【結論】
猫のダイエット方法は頻回食やフード量の見直しが効果的です。できれば適度な運動を取り入れる方が望ましいです。減量に取り組む際は獣医師に相談してからスタートされることを推奨します。
太っているデブ猫は丸々としていて可愛らしく、幸せな印象を受けます。
しかし、猫の肥満は心臓など体への負担を増加させる現代病のひとつ。適切に体重管理をしなければ後々、大きなトラブルの原因にもなり得ます。
この記事では「痩せさせる方法が分からない」「なかなか減量が成功しない」方向けに、猫のダイエット方法について詳しく解説していきます。
筆者「たけのこ」の体験談も交えて解説します
- 猫ダイエットの必要性
- 猫の体重測定のやり方
- 猫ダイエットの方法
- 猫ダイエットの体験談
- ダイエットフード選びのポイント
猫ブロガー
たけのこ(Takenoko)
プロフィール
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猫と暮らして20年以上。猫ニュースメディアのライターとして活動。いままで500本以上の猫に関する記事を執筆!猫たちの幸せに繋がればという想いで当サイトを運営しています。ペットフード/ペットマナー検定合格。飼い猫を主役とした絵本も出版。
猫YouTuber・ライバー
黒猫トモくん(Tomo)
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運営者の飼い猫であり当サイトの編集長。保護猫出身。黒猫。甘えん坊な男の子。猫専門配信アプリnekochan公式ライバー。YouTubeも配信中!
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猫にダイエットは必要
一見デブ猫はまん丸くて可愛いらしいですが、実は危険な状態でもあります。
猫にダイエットが必要な理由は、肥満が猫の体に大きな負担を及ぼすリスクがあるためです。
- 血管が延び心臓の負担が大きくなる
- 蒸れやすくなり皮膚炎のリスクが高まる
- 関節などの部位に負担をかける
人間同様、肥満は猫にとっても現代病の一つ。ただ太っているだけだからと侮ってはいけません。
猫の体重 測り方
猫の体重は、大まかな数値であればご家庭にある体重計で測定できます。
- 飼い主さんが先に乗って体重を図る
- 測定した状態のまま一回降りる
- 猫を抱っこして再度乗る
- 数値の差が猫の体重
猫が抱っこされたりするのが嫌いな子だった場合、キャリーケースやバッグを代わりに使用するのもオススメです。
キャリーケースやバッグに猫を入れる手間はありますが、チャックを閉めてしまえば測定中、猫が逃げ出すこともなく測定数値も確認しやすいメリットがあります。
正確に測定したければ動物病院で測ってもらいましょう
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猫のダイエット方法
うちの猫太っているからダイエットしなきゃ!
と思われても猫のダイエットは、なかなか困難。めんどうなことで苦労を感じることも多く、継続できないケースは少なくありません。
正直、筆者も途中で挫折しました
とはいえ、飼い主さんが諦めると大事な猫の体重を管理できる人がいなくなります。
ここでは、猫のダイエット方法と継続のために大切なポイントを解説していきます。
①獣医師に相談する
猫のダイエットを始めると決めたとき、動物病院で獣医師に相談されることは必須事項です。
人間もそうですが、誤ったダイエットは非常に危険な行動です。方法が間違っていたり過剰だったりすると、猫の体に深刻な悪影響を及ぼす恐れがあります。特に猫の場合は過剰なダイエットによって「肝リピドーシス」という危険度が高い病気を招くこともあります。
事前に獣医師に相談することで、適切なダイエット方法、理想体重のゴール設定などを正しい知識に基づき減量プログラムを指導してくれます。また、ダイエットの途中経過を分析、挫折しかけたとき応援してくれるなど、一緒に猫の減量に協力してくれる頼れる存在となります。
②給餌方法を見直す
フードの与え方は飼い主さんによって異なりますが「1日に必要なフードを朝と夜の2回に分けて与えている」方は多いはず。実は、この与え方が肥満に繋がる要因のひとつです。
元々猫は、その日に必要な食事を複数回に小分けにして食べていました。そのため、フードをまとめて与えると「全部食べたけどもっとほしい」とフードの追加を要求。
「うるさいから仕方なく」「お腹空かせてかわいそう」という理由で、必要以上の量を猫に食べさせてしまうケースになりがちです。対策として有効なのが「頻回食」。1日のご飯をこまめに与えていく給餌方法です。
- 猫本来の食事スタイルに近い
- 消化管の負担を減らせる余地がある
- 猫が満腹を感じやすい
- フードの酸化防止
小分け回数は4~5回程度が好ましいです。頻回食を取り入れる際は「自動給餌器」があると便利です。
定刻に自動でフードを用意してくれるだけでなく、計量もしてくれるため与え過ぎを防げます。
③フード量を見直す
猫のフードの量は現状体重ではなく、目指している適正体重に合わせて調整していくことが大切です。
たとえば、適正体重が3kgなのに現状5kgまで太った猫がいたとします。この場合、現状の5キロ相当ではなく、目標である3kgに見合った給餌量に減らしていきます。
ただし、フードの減量は過剰になると猫にとって危険です。
④適度に運動した方がいい
「ダイエットでは、食事だけでなく運動も重要」というセリフは、よく聞きますよね。摂取したカロリーを適度に消費できる運動をしないと脂肪となって蓄積してしまうという話です。
猫も同じく適切な運動量がダイエット成功に大きく貢献します。
特に室内飼育が普及した現在猫は、運動不足になりがち。1回5分程度の軽い遊びを1日に数回取り入れてあげるだけでもだいぶ違います。
その他にも、キャットタワーなど一人遊びできる環境を用意してあげるのもオススメです。猫が上下運動できる遊び道具になる他、お昼寝する居場所にもなるため、ダイエット以外にもメリットが大きいです。
インテリアとして設置してみるのもアリですよ
⑤体重変化を記録
猫の体重変化の推移を知ることで、ダイエットが順調であるかを判断でき、獣医師もプログラムを調整しやすくなります。
また、減量が順調に進んでいることを視覚的に把握することは、飼い主さんのモチベーションアップにも繋がります。測定回数は毎日が理想ではありますが、週1回~月1回くらいでもOKです。
⑥気長に行いましょう
当たり前ですが、猫のダイエットはすぐに結果が出ません。
理想体重に近づくのに半年以上かかるときもあります。むしろ、早すぎる減量は猫の身体に負担をかける恐れもあります。
なかなか結果が数値に出ないからといって焦る必要もなく、減量ペースの記録やプログラムの状況などを獣医師に報告しフィードバックをもらいましょう。少しずつでも改善していけばゴールに近づきますので、気長に気楽に行っていきましょう。
気長に気楽に行う=サボったり、しばらくダイエットをやめてもいいという意味ではありません。焦る必要はありませんが、サボるとそれ相応の結果になると考えましょう。
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猫の体重平均値は3~5kg
平均的な猫の体重数値は、3~5kgといわれています。
ただ、猫の肥満はBCS(ボディ・コンディション・スコア)や適正体重15~20%を上回っているかで判断されるため、何kgを超えたら肥満判定になるという明確な目安はありません。
猫のダイエット成功例(体験談)
こちらは筆者「たけのこ」と暮らしていた先代猫「モモ」です。
当時は猫にもダイエットが必要とは知らず、太らせてしまいました
13~14歳頃、健康診断で「太り過ぎ」と獣医師の先生に指摘され、体重5kg→3kgのダイエットに挑戦。1年くらいかけて何とか減量に成功しました。
獣医師の先生から、何種類かダイエット用フードを紹介してもらい試してみましたが、いずれもモモの口に合わず断念。
腎臓病の数値も高くなってきていたこともあり、腎臓病食のフード量を調整しながら少しずつ減量していきました。
当時はダイエットフード食べない、記録をとり続けるのがしんどい、老猫ゆえに遊びに付き合ってくれないなどが重なり挫折しかけましたが、獣医師の先生のフォローとモモの頑張りもあり何とか成功しました。
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猫のダイエットフード選びのポイント
一般的には、フードのカロリーを制限し食物繊維を加えることで腹持ちをよくなるよう調整が施されたキャットフードです。
シンプルにフードのカロリーを減らし食物繊維を調整した総合栄養食と、獣医師による指導の下、治療のサポートを想定し開発された療法食の2種類があります。
①ダイエットフードはゆっくり切り替える
猫は警戒心が強い生き物。いつも食べているご飯が、突然違う物に変わると中々食べてくれないときがあります。猫の警戒を避けるためにも、フードの切り替えはゆっくり行う必要があります。
どうしても食べない場合は、無理せず従来のフードに戻しましょう
②ダイエットフードは獣医師に相談
猫の食事にダイエットフードを導入したいときは、かかりつけの獣医師に相談してからが好ましいです。
ダイエットフードの必要性は猫の状態によって左右されます。ちょっとした減量であれば、食事量の調整だけやカロリーを低めに開発された総合栄養食でも問題ありません。
一方で治療として取り組む必要がある場合は、減量用療法食を選択する必要があったり、慢性腎臓病を持っていると腎臓病食で減量した方がいいケースもあったりします。
③ネットのダイエットフードランキングは信用し過ぎない
ネットでは様々なキャットフードランキングがあり、ダイエットフードにおいても存在します。
ただし、こうしたランキングの情報は根拠が古かったり、誤りであることも少なくありません。
営利目的を優先し過ぎるあまり、ダイエット用ではないフードに優先されることもあるため専門家に相談されることをオススメします。
穀類よくないと過剰な表現を謳うケースもあります
④筆者はピュリナワンを選択
一度、猫のダイエットのしんどさを体験した筆者「たけのこ」は、飼い猫トモくんのフードに「ピュリナワン避妊・去勢した猫の体重ケア」をメインに与えています。
従来のピュリナワンフードよりも約8%低カロリーに設計されたフード。去勢・避妊手術を施し太りやすくなった猫向けのご飯。尿路や毛玉ケアもサポート。チキンとサーモン風味から選べる。
「ピュリナワン避妊・去勢した猫の体重ケア」は、総合栄養食なので健康な猫に食べさせても問題はなく、療法食のように獣医師の指導も必要ありません。
Amazonで定期購入・配達もできます
猫のダイエットで大切なポイント
猫が肥満になる責任は飼い主さんにあり、適切な体重管理も飼い主さんの役割です。
「猫が好きなご飯だから」「たくさん食べたがるから」と、必要以上にご飯を与えることは、必ずしも猫の幸せに繋がりません。
この機会に、獣医師の先生に相談することから猫のダイエットを実行してみてはいかがでしょうか。
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