【結論】
以下のポイントを押さえた撫で方をすると、猫が喜びやすいです。
- 優しく撫でよう
- 嫌がってないかこまめに確認しよう
- なでて喜ぶ場所を触ろう
- 引き際が重要
猫の撫で方は意外と重要。猫が喜ぶ撫で方を意識しなければ、甘噛みされたり爪で引っ掻かれたりして猫から拒否されてしまいます。ただ、猫が喜ぶ撫で方とは何?と頭を抱える方も多いでしょう?
この記事では猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、独自に培ってきた猫の撫で方のコツを解説します。
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猫が喜ぶ撫で方
猫が喜ぶ撫で方とはすなわち、猫に撫でられるのが嫌だと思わせない撫で方です。より分かりやすく表現するなら、猫が嫌がる行為をすべて控えた上で撫でることが大切です。撫で方のポイントを、詳しく解説していきます。
①優しく撫でよう
猫が喜ぶ方法として、まず大切なのは優しく撫でてあげること。当たり前ではありますが、ついつい力強く撫でてしまう方は少なくありません。あまり強く撫でられると、撫でられ心地が悪く猫も落ち着きません。体や頭を揺らされ不愉快になることもあるでしょう。
②嫌がってないかこまめに確認
猫を撫でるときは、こまめに猫の様子を確認しましょう。数秒間隔で一旦、手を止めるのが理想です。
どれだけ丁寧に心地よさそうに撫でていても油断は禁物。少しでも撫ですぎると、猫が鬱陶しいと思ってしまい怒り出してしまいます。それも突然怒り出すため、回避するのが困難。
最初は気持ちよさそうにしていたのに、突然怒り出す行為を「愛撫誘発性攻撃」といいます。猫の我慢が限界に来ることで発生し、甘噛みなどの攻撃で撫でることを止めさせようとします。その兆候として、しっぽが揺れたりイカ耳になったり、顔を背けるなどが挙げられます。
20秒に1回くらいがおすすめ
③なでて喜ぶ場所を触ろう
猫を撫でるときは場所も重要です。猫が撫でられたがる場所だけを触ってあげましょう。具体的な場所は、以下の通り。
- 眉間
- おでこ
- 耳元
- ひげまわり
- 背中
- 尻尾の付け根
背中は喜ばれやすい場所ですが、好みは個体差があります。また、毛並みに逆らって撫でることを猫は嫌うため注意してあげましょう。尻尾の付け根も同様。喜ばれやすいですが個体によって反応は異なり、力加減も大切です。
④引き際が重要
上記のポイントすべてを守ったとしても、引き際を誤れば台無し。猫から、しつこいと怒られてしまいます。猫の不満サインを確認したら、すぐに撫でることを止め撤退しましょう。
もう少し暗い大丈夫だろうと高を括ると、甘噛みされるのがオチです。いつまでも触っていたい気持ちは分かりますが、猫のためにも我慢してあげましょう。適切な引き際を意識することで、以降も快く撫でさせてくれるはずです。
猫が撫でられると嬉しい場所
猫の身体には、触ってOKな場所とNGな場所があります。触っていい場所は、撫でさせてくれますがNGな場所は話が別。触ろうとしただけでも、怒って攻撃されてしまいます。ここでは、猫が触っていい場所について解説します。
猫が喜ぶ場所やツボ
先の項でも少し述べましたが、猫が喜ぶ場所は、以下の通り。
- 眉間
- おでこ
- 耳元
- ひげまわり
- 背中
- 尻尾の付け根
上記の場所だけを撫でるよう心掛けると、猫も喜びやすいです。ただし、撫で過ぎは厳禁。しつこく撫でると結局、怒られてしまいます。
逆に触ったら怒られる場所
- 足先
- お腹
- しっぽ
猫にとって、お触り厳禁な場所は上記の通り。猫にとって足は獲物を狩るための大事な武器。信頼している飼い主さんといえど、無遠慮に触らせてくれる場所ではありません。すぐに手を払われてしまうことでしょう。
お腹は動物にとって弱点である内臓に近い場所。本能的に触られることを嫌がります。注意したいのが、ヘソ天を披露してくれたとき、一見触ってOKなサインにも思えますが実はそういう訳ではありません。お腹を見せてもいいほどリラックスしているだけであり、手を近づけようものなら怒られてしまいます。
しっぽを触ってはいけないことは、なんとなく理解しやすいはず。猫のしっぽには神経が集中しているので下手に触ったらビックリしてしまいます。
猫を撫でるときの注意点
すでに何点かは述べていますが、猫を撫でるときには守らなければ痛い目を見る注意点があります。振り返りも兼ねて、ここで詳しく解説します。
しつこいと怒られる
元々、警戒心が強い動物である猫は、長時間触られることが苦手。あまりにもしつこいと、猫も怒って手をどけさせようとします。
しつこいと痛い目に遭います
猫ごとに触っていい場所は異なる
猫を撫でるとき触っていい場所は、個体によって異なります。特に分かれやすいのが背中や尻尾の付け根。喜ぶと思い撫でたら、すぐに嫌がってしまうケースもあります。猫それぞれの好みを少しずつ把握し撫でていいところ・ダメな場所を理解してあげてみてください。
一方で高確率で怒られる場所を触るのは、避けた方がいいです。猫パンチや甘噛みキックの餌食となります。どうしても触りたい場合は、ごく短時間でちょこっで高確率で怒られる場所を触るのは、避けた方がいいです。猫パンチや甘噛みキックの餌食となります。
無理に撫でない触らない
猫が撫でていいと思うかどうかは、その時の気分によっても左右されます。極端な話、機嫌が悪いときに触ろうとすると拒否されたり怒られたりする可能性が高いです。猫が怒っている・興奮しているときは触ることを控えた方が賢明です。
また、臆病な性格や野良猫出身など元々警戒心が強く人に撫でられることがキライな猫もいます。そうした猫たちにとって、無理に撫でられるのはストレスに繋がります。なでなでがキライな子に対して、無理に触ろうとするのはやめてあげましょう。
撫でているときの猫のサイン
撫でているとき猫は様々なサインを飼い主さんに見せてきます。意味を知っていれば引き際を判断するのに役立つため、ここで覚えましょう。
猫を撫でると頭を押し付ける
撫でているとき、猫が頭を押し付けてくるのは気持ちいいと思ってくれているサイン。もっと撫でて~と飼い主さんに甘えている状態です。このサインが見られたら、もう少しなでなでを続行しても大丈夫と判断できます。
猫を撫でると目を閉じる
撫でているとき目を細めている場合も、猫が気持ちいと感じているサインです。大好きな人に撫でられて、リラックスしているのでしょう。目を細めて撫でられている猫の表情は、とても幸せそうに見えます。猫が少しでもリラックスできるよう、優しいなでなでを続けてあげましょう。
撫でるとゴロゴロいう
のどをゴロゴロ鳴らすのも、猫がなでなでに満足しているサインです。猫のゴロゴロ音は、元々子猫が母猫に甘えているとき・気持ちを伝えるときに鳴らすそうです。もしかすると、撫でてくれている人を母猫のような存在だと認識しているのかもしれません。
余談ですが、猫のゴロゴロ音にはいくつか種類が存在します。満足のサイン以外に人間におねだりするときにも使用されます。このとき、猫のゴロゴロ音の周波数は赤ちゃんの泣き声と同じ。人間に「言うこと聞いてあげなきゃ」と感じさせる効果があるそうです。そう考えると猫は人間をコントロールできているのかもしれません。
撤退した方がいいサイン
- 目を開ける
- イカ耳になる
- しっぽが揺れる
猫を撫でているとき、もう触らないで、と上記のようなサインを出すこともあります。こうしたサインが見られたら、すぐに撫でることを中断した方がいいです。サインをスルーし撫で続けると、甘噛みなどの攻撃を受ける羽目になります。
猫を撫でるメリット
猫を撫でることには様々なメリットがあります。人間だけでなく猫にもメリットがあるので、嫌がらない限りは定期的に撫でてあげたいところ。ここでは猫を撫でるメリットを解説します。
猫とのコミュニケーション
猫を撫でるメリットとして、まず挙げられるのが猫とのコミュニケーション。毛並みを撫でる行為は、猫にとって親愛の気持ちを込めたスキンシップのようなもの。猫同士における毛繕いと近い意味合いです。定期的にコミュニケーションを図ることで猫と良好な関係を築けるでしょう。
健康チェック
猫を撫でることは、健康チェックにも繋がります。猫は本能的に弱っていることを隠そうとする動物です。具合が悪くとも、何ともないように振舞います。しかし、警戒心も高まっているため体を触ることに対してものすごく拒否反応を見せるようにもなります。
幸福ホルモンが分泌
猫と暮らすと癒し効果があるのは有名な話。この話の根拠となっているのは、猫と接触することで幸福ホルモンオキシトシンが分泌されるから。幸福ホルモンによって精神的に落ち着くようです。当然、猫を撫でることでも幸福ホルモンは分泌されます。
撫でていて甘噛みされてしまったときの対応
引き際や猫の機嫌を見誤り、かぷっと甘噛みされてしまうケースは少なくありません。そうしたとき、怒ってしまうのはNG。猫との関係性が悪化してしまう恐れがあります。軽めに叩く体罰もNG。しつけ効果は薄く猫を怖がらせるだけです。
理想的な対応は、冷静に穏やかな口調で猫に甘噛みはいけないことだと注意すること。短くしかしハッキリと「ダメ!」とだけ伝えてあげましょう。それでも、猫が甘噛みを止めないときはその場から立ち去るのもひとつの対応です。
猫の甘噛み対策について詳しくは下記の記事をご覧ください。
よくある質問
猫に配慮した撫で方をマスターしよう!
猫が喜ぶ撫で方を身に付けるのは、意外と難しいです。上達したと思っていても、ふと油断した瞬間、甘噛みされてしまうケースは少なくありません。ただ、今回紹介したポイントだけでもマスターできれば、猫を撫でて怒られる頻度はぐっと少なくなるはずです。
この記事を参考に、猫の撫で方を改善してみてください。