【結論】
猫にとって快適な部屋の室温は21~28℃くらいです。少なくとも20℃を大きく下回らないよう配慮してあげたいところ。エアコンであれば暖房設定を22℃程度にしておきましょう。
猫は私たちの家庭において、大事な存在。家族の一員であり、心を癒してくれるパートナーといっても過言ではありません。それほど大切な猫が寒さに震えてツラい思いをするのは避けたいところ。
この記事では、猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が猫に配慮した暖房環境について解説します。
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猫に配慮した暖房環境
諸説ありますが、猫にとって快適な部屋の室温は21~28℃くらい、湿度は50~60%が望ましいとされています。細かい数値は情報源によって異なりますが、冬の季節において大事なのは20℃を下回らないこと。20℃は暑さと寒さの中間くらいの気温と表現されます。このラインを下回るあたりから、猫も寒いと感じるようになってくるようです。
ただ、猫がいる空間の室温を神経質になってまでチェックするべきかは、正直微妙なところ。たしかに、できた方が好ましいですが、現実としては管理し切るのは困難。常時エアコンを稼動させるのも電気代が高くなります。
反対に暑すぎるのもよくありません。寒さ対策の基本として、無難なのは寒さをしのげるスポットをいくつか用意し猫が自由に行き来できるようにしてあげること。たとえば、エアコンで空調を整えた部屋、ホットカーペット、猫用こたつ、毛布のベッドなどです。
猫向け暖房家電
猫は、人間とは異なり体温調節が苦手。そのため、寒さが厳しい時期は室内の暖房環境を適切に整えてあげることが重要です。ただ、人間の感覚と同じでいい訳ではありません。猫には猫なりの配慮が必要です。ここでは、猫に配慮した暖房環境のポイントを紹介します。
エアコン
エアコンは、猫の暖房環境を整える上でメジャーな選択肢のひとつ。エアコンで室内を暖めるときのポイントは、温度設定と風向です。そのため、エアコンの暖房設定は22度程度にしておきましょう。
また、エアコンの風が直接猫に当たらないようにすることも重要です。猫の中には直接風が当たることを好まない個体もいます。風向きを調節し、猫の居場所に直接風が当たらないよう配慮してあげましょう。
猫用こたつ
こたつは、猫にとって魅力的な暖房器具。暖かいのはもちろん、暗くて狭いため安心できる隠れ家でもあります。電気代も高くないため、愛用されているご家庭も多いでしょう。
ただし、人間用のこたつはヒーターの赤外線が猫に好ましくないと言われています。安全性という観点で考えるのであれば、猫用こたつを個別に用意してあげたいところ。
猫用ホットカーペット
ホットカーペットも、電気代が安価で猫が気に入りやすい快適暖房グッズのひとつ。お値段もそこまで高くないため、導入しやすいです。ただ、ホットカーペットの上で猫が長時間過ごしてしまうのうは注意が必要。過熱防止機能やタイマー設定ができるモデルを選ぶと安心です。
電気を使わない猫の寒さ対策グッズ
猫の寒さ対策には、電気を使わないグッズも効果的。電気代の節約にもなり、火災のリスクも減らします。猫が自然な方法で温まれるようなアイテムを紹介します。
湯たんぽ
湯たんぽは、古くから日本で使われ続けている暖房グッズのひとつ。眠るときお湯を入れて暖まる方も多いと思いますが、猫の寒さ対策にも最適です。適切な温度となるようタオルを巻いたりする手間はありますが、安価に暖をとれます。ただし、湯たんぽそのものが猫にあたって熱い思いをさせないように気を配ることが必須。
湯たんぽの中には電気式のものもありますが、これはあまりオススメしません。筆者も一度使用していましたが猫にひっかかれて、中のジェルが出てしまいました。
100均アイテムもおすすめ
猫の暖かさを保つためには、手軽に入手できる100均アイテムもおすすめ。アルミ保温シートやチェアパッドなど寒いときの心強い味方となる商品も用意されているので、家庭や猫のニーズに合った寒さ対策を模索できます。
ただし、100均アイテムで寒さ対策するときは耐久性に注意。特にジョイントマットは猫が噛み千切って誤飲しやすい危険性が指摘されています。
ダンボール
ダンボールは、猫が大好きな隠れ家。保温性にも優れており防寒グッズとしても優秀です。宅配の包装で入手できる他、100均でも購入可能。寝床だけでなく遊び場としても活用できます。ダンボールの内部に小さな毛布やクッションを置くことで、さらに暖かく快適な空間にしてあげられることでしょう。また、ダンボールは猫が爪とぎに使うこともでき、ストレス解消にも役立ちます。
ちぐら
ちぐらは、藁などで作られたかご。猫用の小屋代わりみたいなものです。少し狭めな空間と藁など植物素材が気に入るのか、中でくつろぐ猫は少なくありません。ちぐらは通気性・保温性に優れ、夏は涼しげな隠れ家、冬は暖かい居場所となります。
もちろん、保温性能でいえば他の暖房器具に劣るでしょう。ただ、猫も常に暖かい場所を求めているわけではありません。こたつやストーブなどで暖まった後に、少し涼しげな場所でくつろぐこともあります。
猫と寒さの関係
日本の冬の寒さは猫にとっても厳しいもの。室内で飼われている猫であっても、外気温の変化に敏感。冬の寒さには十分な対策が必要です。
猫にとっても日本の寒さは厳しい
日本、特に北海道や東北地方などの冬は非常に寒く、多くの地域で雪が降ります。室内で生活する猫であっても、このような寒さはしんどいです。そのため、多少電気代をかけてでも室内温度を管理する必要があります。当たり前ですが、低温環境が続くのは猫にとっても人にとっても好ましくありません。
猫種ごとに寒さへの耐性は異なる
寒さへの耐性は猫種によって様々。たとえば、北欧を原産とするノルウェージャンフォレストキャットなど長毛猫は寒さ対策に被毛が長め。毛並みの層も複数あるため寒さに耐えやすい品種です。基本的に大型猫全般は寒さに強い傾向にあります。
猫が寒いと感じる温度
猫が寒いと感じる温度は、品種や年齢、状態によって異なりますが、約20°Cを下回る環境で寒がる可能性が高いといわれています。高齢の猫や具合が悪い猫、また短毛種の猫は寒さに敏感なので、20℃でも寒いと感じるかもしれません。逆に長毛種の猫や若くて健康な猫は、やや低めの温度でも快適に過ごせることがあります。
猫が寒がっているサイン
- お手々ないない(香箱座り)
- 体を丸めて小さくなる(アンモニャイト)
- 飼い主さんの膝などに座る
- 小刻みに震える(シバリング)
猫が寒さを感じている場合、上記のようなサインを示すことがあります。たとえば、猫の仕草として有名な香箱座りやアンモニャイトなどの体勢は体を丸め体温を保持しようとする行動でもあります。可愛い姿ですが、猫が寒そうにしていないか気を配ってあげましょう。
飼い主さんの膝上に猫が座るのも暖をとる目的があったりします。たしかに寄り添ったらちょうどいい暖かさなので賢い行動といえます。
注意してあげたいのが、小刻みに震える(シバリング)という行動。人間も寒い日に体が震えることがありますが、猫にも同じ現象が起きます。
温度に加えて湿度管理も重要
猫にとって快適な環境を整えるためには、温度だけでなく湿度の管理も重要です。好ましい冬の室内湿度は40~50%程度とされています。湿度が低すぎると、空気が乾燥するので人にとっても猫にとっても悪影響が出やすくなります。
特に冬は空気が乾燥しがち。湿度が低いと静電気も発生したいので室温管理と同様に加湿も意識したいところ。部屋を加湿するなら、加湿器の設置がオススメ。基本的に安価な上、電気代もかかりにくいです。室内を潤せるだけでなく猫に置きやすい静電気も防げるので一石二鳥でしょう。
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寒い冬は飲み水の温度も気をつけたい
冬の季節には、猫の飲み水の温度にも注意を払うことが重要です。当たり前ですが、寒い環境では水道水は冷たくなりがち。猫の飲み水も冷たいまま、用意してしまう家庭は多いです。
しかし、猫は寒い日に飲み水が冷たいと体が冷えることを嫌がって水分補給を避けようとしがち。結果的に十分に水分を摂取しなくなる可能性があります。
室内が冷え込む日は、猫の飲み水が冷えすぎていないか定期的に確認。こまめに人肌程度にぬるい水を用意してあげたいところです。熱すぎるとそれはそれで問題なので注意してあげましょう。
どうしても飲まない場合は、ウェットフードがおすすめ
トイレ付近の温度管理も意識できるとGOOD
寒い季節は猫のトイレ付近の温度も意識したいところ。窓や玄関近くなど冷気が入り込みやすい環境にトイレがあると、猫が寒がって使用を嫌がることがあります。これが原因で、排泄を我慢するようになるのは困りもの。
できれば、無難な対策としては冷気が入りやすい場所は避け、リビングなど温かい場所にトイレを置く、もしくは布のマットなどを下に敷き冷え込むのを避けましょう。
ブラッシングも意識して行うべき
寒い季節は、猫の毛の手入れも重要。冬になると猫は毛量が増える傾向があります。定期的にブラッシングしてあげないと、毛球トラブルの原因となります。特に長毛猫は毎日ブラッシングしてあげたいところ。ブラッシングは飼い主さんと猫のコミュニケーションでもあります。1日少しずつでも毛繕いをしてあげましょう。
ちなみに、ブラッシングするときはグルーミンググローブがおすすめ。手に装着して使用する毛繕い用のグローブ。抜け毛がキレイにまとまって取れるうえ、噛まれても大丈夫。
猫のためにも寒さ対策は万全に!
寒さ対策を万全にしてあげることは、猫の暮らしやすさに直結します。ただし、闇雲に暖房機器を使えばいいという訳ではなく、猫にとってちょうどいい温度環境を整えることが大事。寒くなく、暑すぎずを目指してあげたいところです。
今回の記事を参考に、猫が暮らしやすい暖房環境を意識してあげてみてください。