【結論】
衛生面や猫をつぶすことが不安な方は一緒に寝ない方がいいでしょう。その一方で猫と一緒に眠ることで心理的に良い影響があったと報告する研究結果もあります。
猫と暮らしていると、ときどき猫が甘えて添い寝してこようと布団やベッドに潜り込んできます。しかし、猫と一緒に寝ない方がいいという意見も少なからずあります。
今回は猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、猫と一緒に眠るメリット・デメリットについて解説します。飼い主目線で解説するので最後までお読みください。
猫ブロガー
たけのこ(Takenoko)
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猫と暮らして20年以上。猫ニュースメディアのライターとして活動。いままで500本以上の猫に関する記事を執筆!猫たちの幸せに繋がればという想いで当サイトを運営しています。ペットフード/ペットマナー検定合格。飼い猫を主役とした絵本も出版。
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猫と一緒に寝ない方がいいと言われる理由(デメリット)
まずは、猫と一緒に眠るデメリットから解説します。正直、デメリットと感じるかどうかは個人差が大きいですが、ここでは一般的に言われている「猫と一緒に寝ない方がいい理由」をピックアップして紹介します。
睡眠妨害の可能性
まず挙げられるのが、猫と一緒に眠ることで睡眠を妨害される可能性がある点です。たしかに猫と添い寝すると体の上に乗ったり、もたれかかったりすることで重みを感じることはあります。加えてベッドのスペースも占領されるので寝苦しく感じてしまうかもしれません。寝つきが悪い人にとっては死活問題でしょう。
ベッドが汚れやすい
猫と一緒に寝ない方がいいと言われる理由のひとつに、ベッドが汚れてしまうという理由もあります。たしかに猫を飼っていると、ベッドに抜け毛や脱皮した爪、猫砂などが付着するケースが多いです。かくいう、筆者もベッドには猫の抜け毛がよく付いています。特に夏は凄まじいです。
猫をつぶしてしまう恐れ
猫側のデメリットとして飼い主と一緒に眠ることで、つぶされてしまう恐れがあげられます。飼い主さんが寝返りをうった場所に猫がいると下敷きにしてしまうかもしれません。大きくなった成猫ならともかく、体が小さい子猫はケガをしてしまう心配もあります。
アレルギー問題
飼い主さんが猫アレルギーを持っている場合は、猫がベッドに乗るのはなんとしても避けたいところ。眠るどころの騒ぎではありません。猫アレルギーの方は、猫と一緒に眠るのは諦めた方が賢明です。
ちなみに、猫が寝室に入り込んでくるときの対策を下記の記事にまとめたので、参考にしてください。
猫と一緒に寝ることで得られる効果・メリット
上記では猫と一緒に眠るデメリットを解説しましたが、その一方で猫と眠ることにはメリットも存在します。こkどえは、猫と一緒に眠ることで得られるメリットを解説します。
信頼関係が築ける
猫と一緒に眠ることで、信頼関係の構築が期待できます。もちろん、一緒に眠らずとも信頼関係自体は構築できますが、猫が添い寝してくれると自分のことを信頼してくれていることが分かり、微笑ましい気持ちになれます。猫にとっても大好きな飼い主さんに甘えられて、安心して眠れるのでwin-winでしょう。
暖かい
シンプルなメリットですが、猫と一緒に眠ると暖かいです。なにせ相手はモフモフ毛並みをもった猫(一部品種を除く)。冬の寒い季節なんかは、生きた湯たんぽみたいな存在です。生き物の暖かさは安心感を与えてくれるので、体だけでなく心も温まることでしょう。
オキシトシン
猫と触れ合うと幸福ホルモン「オキシトシン」が分泌されます。このオキシトシンが分泌されると、人間はリラックス状態になるとされていて、ストレス軽減にもつながります。また、このオキシトシンは猫自身にも分泌されるとのこと。
法政大学の研究
デメリットの項にて、猫と一緒に眠ることで睡眠が妨害される可能性があると述べましたが、法政大学の研究によると眠る前に猫と接していた被験者たちは心理的に幸福感などの肯定的な変化が確認されたそうです。
同研究では、「対象が愛着を持っている存在である」という前提があるとしたうえで、猫およびペットとの交流は睡眠前・最中・後に肯定的な影響を与えたとしています。
よりシンプルに言い換えるなら、猫が嫌いでなければ睡眠に良い影響を及ぼす可能性が示唆されたということ。もちろん全てのケースにおいて共通するとは言い切れませんが、必ずしも睡眠妨害に繋がるわけではないといえます。
猫と一緒に眠ることに対する筆者の所感
猫と一緒に眠ることを良しとするか悪いとするかは、その人の感性や考え方によって左右されると筆者は考えます。極端な話、どちらでもOKです。筆者自身は猫との暮らしが長いため、抜け毛に抵抗感はなく眠るときに体の上に乗られても気にしません。体を動かしたいときは、ゆっくりジリジリと移動し猫ごと動いてます。
後天的に猫アレルギーになる可能性が高まる、という意見もありますがそれも気にしていません。たしかに否定しきれませんが、それを言ったら猫と同じ空間に暮らしている時点でリスクは高まっています。
人獣共通感染に関しても人それぞれだと考えます。筆者的には、猫から人にうつるものはありますが、適切な検査とお世話をしていれば必要以上に怖がる必要はないと考えています。一方、厚労省では動物との過度な触れ合いは控えた方が良いとの見解を示しています。このあたりも絶対の正解はないかもしれません。
一緒に寝るべきではない猫の特徴
- マダニ・ノミの対策が万全ではない
- お迎えして日が浅い
- 長年定期健診に行っていない
- 警戒心が強い猫
- 放し飼いの猫
猫と一緒に眠るのは飼い主さん次第と前述しましたが、一緒に眠るべきではない猫もいます。その特徴は上記の通り。特にマダニのケアをしていない猫は自重した方がいいです。マダニは猫にとっても人間にとってもヤバイ。定期的に検査と予防を心掛けることを推奨します。
また、放し飼いの猫も一緒に寝るべきではないです。衛生・健康面の懸念があるからです。放し飼いのリスクについては下記の記事を参考にしてください。
猫と一緒に寝る方法
- 猫がベッドや布団に来るのを待つ
- 無理強いしない
- 猫が嫌がることをしない
- 普段から猫にとって良い飼い主さんであることを心掛ける
猫と一緒に寝たいという方向けに、添い寝するための方法を解説します。といっても、基本的には猫が自然によってくるのを待つのがベター。無理強いすると、猫がベッドや布団、飼い主さんのそばにいることに対してネガティブなイメージを抱いてしまいます。
また、猫によってはそもそも一緒に眠ることを嫌がる個体もいます。正直、猫と一緒に眠れるかどうかは、猫の気分によるところが大きいです。猫が一緒に眠ることを嫌がったら諦めてあげましょう。
猫と一緒に眠る良し悪しは飼い主さん次第
猫と一緒に眠ることにはデメリットもありますがメリットも多く存在します。ただし、衛生面などの懸念があるため、一緒に眠るかどうかは飼い主さんの自己判断・責任によるところが大きいでしょう。
ただ、猫と暮らしていると自然と一緒に寝るようになる家庭も少なくありません。筆者個人的には過剰にデメリットを気にしすぎない方が快適に暮らせるのではと考えます。
今回の記事を参考に、猫と程よい距離感で暮らしてみてください。