【結論】
茶トラ猫は人懐っこい性格の子が多いです。これはオス猫の割合が多いことが影響していると考えられています。
明るい茶色(オレンジ気味)と暗めの茶色の毛色を併せ持つ茶トラ猫には、甘えん坊で体が大きい子が目立ちます。実はこれには、茶トラ猫特有の遺伝子が大きく関わっています。
今回は猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、茶トラ猫の特徴と魅力について解説します。
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茶トラ猫とは
茶トラ猫は、明るい茶色と濃い茶色の毛並み特徴的な猫です。日本をはじめ世界中で人気が高い毛柄です。
茶トラ猫は、特定の猫種に限定されるわけではなく、多くの品種で見られる毛色模様です。アメリカではその色合い具合から「ジンジャー」と表現されることもあるようですが、ヨーロッパ圏だと比較的珍しい毛色とされています。日本では、古くから多くの猫好きから愛されています。
元々、猫の毛色はキジトラ柄がベースでオレンジ(茶)の毛色はありませんでした。現在存在している茶トラ猫は、キジトラ柄が突然変異した個体がルーツとされています。起点はトルコとされており、そこからアジア圏を中心に広がっていったとされています。
茶トラ猫はオスが多くメスは珍しい
一般的に、茶トラ猫はオスが多いです。これには遺伝子の染色体と呼ばれるものが大きく影響しています。
大まかに解説すると、人間や猫などの動物における性別は、染色体と呼ばれる遺伝子情報を含む物体の組み合わせによって決まります。茶トラ猫の場合、明るい茶色の毛並みを出現させるためにオス個体の方が生まれやすい遺伝子傾向にあります。まったくメスがいない訳ではありませんが、割合はオスの1/3以下だと言われています。
茶トラ猫の性格は人懐っこいケースが多い
茶トラ猫は活発で社交的な性格を持っていることが多いです。また、人懐っこい性格で、飼い主との絆を深めやすい傾向があります。これは茶トラ猫にオスの個体が多いことが影響していると考えられます。
オス猫はメス猫に比べて子猫気分が残りやすく甘えん坊で人懐っこい性格になりやすいと言われています。特に去勢手術を施した猫は、そうした兆候が目立つようです。
また、茶トラ猫はその目立つ風貌から野生で生き抜くには不利といわれています。そのため、人間の飼い猫として生き抜いてきた茶トラ猫も多かったとされ、長年人間と共存してきたことから人懐っこくなりやすいという説もあります。
ただし、これは一般的な傾向であり猫の個性や経験などによって性格は異なってきます。一部の茶トラ猫は独立心が強く、あまり人に依存しない性格もいます。その逆として非常に甘えん坊で飼い主依存型の茶トラ猫もいます。これはこれで分離不安などが心配なので注意が必要です。
茶トラ猫の種類
茶トラ猫の毛並みに白色が加わった個体は、茶白猫・茶トラ猫白と呼ばれます。顔やお腹まわりが白くなる個体が多め。基本的には茶トラ猫と特徴・性格傾向は同じです。他にも、毛並み全体の色が薄く淡いクリーム色となる茶トラ猫もいます。
茶トラ猫感謝の日
日本では、「茶トラ猫感謝の日」という独自の記念日があります。元々はアメリカのソフトウェア開発者の活動によって普及したものですが、SNSやインターネットを通じ日本にも浸透しました。
毎年9月1日頃に行われ、SNSでは「#茶トラ猫感謝の日」というハッシュタグを含めた写真者動画などがたくさん投稿されるようになります。
茶トラ猫のスピリチュアル
茶トラ猫には、スピリチュアル的な観点では家内安全・金運向上に関わるスピリチュアルパワーがあると言われています。特に、メスの茶トラ猫は希少な存在であるため、より縁起が良い存在といえるでしょう。
茶トラ猫の噂話
茶トラ猫には様々な噂話が存在します。どれも明確な根拠がなく、誤った解釈であるものもあればそもそもの噂の内容すら不明確なものまであります。ここでは、そうした茶トラ猫の噂話に対して考察していきます。
茶トラ巨大化説
茶トラ猫には野良猫も含め大きい個体が多いため、しばしば「茶トラ巨大化説」が囁かれることがあります。
実際は、オスの個体が生まれやすいため体が大きく育ちやすいという背景があります。去勢手術を施した茶トラ猫は、さらに太りやすくなることも影響しているでしょう。
茶トラの猫は一家に一匹とは
茶トラ猫について調べていると、時折「茶トラの猫は一家に一匹」というキーワードが見受けられます。残念ながら筆者が捜査した時点では検索エンジン・明確なソースや意味合いは確認できませんでした。ただ、その意味の候補としては以下が可能性として挙げられます。
- 茶トラ猫(特にメス)は縁起が良いから一家に一匹いるだけで運気が高まる
- 茶トラ猫はオスが多く食欲も旺盛なので家計的に一家に一匹までが無難
- 茶トラ猫は甘えん坊な子が多いため、多頭飼育だと苦労しやすいから
茶トラの野良猫は少ない
ネット上では、茶トラの野良猫は少ないという意見も見られます。ただ、これは地域によって差があるだけと思われます。
一方、その他の可能性として、明るい茶色の毛並みが野生での生存に不利であることが挙げられます。猫は物陰に隠れて外敵から身を守り、獲物を狩ります。しかし、茶トラ猫の明るい毛並みは目立ちやすいため、隠れるには不向き。
よくある質問
まとめ
茶トラ猫は多くの魅力と特性を持つ猫です。オスの個体が多いため他の毛柄よりも甘えん坊で食いしん坊な子が多いので、一緒に暮らしていて心癒されることでしょう。
ただし、オス猫で食いしん坊ということは太りやすいことにも繋がります。肥満は猫にとっても大敵。体重管理はしっかり飼い主さんが行ってあげましょう。
今夏の記事を参考に茶トラ猫とより深い関係性を築いてみてください。