【結論】
よくある原因はいきなり対面させることです。突然対面させることでお互い警戒心が強まり威嚇行動をとる、ストレスを抱え込むといったトラブルが生じます。犬猫同居を実現させるためには、ゆっくり相性を見守りながら対面させていくことが重要です。
犬と猫を一緒に飼いたいけど、仲良くしてくれるか不安…。だけど、失敗しないために、どうしたらいいかよく分からないという方は多いはず。
今回は犬猫同居が心配な方向けに、よくある失敗してしまう原因と猫と仲良くなりにくい犬種について解説していきます。
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犬猫同居が失敗する原因
犬猫同居が失敗する原因はいくつかありますが、特に気をつけてほしいことをまとめました。犬猫を同居させる前に把握しておきましょう。
いきなり対面させる
犬と猫を何の準備もなしに、いきなり対面させるのはNGです。飼い主にとっては、猫も犬も可愛いペット。だから、いきなり会わせても大丈夫であろうと考えがちです。しかし、警戒心が強い猫からしたら突然知らない生き物と遭遇するとビックリしてしまいます。猫によっては大きなストレスを抱え込んでしまうかもしれません。
先住ペットが警戒してしまう
先住猫がいる場合、新入り犬を警戒して同居失敗するケースもあります。怖がって隠れて出てこなかったり、過度にストレスを抱えて体調を崩す場合もあります。逆に、犬が先住猫を警戒して吠えてしまうケースも想定されます。
相性が悪い
犬と猫お互いの相性が悪い場合は、そもそも仲良くできる可能性が低いです。ここでいう相性が悪いとは性格面の不一致。こればかりは個体差によるため、実際に会わせてみないと分かりません。もし、相性が悪そうな場合は、無理に仲良くさせようとはせず時間をかけて関係性を築いていく必要があります。
縄張り争い
犬猫の同居生活が破綻してしまう要因として、縄張り争いも考えられます。特に気を付けてあげたいのは猫が先に住んでいる場合。室内飼育の猫は家の中がテリトリーです。そこに知らない犬が後からやってきたら警戒してしまうのも無理はありません。
猫の縄張り意識は、室内の空間だけではありません。大事な飼い主さんも猫が所有権を感じる存在。人間側が気づいていないだけで実はマーキング行為をしていたりもします。部屋の空間や飼い主さんなど、自分のものだと思っていた場所や人が後から来た犬に奪われるのではないかと気が気でなくなる猫もいます。そうした背景に気づかず、配慮を怠ると同居は失敗することでしょう。
猫と仲良くできない犬種
犬の種類も様々。あまり猫と仲良くできない犬種も存在します。もちろん、その犬種だからといってすべての個体が仲良くできないという訳ではありません。あくまでも仲良くできない個体が多い傾向にあるだけです。その一方で、相性が悪いといわれるだけの理由がそれぞれにあります。引き合わせるときは、より一層の配慮してあげましょう。
柴犬
柴犬は、昔から人間と一緒に狩猟をするなどして暮らしてきた狩猟本能旺盛な品種です。警戒心も強いため、個体によっては猫と対面させるとき慎重になった方がよいです。
一方で、柴犬は動く物に対して興味を示しやすい傾向にあります。猫に対しても興味本位に近づいて追いかけてしまうパターンも想定されます。柴犬と猫を同居させるときは、それぞれ専用の居場所・隠れ家を用意してあげましょう。
ポメラニアン
可愛くて小柄なポメラニアンですが、意外と攻撃性や過敏性が高く吠えやすい犬種です。ポメラニアンの性格によっては、猫が近づくだけで吠えて怖がらせてしまう可能性があります。結果的に猫が警戒しストレスを溜め込む懸念があります。
テリア犬全般
テリア種も、猫と同居させるのはやや難しい犬種です。小型犬であるため猫とそこまで大きな体格差はありませんが、元々狩猟犬だった歴史があるため気質が強め。他の動物に強くあたりやすいです。
犬と猫の同居を成功させるために必要なこと
犬と猫の同居を成功させるためにも、しっかり事前準備しておくことが大切です。ここでは犬と猫の同居を成功させるポイントについて解説します。
猫と犬の違いを知る
まずは、犬と猫それぞれの習性について理解しておきましょう。
たとえば、猫は単独行動を好みひとりで過ごす時間や環境が必要です。一方、犬は社会性があり集団行動をとる習性を有します。人や他ペットと関わるのも得意で積極的にコミュニケーションを図る個体も多め。散歩など適度な運動も必要です。
少しずつ慣れさせていく
どのような犬と猫であれ、いきなり会わせることはNG。基本は少しずつお互いの存在を慣れさせていくことが大切です。たとえば先住猫がいる場合、以下のような工夫が有効です。
- 事前にお互いのニオイが付いたタオルなどを嗅がせる
- 最初は布をかけたケージ越しに対面させる
- 犬と会わせるとき、抱っこして数分間だけ会わせる
犬と猫が慣れるまで距離を保つ
犬と猫は、いきなり同じ部屋に住まわせないで初めの頃は別々の部屋で過ごさせましょう。お互いのテリトリーが被ってしまいストレスが溜まってしまう恐れがあります。また、先住犬がいて子猫を飼う場合も配慮が必要。先住犬が子猫に興味を示してじゃれ始め、思わぬケガを子猫に負わせてしまう恐れがあります。
猫が先に住んでいるときはストレスに注意
犬と猫の同居では、どちらにもストレスがかかりやすい状況。特に先住猫がいる家庭は注意が必要です。猫は犬に比べてストレスを溜め込みやすく、体調を崩しやすい傾向にあります。
それぞれの居場所・食事場所を用意してあげる
猫と犬には、それぞれの自分のテリトリーを与えることが重要。自分のなわばりを持たせることで何か怖い目に遭っても避難できる安心感を与えられます。猫は高い所を好むため、キャットタワーなどを置いてあげるのがオススメ。犬であればゲージなど休むスペースを用意してあげましょう。
また、食事場所も別々にしてあげましょう。同じ場所にしてしまうと、猫が犬の餌を食べてしまったり、その逆のパターンが起こる可能性があります。猫と犬は違う生き物。ドックフードは猫が食べて安全なものではなく、キャットフードも犬向けの食材ではありません。
猫にドッグフードは食べさせない
当たり前ですが猫と犬は別の生き物です。体の構造か食べられる物も異なります。そのため、猫にドッグフードを食べさせるのはNG。猫が食べられない原材料が使用されている可能性や栄養不足などのトラブルを招く危険があります。
反対に犬にキャットフードを食べさせるのも好ましくありません。犬と猫はそれぞれ別の生き物であることを再認識し、お互いの食事が混ざらないよう飼い主さんが気を付けてあげましょう。
猫と犬一緒に飼う苦労・ストレスを学ぶことも大事
猫と犬を一緒に飼い始める前に、先輩飼い主さん達の声を調査しておくことも非常に有意義です。
いったいどういったことに飼い主さんはストレスを感じたのか、どうやって苦労を乗り越えたのかについて知っておくだけでも、大きな助けとなります。現在では、InstagramなどのSNSを利用している犬猫飼い主も多いです。犬と猫をお迎えする前に一度、検索してみるのもオススメです。
犬が猫を襲うリスク
飼い主さんの中には、先住犬が新入り猫を襲う心配をされている方もいるはず。結論を述べるなら、まったく可能性がない訳ではないので注意はするべきです。犬のサイズにもよりますが、人間に飼われている犬がそう頻繁に猫を襲ってボコボコにする、とは考えにくいですが攻撃行動をとる可能性は十分考えられます。
特に気性が荒い犬種・攻撃的な性格の個体は注意すべきです。先住犬が新入り猫をイジメないよう、同居させるときは相性を慎重に見極め、必要に応じて生活空間を分けるなどの配慮をしてあげましょう。
犬と猫は同居できる!
犬と猫は生態がまったく異なる動物同士。そのため、適切な導入をしてあげないと同居に失敗してしまう恐れもあります。大事なのは焦らずゆっくり犬と猫の関係性を築いていくこと。
今回の記事を参考に飼い主さんが適切に犬と猫の間を取り持ってあげましょう。