多かったため、一部では猫種として認められています。
チンチラの被毛は先端に色がついており、根元部分は白もしくは淡色となっています。これによって銀、もしくは金色の美しい毛並みが形成されています。
よりリッチでゴージャスな見た目です
ペルシャ猫の起源
ペルシャ猫は歴史的に古い起源を持つ猫種と言われてはいますが、正確な起源はハッキリしていません。古代ペルシャ(現在のイラン)もしくはお隣のアフガニスタンが、発祥地とされています。古代のペルシャにおいて、ペルシャ猫は、王侯貴族や高位の人々に愛されていたそうです。16世紀にイタリアへと持ち込まれたことで、ヨーロッパにも広まり、人気を博したとされています。
ただし、ペルシャ猫の起源については複数の説が存在しており、完全には解明されていません。ペルシャ猫の起源は謎に包まれていますが、その美しい姿と優雅な性格は多くの人々に魅力を与え続けていることはたしかです。
ペルシャ猫のお世話は大変?
ペルシャ猫には、比較的意識してあげたいお世話が多いです。とはいえ、慣れてしまえばそこまで苦労が大きいわけでもありません。代表的なお世話を以下にまとめます。
- 毛のお手入れ
ペルシャ猫で最も大変なのが、被毛のブラッシングです。長くフサフサな被毛は魅力的ですが、みっしり生えているためこまめにブラッシングしないと毛玉や皮膚炎を招きます。できれば毎日ブラッシングしてあげるのが理想的です。 - 体重管理
:ペルシャ猫は適切な栄養バランスのある食事を与えることが重要ですが、同時に体重管理も必要です。運動量が少なめなので、肥満になりやすい傾向があります。もふもふな被毛の影響もあり見た目では判別しにくいケースもあるため定期的に体重測定をしてあげましょう。 - 環境づくり
:ペルシャ猫はのんびりとした性格で、高い場所にはあまり興味を示さない個体も多め。低い位置にも猫が快適に過ごせる居場所を作ってあげましょう。 - 目のケア
:鼻が低いペルシャ猫は目のケアも大切。涙や目やにが出やすいため定期的ににコットンなどで目元をキレイにしてあげましょう。 - 歯のケア
:猫にも歯のケアは大事。できれば毎日飼い主さんの手で歯磨きをしてあげましょう。
お世話は毎日大変ですが、それに見合うほどの愛らしさや魅力がペルシャ猫にはあります。猫のお世話は慣れてしまえば、大した苦ではないため猫のために頑張ってあげてください。
ペルシャ猫と楽しく暮らしている飼い主さんも多い
お手入れが大変だといわれることが多いペルシャ猫。たしかに生半端な気持ちで飼い始めると、お世話の大変さに疲れてしまう可能性はあります。一方で、大変なお世話を毎日行いながらも、ペルシャ猫と一緒に楽しく暮らしている飼い主さんも多くいらっしゃいます。
ペルシャ猫は美人?ブサイク?
ペルシャ猫はその独特の外見から、猫の王様・美人猫などと呼ばれます。上品な被毛と落ち着いた佇まいには高貴さを感じます。
しかし、美しさとは主観的なもの。猫の見た目も個体差が大きく現れるため、ときにはペルシャ猫もブサイク猫と評されることもあります。とはいえ、これは蔑称ではありません。つぶれた鼻や小さめの耳が、いわゆる「ブサかわ」と映るようです。美しいとは異なる褒め方として、ブサイク猫と呼ばれるようです。
ペルシャ猫の食事
基本的に健康なペルシャ猫には、総合栄養食を与えることを推奨します。
総合栄養食とは、それと新鮮な水を与えることで猫に必要な栄養をカバーできるフードのこと。ラインナップは数多いですが、「総合栄養食」であれば、とりあえず猫の栄養について深く悩む必要はありません。
ロイヤルカナンやヒルズ、ピュリナのような有名メーカーは世界中でペットフードを販売している実績があり、フード開発にも科学的根拠を取り入れているため信頼度が高いです。
ペルシャ猫は太りやすいため、カロリーを抑えたフードを選ぶのもおすすめです。猫が不足しがちな水分を補えるウェットフードも取り入れてあげると、さらにGOODです。
ペルシャ猫向けのキャットフード
市販フードの中でペルシャ猫のご飯を選ぶなら、おすすめはラシーネキャットフード。猫種ごとに栄養バランスを調整しており、ペルシャ猫用のフードも販売されています。保存に便利な小分け包装なので、酸化リスクも少なめ。お値段は中価格帯ですが、そこまで高いフードというほどでもありません。
プレミアムキャットフード
市販フードより原材料にこだわったプレミアムキャットフードの方がいいのでは?と思われる方もいますが、そのあたりは飼い主さんの気持ちや考え方次第です。プレミアムキャットフードは、多少お金をかけても原材料の品質や添加物、食いつき具合などを優先したい方向けです。
プレミアムキャットフードのおすすめとして、ジャガーキャットフードが挙げられます。豊富なたんぱく質に加え、ベリー系の食材なども使用されています。フードの食いつきも好評な意見が見受けられます。
ペルシャ猫のしつけ・イタズラ対策
ペルシャ猫は穏やかで大人しい性格を持っていますが、それでも適切なしつけやイタズラ対策を行うことは重要です。ただ、ペルシャをはじめ、猫に犬のようなしつけや教育を施すことは、難易度が高いです。
そこで効果的なのが、イタズラや問題行動ができないよう環境や飼い主さん自身の行動に工夫を反映させること。コントロールしにくい猫をしつけるよりも、手っ取り早くイタズラ・問題行動を防げます。
各イタズラ対策については下記の記事を参考にしてください。
ペルシャ猫と楽しく暮らそう
ペルシャ猫との生活は、たしかにブラッシングなどの苦労もありますが、同時に楽しいものでもあります。上品なペルシャ猫たちと一緒に暮らしていると、なんだか自分まで優雅になっていく感覚がするかもしれません。
今回の記事を参考にペルシャ猫と楽しく暮らしてみてください。