【結論】
ヒノキや杉などの木を原料に製造される猫砂です。猫砂の中でも消臭力が優れており、砂ぼこりが舞いにくいといった強みも有しています。
猫砂と一口に言ってもその種類は様々。鉱物系の猫砂もあれば紙で作られた商品もあります。それぞれにメリット・デメリットがあり猫や飼い主さんの相性で種類を決めることで、より猫との生活が快適なものとなります。
今回はその中でも消臭力が優れた木製の猫砂について、猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が解説していきます。
猫トイレに悩まれている方は検討の余地が大いにあります!
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猫砂用木質ペレットの特徴
- ヒノキ
- 杉
- パオン材
木質ペレットの猫砂は他材質よりも高い吸水性・消臭性能などの強みを有しています。木材ゆえ環境に優しく安全性が高いこ点も大きな特徴といえるでしょう。ここでは猫砂用木質ペレットの特徴を詳しく解説します。
木の香りで猫トイレの臭いを軽減
木質ペレットは、木材由来の心休まる香りが漂います。また、木材には優れた消臭効果が期待されているため、手強い猫トイレの臭いも抑制できます。
木の香りはしますが、当然人工香料などが使われている訳でもなく精油が含まれているものでもないため猫でも安心して使えるケースが多いです。
猫砂の粉塵が比較的舞いにくい
木質ペレットは硬く形成され材質の粉末が鉱物系などと比較すると舞いにくい傾向にあります。そのため、猫がトイレを利用したときも、周辺に舞うトイレ砂は少ないです。砂ぼこりに敏感に反応してしまう家族や猫がいる家庭と相性が良いでしょう。砂ぼこりにより部屋の汚れが軽減され、掃除の手間が減るのも嬉しいポイントです。
木質ペレット猫砂のデメリット
木質ペレットにも、多少のデメリットは存在します。
ひとつは、吸湿性が高くボロボロに崩れやすい点。糞であればそこまで問題ありませんが、尿を吸収した砂は掃除しにくいです。どちらかというと、システムトイレと相性が良い猫砂といえます。
仕切りを挟んで上下段に分かれた構造をしている猫用トイレ。上段には糞、下段には尿がたまる仕組み。掃除の手間が省ける分、猫砂は粒が大きいものである他、ペットシーツを敷く必要があるなどコストがかかりやすい。
また、猫によっては木製の猫砂が好みに合わない子もいます。このあたりは、猫の嗜好性によって左右されるため試行錯誤するしかありません。後述する猫砂の交換方法を試しながら、しばらく満足度を観察してみましょう。
重さをデメリットとしてあげる意見もありますが、これは比較する材質によって変わってきます。紙・おから系などの猫砂と比較するとたしかに重いですが、鉱物系と比較するとだいたい同じくらいです。
猫砂を食べる癖がある子の場合は注意
猫の中には、何かしらの理由で猫砂を食べてしまう子がいます。理由はハッキリしないことが多いですが、フードに近い食感・ストレス・栄養失調などが要因として考えられています。
そうした猫の場合、猫砂用木質ペレットの使用は様子見されることをオススメします。基本的に猫は植物との相性が悪め。中には、危険性が高い植物も存在します。木製猫用砂程度であれば、問題ない可能性もありますが様子をみるに越したことはありません。必要に応じて猫砂の種類も変更しましょう。
猫砂の種類を交換する方法
猫砂の種類をいきなり全部変更するのは避けた方がいいです。変化に敏感な猫は、いきなり変わった猫砂に警戒心を抱いてしまう懸念があります。そうなると当然、新しい猫砂は使ってもらえません。
猫砂の種類を交換するときは、既存の砂に少しずつ新しいものを混ぜていくのがベター。猫砂が汚れ注ぎ足す度に少しずつ割合を増やしていき、猫に慣れさせていきましょう。はじめのうちは、全体の1/4以下程度でOKです。
猫砂用木質ペレットはmeet treeで購入可能
木製の猫砂は、あまりドラッグストアやスーパーなどではあまり取り扱われていません。まったくない訳でもありませんが、ホームセンターやディスカウントストアなど大型店舗でもあるかないかくらいです。そのため、基本的にはオンラインでの購入となります。
meet treeとは
meet treeは、岐阜県中津川市で100年続く老舗木材会社から誕生した木を活用した商品を手掛けているブランド。人と環境に優しい製品作りに注力しており、下記の理念に基づいて10種類の添加物を用いない商品開発しています。
- シリコーン不使用
- 鉱物油不使用
- 紫外線吸収剤不使用
- ラウレス不使用
- サルフェート不使用
- エデト酸不使用
- 合成酸化防止剤不使用
- パラベン不使用
- 合成香料不使用
- 合成着色剤不使用
杉を使用した高品質な猫砂用木質ペレット
meet treeでは、一部ペット用品も販売しています。その中のひとつ「猫砂用木質ペレット」は杉100%で製造されている商品です。meet treeのメイン商品の多くは桧(ヒノキ)を取り入れたものですが、猫砂にはより安全度が高いという意見が多い杉の木が採用されています。余談ですが、杉の木は日本だけに自生している固有樹種。加工性に優れており比較的安価です。
杉材の特性上、ヒノキ性猫砂より香りはやや控えめですが、その分重さは軽め。吸湿性も優れています。杉の木の香りには、消臭力・抗菌性が期待されます。猫トイレの臭いに悩んでいる飼い主さんにとって頼もしい存在となります。
使ってみた感想
筆者の自宅でも飼い猫トモくんの猫砂にmeet treeの猫砂用木質ペレットを試してみました。我が家には2か所猫トイレがありますが、そのうちのひとつに使用しました。最初、試しにすべて入れ替えてみたときは、警戒しているのか覗き込むだけで使用しませんでした。やはり猫トイレの砂を一度にすべて交換すると切り替えがうまくいかないようです。
一方、もう片方の既存猫砂が入っている猫トイレに、ほんの少し混ぜ込んでみたときは気にしている素振りは見せつつも使用していました。猫の好みや切り替え方法などによって気に入るかどうかは左右されそうです。
肝心の猫トイレの臭いについては、あくまでも筆者の体感ですが少し緩和されていた印象です。トモくんのトイレは使用直後、それなりに強烈に糞臭が漂います。もちろん、猫砂用木質ペレットを仕込んでいても近づけば臭いは感じますが、いつもよりは和らいでいる気がしました。さすが杉の消臭力です。
ギフトとしてもオススメ!
meet treeは、ペット用品の取り扱いは少なめですが代わりに木を用いたコスメや美容品、アロマオイルをメイン商品として取り扱っています。自然成分の効果を利用した商品開発に取り組んでいるため、敏感肌の方とも相性が良いナチュラルブランドです。
商品パッケージもオシャレであるため、お世話になっている方へのギフトとしても喜ばれます。特に環境意識の高い人には好評を得やすい贈り物といえます。
猫を飼われている方への贈り物は、なにかと難しめ。下記の記事で喜ばれやすいプレゼントについて解説しているので参考にしてください。
猫砂木質ペレットに関するよくある質問
- ひのき製の猫砂は危険?
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猫砂程度であれば問題ない可能性が高いです。
たしかにヒノキには、リモネンなど猫に好ましくない成分を有しています。ですが、それらが強く懸念されるのは精油の場合。精油とは、植物成分を濃縮した液体のこと。研究途中な分野ではありますが大半の精油は猫にとって危険と考えられています。これは、ヒノキだろうと杉だろうと猫にとっての危険性は変わりません。
一方、木材としての場合は話が別。濃縮成分を摂取する訳でも継続して食べるわけでもありません。ヒノキや杉など木材を使用した家でも問題なく暮らす猫も多いです。
- 猫砂木質ペレットはトイレに流せる?
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基本流せません。
人間の家のトイレは、猫砂や猫の排泄物を流すことを考慮した設計にはなっていません。下手に流すとトイレ自体が傷つく恐れや詰まりの原因となる可能性があります。
- 猫が木質ペレットを入れたトイレを使わない
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猫が新しい猫砂を好まない場合は、いままで使っていた猫砂を混ぜてみましょう。新しいものを警戒して使っていないケースも考えられます。
- 木製猫砂はアレルギーは大丈夫?
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猫によります。
基本的に木材には花粉は付いていないため、花粉症などに繋がる可能性は低いです。ただ、稀に木材そのものに対してアレルギーを感じる方もいるようです。万が一、家族・猫が木材に触れた後、痒がる仕草を見せたときは使用を控えましょう。
まとめ
木製の猫砂は基本的にシステムトイレと相性が良い猫砂です。切り替え方法や猫の嗜好によってはなかなか気に入ってもらえないことも少なくないでしょう。その一方で、他材質にはない木材による高い消臭力は猫トイレの悩みを解決するひとつの選択肢となります。
今回の記事を参考に、猫トイレの臭いに悩んでいる飼い主さんは木製猫砂の導入を検討してみてはいかがでしょうか。