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記事に登場する猫トモくん
筆者の飼い猫&編集長
運営者の飼い猫であり当サイトの編集長。保護猫出身。黒猫のオス。猫専門配信アプリnekochan公式ライバー。YouTubeも配信中

猫が柿を食べるとどうなる?干し柿や渋柿は大丈夫?ペットライターが徹底解説

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猫 柿

秋になると甘くておいしい柿が店頭に並びますよね。そんな季節の味覚を見て、「猫にも少しあげても大丈夫かな?」と思ったことはありませんか?

実は、柿は猫にとって注意が必要な食べ物。少量なら問題ない場合もありますが、種類や与え方によっては体調を崩す恐れがあります。

この記事では、猫が柿を食べるとどうなるのか、干し柿や渋柿を与えても大丈夫なのかを猫に詳しいペットライターがわかりやすく解説します。

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執筆者情報
#たけのこ

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たけのこ(Takenoko)

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猫と暮らして20年以上。猫ニュースメディアのライターとして活動。いままで500本以上の猫に関する記事を執筆!猫たちの幸せに繋がればという想いで当サイトを運営しています。ペットフード/ペットマナー検定合格。飼い猫を主役とした絵本も出版。

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運営者の飼い猫であり当サイトの編集長。保護猫出身。黒猫。甘えん坊な男の子。猫専門配信アプリnekochan公式ライバー。YouTubeも配信中!

目次

猫は柿を食べさせても大丈夫だが条件はある

猫 柿

結論として猫に柿を少量食べさせること自体は、基本的に大きな問題はありません。ただし、「どんな柿を」「どのくらい」「どんな状態で」与えるかによって、安全かどうかは変わってきます。

まず、柿の果肉そのものには猫にとって有害な成分は含まれていません。しかし、与える量はほんのひと口程度にとどめるのが鉄則。柿には糖分が多く含まれており、食べすぎると肥満や糖尿病の原因になるおそれがあります。また、消化があまり得意ではない猫にとっては、食物繊維のとりすぎも下痢や嘔吐の原因になることがあります。

さらに、種やヘタ、皮は必ず取り除くことが大切。柿の実以外の部分は消化不良を起こしたり、喉に詰まらせたりするリスクがあるため、絶対に与えないようにしましょう。

要するに、猫に柿を与える場合は「果肉を少量だけ」「種・皮・ヘタは取り除く」「頻繁には与えない」という3つの条件を守ることがポイントです。おやつとしてほんの少し味見する程度に留めましょう。

そもそも柿とはどんなフルーツ

そもそも、柿がどんなフルーツなのかおさらいしましょう。

柿は、秋を代表する日本の伝統的なフルーツ。古くから「秋の味覚」として親しまれています。日本では奈良時代から食べられていたとされ、全国各地で栽培されているほど身近な果物です。

柿には「甘柿」と「渋柿」の2種類があり、甘柿はそのまま食べられるのに対し、渋柿は干したりアルコールで渋抜きしたりしてから食べるのが一般的。どちらもビタミンCやカリウム、食物繊維が豊富で、人にとっては健康的なフルーツといえます。

ただし、猫にとっては必ずしも安全とは限りません。人間にはうれしい栄養でも、猫の体では負担になることもあるため、与える際には注意が必要です。

猫は柿が好きというわけではない

猫は基本的に柿を「好き」と感じることはほとんどありません。 猫は肉食動物であり、人間のように「甘味」を感じ取る味覚を持っていません。そのため、甘くておいしいとされる柿の魅力が、猫にはほとんど伝わらないのです。

また、柿のやわらかい食感や独特の香りを苦手と感じる猫もいます。もし興味を示して近づいたとしても、それは単なる好奇心である場合がほとんど。大半の場合は食べたいと思っているわけではありません。

つまり、「うちの猫が柿を食べたがっているように見える」と感じても、無理に与える必要はありません。 猫にとっては特別おいしい食べ物ではなく、あくまで人間向けのフルーツなのです。

猫に干し柿はダメ

猫に干し柿を与えるのはNG。 一見、問題ないように見えますが、干し柿は生の柿よりも糖分がはるかに多く、猫の体には負担がかかってしまいます。

というのも、柿は干すことで水分が抜け、糖分が凝縮されます。そのため、少量でも糖分の摂りすぎになりやすいのが干し柿の特徴。糖分の過剰摂取は、肥満や糖尿病、歯のトラブルにつながるおそれがあります。また、干し柿は粘り気が強く、喉や消化器に詰まりやすいという危険も。

さらに、干し柿の表面に付いている白い粉はブドウ糖の結晶。つまり糖分そのもの。猫にとってはまったく必要のない成分です。そのため、たとえ猫が興味を示したとしても、干し柿は与えないようにしましょう。

渋柿も猫に与えない方がいい

渋柿も猫には与えない方がいいです。 渋柿には「タンニン」と呼ばれる渋み成分が多く含まれており、これが猫の体に悪影響を及ぼすおそれがあります。渋柿のタンニンは渋抜きや加熱である程度除去できますが、それでも猫には与えない方がいいでしょう。

さらに、渋柿には種や皮が硬いものも多く、喉に詰まるリスクや消化不良の危険性もあります。そのため、甘柿よりもさらに注意が必要です。猫の体は人間とは異なります。安全を考えるなら、渋柿は与えないのが一番安心です。

猫が柿の種を食べた場合は要注意

猫が柿の種を食べてしまった場合は注意が必要。 柿の種は硬く消化されにくいため、猫の体内でトラブルを起こすおそれがあります。

まず心配なのは、消化不良や腸閉塞のリスク。猫の消化器官は人間よりも細く、固い種が消化されずに詰まってしまう心配があります。特に子猫の場合、体への負担が大きいはずです。

もし誤って食べてしまった場合は、無理に吐かせようとせず、すぐに動物病院へ相談することが大切。 食べた量や時間、猫の体調を伝えることで、適切な処置を受けることができます。

少量なら猫に与えても大丈夫といわれているフルーツ

猫にとってほとんどのフルーツは消化に適していないものの、中には少量であれば与えても問題ないとされるフルーツもあります。代表的なものは以下の通りです。

  • リンゴ(種・皮・芯は取り除くこと)
  • バナナ(柔らかく与えやすい)
  • スイカ(種や皮はNG、果肉のみ)
  • メロン(糖分が多いためごく少量)

これらのフルーツは、完全に安全というわけではなく「中毒性のある成分が含まれていない」という意味で比較的リスクが低いとされています。ただし、猫は基本的に肉食動物であり、果物を必要とする体のつくりにはなっていません。

そのため、これらのフルーツも「たまに」「少しだけ」を守ることが大前提。与える必要がない場合は無理に食べさせる必要はありません。

猫がフルーツを食べる場合の注意点

猫にフルーツを与える際には、いくつかの注意点があります。猫を守るためにも、次のポイントをしっかり確認しておきましょう。

  1. 与える量はごく少量にする
    フルーツは糖分が多め。味見程度で十分です。
  2. 種・皮・芯は必ず取り除く
    リンゴやスイカなどの種や皮には有害な成分が含まれている可能性があります。
  3. アレルギーや体調変化に注意する
    初めて食べさせるフルーツは、少量ずつ様子を見ながら与えるのが鉄則。異変が見られた場合はすぐに中止し、動物病院に相談しましょう。
  4. 果物はおやつの代用にはならない
    果物は栄養バランスに偏りがあるため、おやつやご褒美としても常用するのは避けるべきです。

猫にとってフルーツは「必要なもの」ではありません。安全な範囲を守り、あくまで好奇心や特別なご褒美として少量与える程度にとどめましょう。

猫の食事はキャットフードが基本

猫を守るうえで、最も大切なのは栄養バランスの取れたキャットフードを与えることです。猫は本来、完全な肉食動物であり、人間のように野菜や果物を必要とする体の構造ではありません。

キャットフードには、猫にとって欠かせない動物性たんぱく質・脂肪・ビタミン・ミネラルなどの栄養素が、必要な割合でバランスよく配合されています。

一方で、フルーツや人間の食べ物は、猫にとっては栄養が偏っていたり、有害な成分を含んでいたりする可能性があります。そのため、おやつやご褒美であっても、基本は市販のキャットフードや猫用おやつを選ぶのが安心です。

愛猫のためにも、「キャットフード中心の食生活」を意識しましょう。

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猫に柿はあまり与えないようにしよう

柿は少量であれば猫が食べても問題ない果物ですが、積極的に与える必要はありません。 猫にとって柿は栄養的なメリットが少なく、むしろ糖分や食物繊維の摂りすぎで体調を崩すリスクのほうが大きいです。また、干し柿や渋柿、種や皮などは体に悪影響を及ぼす可能性があるので、与える際は細心の注意が必要です。

猫に果物を与える場合は、あくまで少量をたまに与える程度にとどめましょう。日常的にあげる必要はなく、基本的には猫用のおやつやバランスの取れたキャットフードで十分です。

大切なのは、「猫にとって安全で健康的な食生活」を守ること。柿は人間用の季節の味として楽しみ、猫には無理に分け与えないようにしましょう。

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