【結論】
必ずすべての個体がそうという訳ではありませんが、白猫は耳にトラブルを抱えやすいなどの背景から臆病な性格の個体が現れやすいと考えられています。
白猫は神秘的な美しさを感じさせる毛並みから人気が高いですが、意外と知られていない事実が多いです。
この記事では、猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、白猫の性格傾向や飼育時の注意点などを詳しく解説します。白猫との暮らしに役立つ情報が詰まっていますので、是非最後までお読みください。
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白猫とは
白猫とは、その名の通り真っ白な毛並みを有した猫のこと。白くて美しい毛色は神秘的なオーラを感じやすく、世界中で多くの猫好きたちが魅了されています。白は神秘・神聖性を象徴することも多いため、神の使いといった扱いをされることもあります
一方で、白い毛並みは遺伝的な影響が大きめ。詳しくは後述しますが、性格傾向にも関わってきます
白猫の性格はビビりが多い
前提として、猫の性格傾向に絶対はなく、毛並みだけで決まるものではありません。ただ、白猫は比較的、内向的で控えめな性格が多いと言われています。臆病、つまり「ビビり」とも表現でき、初対面の人や他動物に対しては強い警戒心を見せることもあります。
白猫にビビりが多い原因としては以下の理由が考えられます。
- 白い毛並みは目立つため隠れにくく、野生で生き残るのに不利だったから
- 遺伝的に聴覚障害を患いやすく、音で周囲の状況を把握しにくいから
原因はともかく、ビビりな白猫はとてもデリケート。ビックリする出来事が多いとストレスを抱え込んでしまいます。
聴覚障害を患いやすい
神秘的な毛並みを持つ白猫ですが、実は聴覚障害を患いやすいと言われています。これは白い毛並みを発現させるW遺伝子の働きによるものとされています。特に青い瞳を持つ個体が発現しやすく、6~8割が聴覚に関連するトラブルを抱えているといわれています。
オッドアイの個体が現れることもある
白猫にはオッドアイ(左右の瞳の色が異なる)の個体も多く見られます。オッドアイは特に白猫に多い現象で遺伝的な要因に起因していると考えられています。余談ですが、オッドアイの個体は白猫全体の25%しかいないと言われています。ただ、このあたりは根拠となるエビデンスが見当たらないので参考程度に捉えた方が無難です。
オッドアイの白猫は縁起が良いとされ、特にスピリチュアルな意味合いで重要視されることが多いです。たしかに、オッドアイの白猫はどこか神秘的な存在のように感じられます。
キトゥン・キャップ
キトゥン・キャップとは、子猫の白猫の頭部に色素が一時的に存在している現象です。これは、白猫が成長するにつれて消失することがほとんど。必ず発生する訳ではありませんが、白猫に多く発生する現象として知られており遺伝的要素によるものとされています。
白猫の種類・品種
白い毛並みを発現させる猫種は多いです。以下に白い毛並みが綺麗な猫種の一部を紹介します。
- スコティッシュフォールド: 耳が特徴的なこの猫種は、白い個体が多く、愛される存在です。
- メインクーン: アメリカ原産で、大型でフレンドリーな性格を持つ。白い毛色の個体も存在します。
- マンチカン: 短い足が特徴で、白い毛色のマンチカンも非常に人気があります。
- ペルシャ: 長毛種で、白い個体は特に美しいとされています。
- ブリティッシュショートヘアー: 体ががっしりとしており、白い毛色は特に人気があります。
- ノルウェージャンフォレストキャット: 毛が多く、寒冷地に適しています。白い毛色の個体も多いです。
- エキゾチック: ペルシャとアメリカンショートヘアーの交配種で、白い毛色が美しいとされています。
- ジャパニーズボブテイル: 短い尾が特徴で、白い毛色の個体が特に日本で人気です。
- アメリカンショートヘアー: 多様な毛色がありますが、白い個体も多く存在します。
- カオマニー: タイ原産で、美しい白い毛色が特徴です。
- ターキッシュアンゴラ: 長毛で優雅な姿が特徴で、白が基本的な毛色です。
それぞれの猫種の詳細については、下記の記事を参考にしてください
白い毛並みを持つことがある猫種たち➡タップで表示
白猫をペットとしてお迎えするときの注意点
白猫を家族の一員として迎える際には、いくつか配慮してあげたいポイントがあります。それぞれの注意点について詳しく解説します。
ビックリさせないこと
ひとつは先述の通り、白猫は聴覚障害を持つ可能性が高くビビりな性格になりやすい点。難聴になりやすい性質上、いきなり触るなどの行為は避けた方がベター。聞こえにくいからこそ、大きな物音を立てたりするのもやめてあげましょう。
また、猫の中には外から聞こえる花火や落雷などの音に驚く子もいます。白猫はより注意を払ってあげたいため、外から室内への防音にも配慮してあげましょう。
ビックリさせるような行動を控えるのは勿論、安心できる環境作りも必要です。具体的には、キャットハウスやキャットタワーなどの隠れ家を用意してあげると良いでしょう。
定期的なブラッシングも大事
白い毛色は汚れやすいです。汚れないように室内環境を清潔に保ち定期的なブラッシングを意識してあげましょう。ただし、シャンプーに関しては必ず入れてあげる必要はありません。
猫のシャンプー論争には、明確な答えが出ていないことがほとんど。筆者の考えとしては、長毛猫に分類される個体でなければ無理に入れる必要はないと考えます。シャンプーをすることで大きなストレスを感じ、逆に負担をかけてしまう懸念があるからです。ただ、長毛猫の場合は毛玉対策として入れるべきでしょう。
白猫のスピリチュアルメッセージ
猫はしばしば、神秘的(スピリチュアル)な存在として扱われることが多く、特別な意味合いを持つ動物として扱われることも多いです。毛並みによって意味合いは異なることもあり、白猫の場合は以下のパワーを持つと信じられています。
- 幸運の象徴:白猫は幸運をもたらす存在とされています。
- 神聖な存在:白は純粋さや神聖を象徴し、神の使者とされることもあります。
- 金運や恋愛運の向上:白猫を見たり、家に迎えることで運気が上昇するとも言われています。
- 厄除け・浄化:白猫は邪気を払い、環境を浄化する力があるとされています。
猫の中でも白猫は神聖なイメージが強いため、より高貴な存在として見られやすいことでしょう。
猫に関するスピリチュアルパワーに関しては、下記の記事を参考にしてください。
白猫が家に来る運気と意味
白猫が家にやってくると、その家には多くの運気が流れ込むと言われています。金運や恋愛運が上昇するとも信じられているとのこと。そうした運気がキッカケで家族関係がよくなる、新しい仕事のチャンスが舞い込むなどの良い変化が起きるかもしれません。
また、白猫は負のオーラを祓うともされています。家に来ることで、家全体が浄化されマイナスのエネルギーが払われるかもしれません。
その他白い猫の言い伝え・ジンクス
- 日中に白猫を見かける:午前中に白猫を見た場合、良い出来事があると言われています。
- 夜に白猫と出会う:この場合、縁起が悪いとも言われますが、一方で恋愛運を高める力があるとも。夜に白猫を見たら、月を見ると良いともされています。
- 白猫が横切る:一般に不幸が訪れるとされています。イギリスでは白猫は幽霊を連想させ、不吉な意味を持つとされています。
- 神社で白猫を見る:神聖な場所で白猫に出会うと、浄化や運気が上がるとされています。
- 白猫の夢:金運や恋愛運が上がると言われています。子猫の白猫が登場すると、子宝に恵まれるかもしれません。
- 白猫と黒猫を同時に見る:黒猫も幸運を招く存在とされ、非常に良い兆候とされています。
- オッドアイの白猫:特に縁起が良いとされています。
白猫にまつわる言い伝えやジンクスは、多種多様。基本的には、縁起がいい存在とされていますが状況によっては不吉の予兆として扱われることがあるようです。
よくある質問
真っ白な猫を可愛がろう
白猫は美しい毛並みで世界中の猫好きから愛されている存在。遺伝的に耳に関するトラブルが起こりやすい、性格が臆病になりやすいなどの苦労があるため、飼い主さんのサポートが大切といえます。
この記事が、白猫との暮らしをより豊かで幸せなものにする手助けとなれば幸いです。