こんにちは!イタズラ好きなネコと暮らす「たけのこ」です。

飼い主さんの中にはキッチントラブルの中でもコンロで悩まれている方も多いと思います。
・目を離した隙に近づいている
・猫が火傷しそうで怖い
上記のように、危なくて心配だけど、なかなか止めてくれず困っている方は多いのではないでしょうか。
猫にとってキッチンコンロとは高くて暖かくて安心感があり、興味を引くポイントがたくさんある魅力的な場所です。

今回はそんな方のために、猫と20年以上暮らしキッチン対策を重ね続けた筆者「たけのこ」が、簡単&すぐできる猫のコンロ対策を解説します。

【保有資格・実績】
「猫飼育歴20年以上」「ペット看護師」「ペットセラピスト」「ペットフード/ペットマ ナー検定合格」 「WEBライター活動中」「管理栄養士」 「上級心理カウンセラー」「JADP認定メ ンタル心理カウンセラー®」「SEO検定3級」
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たけのこ@猫主夫
目次
猫がコンロで起こす3つの事故
猫がキッチンコンロに近づく理由としては以下が考えられます。
・使用後は温かい
・一度マーキングしたから
・猫が大好きな油がある
上記のように猫が好む条件がそろっていますが、コンロには猫が近寄ることで起こりうる危険な事故もたくさんあります。

まずは、どんな危険があるのか詳しく解説していきます。
事故①|猫の火傷
まずコンロ周りの事故として、最も可能性が高いのが猫の火傷です。
また本能的にケガや不調を隠す生き物でもあるため、うっかり火傷してしまったことも隠そうとします。

事故②|火事
キッチンコンロは一昔前は捻って点火するタイプが主流でしたが、現在では下記の「プッシュ式のコンロ」が多く流通しています。
このタイプは手軽で便利な反面、猫でも簡単に点火できてしまいます。

万が一、コンロの近くに可燃物がおいてあったら火事につながる危険もあるため、猫がコンロに上るイタズラは無視できないのです。
もし、火事が発生しても、慌てず冷静に行動してください。
② 速やかに消防へ連絡。(119番)
③ 小さい火事なら消火器、ふた閉め、濡れ毛布など消火を試みる。
④ 少し試して無理なら避難する。
ただし、実際に火事が起きたとき、怖くて警戒・隠れてしまう猫も多いです。
筆者「たけのこ」の親戚で起きた事例でも、火災発生時、飼っていた3匹の猫の内2匹が隠れてしまい結果として助かりませんでした。
どれだけ備えていても、火事に遭遇したら自分の命だけで精一杯となり、必ず猫たちを守れる保証はありません。

事故③|猫が油をなめて体調を崩す
猫は油を本能的に好みます。
獲物の脂質から栄養を得ていた野生の名残から油脂に惹かれるのですが、大量に人間用の油を与えると体調を崩す恐れがあります。
サラダ油・オリーブオイルを少しなめる程度でしたら、問題ない場合も多いですが一部の油は危険性が高いです。
・タマネギなどネギ類を炒めた油
ちなみに食用以外だと、エッセンシャルオイル(精油)も猫の健康を害する可能性があります。
アロマは猫に対しての安全性が確立されていないため、猫が誤って舐めないよう管理することを推奨します。
猫のコンロでの事故を防ぐ6つの環境づくり対策
ここまで猫がキッチンコンロに登ってしまう危険性について解説してきました。
とはいえ、危険だと分かったところで、猫のしつけは難しいため簡単に止めさせることはできません。

対策①|猫をキッチンに入れない
まず、猫をキッチンに入れない対策から解説します。
極端な話、猫が物理的にキッチンコンロに近づけなければイタズラも起きません。

対策②|コンロカバーを使用する
キッチンに上られてしまうと、コンロへのイタズラもされやすくなります。
そこで活躍するのが「コンロカバー」です。
・コンロ周りの油を舐められない
・猫の毛などが残らず衛生的
・来客時など汚れているコンロを隠すのに役立つ
・キッチンのスペース確保にもなる

ただし注意点として、誤ってコンロの火で炙られると、当然熱くなりますので完全に猫の火傷を防止できるわけではありません。
他の対策と掛け合わせて、突破されたときのセーフティとして導入されることをオススメします。
対策③|コンロを点火できないよう管理する
猫のコンロトラブルを防ぐなら、迂闊に点火できないよう管理する方法も有効です。
例えばガスコンロなら下記のような管理方法があります。
② 使用時以外はガスの元栓を締める。
③ ロック機能を使用する。
機種によっては誤点火防止の「チャイルドロック機能」が備わっています。

ちなみに「たけのこ」の場合は以下のような工夫を施しています。
「たけのこ」は備え付けのガスコンロから「電源」を抜き取っております。
対策④|卓上IHコンロへの切り替え

・一瞬の隙に侵入されそう
・落ち着いて料理がしたい
そんな方にオススメな対策は「卓上IHコンロへの切り替え」です。
「卓上IHコンロ」とは、備え付けのIHコンロよりは火力が落ちやすい反面、猫のイタズラ対策において優れたメリットを多く有しています。
・IH対応調理器具しか加熱されないためコンロ自体に触れても火傷しない
・手入れしやすい
・コンパクトなので猫から遠ざけやすい
上記の特徴があるため、猫によるコンロトラブルが起こる心配が少ないです。

設置も簡単で商品によっては、1400Wの高出力を発揮します。
対策⑤|コンロ周りから油を除く
猫コンロ対策では「油の扱い」も重要です。
とはいえ、対策は簡単です。
・コンロ周りはこまめに洗う
上記を徹底するだけでも猫の油トラブルは大幅に減らせます。

柑橘系の洗剤を使うことで、より猫よけが期待できます。
ただし、猫の食器を柑橘系洗剤で洗わないようにしましょう。猫が柑橘の匂いを嫌がってご飯を避けてしまうかもしれません。
対策⑥|そもそもコンロを使わない
極論ではありますが、そもそもコンロを使用しなければ猫が火傷する危険も、油を舐めるリスクも、火事が起こる心配も不要です。

上記のように思われた方、本当にそうでしょうか?
近年、家電や調理グッズは利便性が増しており、常設のコンロなしでも美味しい料理を作ることは可能です。
・卓上IHコンロ:猫の火傷防止にもオススメ
・T-fal:簡単にお湯が沸かせる
・電子レンジ:麺類を電子レンジで茹でられるアイテムも登場
管理栄養士でもある筆者「たけのこ」は、料理もよくしますが、常設のコンロは一切使用せず炊飯器がメインです。

もちろん、ご家庭によって事情も異なるためオススメとまでは言いませんが、これを機に試してみるのはアリかもしれませんよ。
猫がコンロで事故を起こしたときの対応
ここでは、実際に猫がコンロでトラブルを起こしたときの対応を解説します。

ケース①|猫がコンロの油を舐める
ますは猫が油を舐めたときの対応です。

特に気を付けたいのが「アボカドオイル」「精油」そしてフライパンなどについていた「タマネギなどネギ類を炒めた後の油」です。
「どの油を」「どの程度舐め」「どのくらい経過したか」によって最適な対応は変わります。
まずは動物病院に電話して、獣医師の判断を仰ぐことをオススメします。
ケース②|猫がコンロで油まみれになる
続いて油が猫の体に付着したときの対応は下記となります。

※小麦粉はアレルギーの観点から非推奨
② ぬるま湯に少量の中性洗剤を溶かし、油を洗い流す。
※目・耳・口に入らないように注意しながら行う
③ 猫用シャンプーで仕上げる
※洗われること自体が猫のストレスになるので手早く行う

ケース③|猫がコンロでおしっこした
粗相をされたのが表面部位であったのなら、そこまで大きな問題にはなりません。
ただし、コンロの精密部位や内部に糞尿が侵入した場合は、火災の原因となるので即買い替えをオススメします。
また自分の臭いがマーキングされているため、今後もコンロに近寄ってきます。
火災の危険もあり衛生的でもないため、早めの交換をオススメします。

ケース④|猫が火傷した・ひげが燃えた
]猫が火傷した、もしくは疑いがあれば患部を冷やすなどの応急処置をして必ず動物病院に連絡しましょう。
冷やす方法は「氷水」や「濡れタオル」が挙げられます。
ただし、「保冷剤」は猫が誤って摂取してしまうと危険な原料が使用されていることもあるため、可能な限り避けましょう。
なるべく早めに動物病院に連れていきましょう。
一方、猫のひげがコンロでチリチリになった場合は、ひげが生え変わるまで経過観察することが多いです。
ただし、猫のひげは神経が集まるデリケートな個所なので、チリチリになったからといって切ったり抜いたりはNGです。
ひげが損傷しセンサー機能が低下しているので、落ちたりぶつかったりしてケガしないよう注意深く見守る必要があります。

猫のキッチン対策コンロ編 まとめ
コンロでのやけどや火事を防ぐための対策をまとめると以下になります。
② コンロカバーは猫の火傷を防ぐのに一役買ってくれる
③ コンロ自体を工夫してみるのも有効策
④ 油は使用後は猫の手が届かぬ場所に片付ける
過去には飼い猫が原因で火災が発生してしまう事件も起こっております。

みなさまも今回紹介した方法をアレンジして、猫のコンロ対策を整えてみてください。
このブログが少しでも多くの飼い主さんと猫たちの幸せにつながることを祈っております。