【結論】
マンチカンとペルシャを交配させた品種で、マンチカンの短足とペルシャのふわふわ被毛を受け継いでいます。その可愛らしさから比較的新しい猫種であるにもかかわらず国内で高い人気を誇ります。ただし、遺伝子疾患も多いため、飼い主にはこまめな健康管理が求められます。
ミヌエットはペルシャとマンチカンの交配種。その特徴的な外見と愛らしい性格で日本国内で人気を集めている猫種です。
この記事では、猫歴20年以上の筆者「たけのこ」がミヌエットについて詳しく紹介します。
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ミヌエットとは
英語表記 | Minuet |
猫の品種 人気ランキング | 12位 (アニコム家庭どうぶつ白書2023より) |
毛色の種類 | ブラック ブルー レッド クリーム ホワイト |
瞳の色 | ゴールド グリーン |
体重 | 個体差はあるが 約2.5~4kg前後 |
平均寿命 | 9.2歳 (アニコム家庭どうぶつ白書2023より) |
ミヌエットは、ペルシャとマンチカンの交配種。それぞれの特徴を引き継いでおり、短めな足にモフモフ被毛が特徴的です。元々は「ナポレオン」という品種名でしたが、猫種登録機関TICAに登録される際、現在のミヌエットに変更されたそうです。
性格傾向
ミヌエットはマンチカンやペルシャの素質を引き継いでいることもあり、好奇心旺盛でフレンドリーな性格が多く活動的。その一方で大人しく過ごすこともできる性格です。
ミヌエットの子猫
ミヌエットの子猫は、非常に愛らしい存在。もふもふした被毛の子猫が短い手足で駆け巡る姿は微笑ましく、見ていて心癒されます。ただ、活発な分、誤飲誤食や転落などの事故には注意を払いましょう。
また、子猫期はいけないこと・必要なことを教え込む大事な時期です。甘噛みなどのイタズラはしてはいけない、歯磨きや爪切りは必要なお手入れであることなどをしっかり教えてあげましょう。
ミヌエットの成猫(大人)
成長したミヌエットは、子猫期よりは落ち着いた性格になります。とはいえ、その程度には個体差があり、成猫になっても甘えん坊で活発に走り回る子もいます。
短毛・長毛
ペルシャ猫との交配種であるためミヌエットには、長毛なイメージが強いですが実は短毛ミヌエットも存在します。短毛のミヌエットは、マンチカンにそっくり。被毛が短いため、長毛よりはお手入れに苦労はしません。
一方、長毛ミヌエットの場合は、被毛が美しくボリューミーな分お手入れも一苦労。毛球症などを防ぐため、週に数回以上の定期的なブラッシングが必要です。
マンチカン・ペルシャとの違い
ミヌエットは、マンチカンとペルシャの交配種であるため、それぞれの特徴を受け継いでいます。
まず、マンチカンからは短い足と丸い体がミヌエットに反映されています。マンチカン同様、短い手足は意外とガッチリしています。一方、ペルシャからは、豊かな被毛を引き継いでいます。
ミヌエットの大きさ比較
ミヌエットは、その特徴的な短い足が注目される猫種。体重はだいたい2.5~4kg程度で猫の中では比較的小柄な品種です。個体差があるとはいえ体重だけで考えれば、交配元となったペルシャよりは小さめ、マンチカンとは同じくらいの大きさになりやすいです。
ミヌエットはブリーダーからもお迎えできる
ミヌエットは希少な猫種と言われていますが、日本国内では人気が高く取り扱っているブリーダーは多いです。地域やタイミングによっては、対応していないケースもありますがオンラインで探せば比較的情報がたくさん出てきます。一方、ペットショップでは、なかなか取扱いがないようです。
ミヌエットを保護猫として迎え入れるときのポイント
ミヌエットは、ペットショップやブリーダー以外に里親・保護猫として迎え入れるお迎え方法もあります。希少性が高いため、里親を探しているミヌエットはそう多くありませんが、ネットでは里親募集サイトなどに掲載されている子も時折見かけます。
ミヌエットを里親や保護猫として迎え入れる際は、下記のポイントに留意し適切なお迎えができるか確認しておきましょう。
- 信頼できる保護施設や里親団体を選ぶ
:ミヌエットを保護猫として迎え入れる場合、信頼できる保護施設や里親団体を選ぶことが重要です。 - ミヌエットとの相性を考慮する
:ミヌエットの性格や飼育要件を理解し、自身や家族との相性を考慮することも大切です。 - 必要な飼育環境を整える
:ミヌエットを迎える前に、必要な飼育環境を整えることが重要です。適切な猫用品や猫のための安全なスペース、遊び道具、食事の準備などを行いましょう。 - 適切な医療ケアを提供する
:ミヌエットを迎えたら、定期的な健康チェックや予防接種、適切な餌の与え方など、適切なケアを提供することが必要です。 - 愛情と忍耐をもって接する
:ミヌエットは人懐っこい性格を持ち、飼い主とのコミュニケーションを楽しむことが好きですが、やはり猫。時々イタズラして飼い主さんを困らせることもあります。そんなときでも愛情は変えないと覚悟を決めておきましょう。
「ミヌエット あげます」とは
ミヌエットとネットで検索していると、時折みかける「ミヌエットあげます」というキーワード。これは、ジモティーなどで保護猫たちの里親を探している案件などを指すことが多いです。ジモティーなどは、保護猫と里親とをつなぐ大切な役割を果たしています。ペットの里親トラブルが発生しないよう、厳格に規約を設け殺処分・虐待ゼロを目指しているそうです。
そのため、ジモティーだからと気軽に引き取れるわけではなく、必要に応じて身分認証や譲渡後の定期報告が義務付けられます。その代わり生体売買が行われることもないため、お迎えの初期コストを軽くできます。
ミヌエットの里親になる方法
前提として、ミヌエットなど純血種の猫種を里親(保護猫)としてお迎えできる可能性は、そこまで高くないです。絶対に無理なわけではなく、募集しているケースもあります。ただし、基本的には雑種(ミックス)が多め。加えて、純血猫の里親募集は人気も集中しやすいです。
どうしても里親でミヌエットをお迎えしたいときは、里親募集サイトで定期的にのぞいてみましょう。おすすめは株式会社PETOKOTOが運営しているOMUSUBIというサイト。里親希望者と保護団体をマッチングしてくれます。
保護団体は審査をクリアしたところだけが掲載できるため、しつこく個人情報を必要以上に聞いてくる、高圧的な人などにあたる可能性が低めです。保護猫や犬の掲載数も多いため、試しに見てみるのもアリです。
ミヌエットかわいそうと言われる理由
ミヌエットは交配元となったペルシャやマンチカンから可愛さだけでなく、遺伝的な課題も引き継いでいます。遺伝的疾患も起こしやすいことから、「かわいそう」と言われることが多くオランダでは繁殖が禁止、一部猫種登録機関からは認定しないといった対応がとられています。
- 骨軟骨異形成症
- 多発性嚢胞腎症
- 肥大型心筋症
- 流涙症
どちらかというとペルシャ由来の遺伝子トラブルが多いですが、マンチカンからも骨軟骨異形成症の懸念が引き継がれています。ミヌエットだけでなく交配元となったペルシャ・マンチカンも道徳的価値観から、かわいそうではないか?と価値観が議論されることが多いようです。
ミヌエットの飼育は大変?
ミヌエットは、そこまで性格に難があるわけではなく、むしろフレンドリーな傾向にあります。体もそこまで大きくならないため、猫初心者でも飼いやすいでしょう。
ただし、ミヌエットはダブルコートであるため、抜け毛の量は多めです。
被毛が二重構造になっているタイプ。体を覆うオーバーコートとその下に生えるアンダーコートの二層となっています。
ダブルコートの猫種は抜け毛の量がシングルコートの品種よりも多め。長毛ミヌエットの場合は、定期的にブラッシングをしてあげないと、部屋が抜け毛だらけになる他、毛球症などのリスクを高める懸念があります。
ミヌエットには短毛種もいますが、そちらも抜け毛量は比較的多め。長毛ミヌエット同様に、定期的なブラッシングを心掛けましょう。
また、ミヌエットはペルシャとマンチカン譲りの遺伝子トラブルを抱えがちな品種です。涙やけが起きないよう目元のケアをこまめに心掛ける他、定期的な動物病院での検診も欠かせません。
ミヌエットの飼いやすさ
上記でミヌエットの飼育において苦労しやすい点を述べましたが、逆に飼いやすいポイントも紹介します。
ミヌエットはのんびりとしていてフレンドリーな性格の個体が多め。温和である子も多いため、家族や他ペットとも比較的仲良くなりやすいでしょう。また、来客に対しても、そこまで警戒心を強く向けることは少ないようです。
フレンドリーな一方、猫特有のマイペースぶりも併せ持っているため、しつこく付きまとわれ続けることもないようです。また、知能も高く賢いため聞き分けがいい子も目立つとされています。
とはいえ、SNSなどを見るとミヌエットたちと楽しく暮らしている飼い主さんも多いです。配慮してあげるべきポイントは多いですが、それ以上にミヌエットと一緒に過ごす日々は楽しそうです。
よくある質問
ミヌエットと楽しく暮らそう!
ミヌエットは人懐っこく愛情深い性格を持っていますので、日常的な愛情とコミュニケーションも大切です。おもちゃでの遊びや日頃のお世話を通じて、信頼関係を築きましょう。ミヌエットが安心してくつろげる環境を提供することも重要です。
また、ミヌエットは遺伝的に課題が多いため飼い主になるのであれば、健康管理にも気を遣ってあげることも忘れてはいけません。飼うのが大変という声も多いですが、大事なポイントさえ押さえれば家庭を明るくしてくれる天使みたいな存在です。
今回の記事を参考にミヌエットと楽しく過ごしましょう。