【結論】
珪藻土マットを好む猫は多いです。理由としては触り心地が土に近いから、適温で過ごしやすいからなどが挙げられています。
猫は珪藻土が好きということを耳にしたことがある方も多いはず。ごろんと転がる子もいればペロッと舐める猫もいます。しかし、珪藻土が本当に猫に対して危険はないのか、気になりますよね。
この記事では猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、猫と珪藻土の関係について解説します。
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猫と珪藻土の関係
そもそも珪藻土とは植物性プランクトン「珪藻」が化石として蓄積した物質。高い吸湿性と調湿性を備えており、現在では博物館などの建築材として用いられています。ここでは、建築素材である「珪藻土」がどう猫と関わってくるのか?詳しく解説します。
①猫が珪藻土を好む理由は触り心地
SNSなどでは珪藻土マットの上でゴロゴロしている猫を多く見かけます。猫が珪藻土を好む理由として「猫の祖先は砂漠で生きていたことから土の感触が好みに合っている」からと考えられています。
②珪藻土は猫に対して危険ではない
珪藻土には、猫に危険な成分は含まれていません。珪藻土は植物プランクトン「珪藻」が化石として蓄積した物質です。「二酸化ケイ素」を主成分として構成されており、毒性はなく猫の体内に吸収もされません。
では、どうして「猫に珪藻土は危ない」という認識が一部の人に広がったのか?その理由のひとつとして、過去に「大手インテリアメーカー」で販売されていた珪藻土マットが「アスベスト(石綿)」混入で自主回収したことが挙げられます。
③水こぼし対策など使い道が多い
珪藻土は猫用マット以外に、猫が水をこぼすときの対策として活用できます。タオルやペットシートで備えている方も多いですが、それだと毎回交換する手間と費用がかかります。珪藻土マットなら高い吸水性でこぼした水をスーッと吸い取り、勝手に乾燥してくれるので非常に楽です。
その他にバスマットとしての使い道もあり、通常の布製よりもお風呂から出た瞬間の吸水性が段違いです。お手入れも簡単&抗菌性が高いので、洗濯物を減らせます。
④暑さ・寒さ対策にも役立つ
珪藻土は熱伝導性が低く高い調湿性を兼ね備えています。そのため、季節ごとに適切な温度に変化し、ヒンヤリ冷たかったり、ポカポカ暖かくなります。行動範囲が限られがちな室内飼育の猫にとって、季節ごとに快適な環境を用意することは必須です。
猫用珪藻土マットのおすすめ商品
珪藻土マットもピンからキリまであり、安い物なら1,000円前後で購入できます。ただ、安値の珪藻土マットは吸水性・耐久性が乏しかったり、原産国が中国製だったりと微妙な特徴が多いです。
筆者も丁度いい珪藻土マットはないか探したところ、珪藻土ブランド「なのらぼ」のスーパー珪藻土マットに辿り着きました。
品名 | 猫ネコろぶマット日本製 |
サイズ | 37×58×0.9cm |
重量 | 約1.2kg |
材質 | 珪藻土、消石灰(国産原料使用) |
カラー | ベージュ |
原産国 | 日本 |
生産国 | 日本 |
無石綿(アスベスト)証明 | あり |
- 吸水性が高い
- 臭いの吸着力が高い
- カビや細菌の繁殖を抑える抗菌性が優れている
- 耐久性が優れている
なのらぼは国産珪藻土ブランド。長年、珪藻土商品を販売し続けてきておりメディア掲載実績も多数有しています。珪藻土マット選びにおいて品質を重要視するのであれば有力な選択肢となるでしょう。
購入した理由
当時、筆者は長い間、猫の水こぼしには悩まされていました。賃貸なので床材が傷んでいないかドキドキしながら、猫様にこぼされた水を拭き続ける日々。毎日のことだから、すごい大変でした。
なんとか、この日々から脱却しようと購入した珪藻土マットを検討。最終的に購入したのが「なのらぼ珪藻土」でした。
なのらぼから販売されている珪藻土マットにも、様々な種類があります。その中でも筆者は猫用珪藻土マット「なのらぼ猫・ネコろぶマット」を購入しました。理由はシンプル。ネコ柄で可愛かったからです。
使ってみた感想
数か月間「なのらぼ珪藻土マット」を使ってみた感想は、しっかり水を吸い取ってくれて満足いく商品でした。
元々、猫の水こぼし対策としてタオルやペットシートを飲み水に強いていましたが、帰ってきたら交換とカバーしきれなかった範囲を拭くのは大変。
一方、珪藻土マットに変えたら、水がすぐに吸収され勝手に乾くので予想以上に楽でした。
筆者の飼い猫「トモくん」による「水こぼし」が少なくなって以降は、猫用マットとして使い始めていますが大好評。いつもゴロンゴロンしています。
メンテナンス
吸水性が優れている珪藻土マットですが、当然使っていると機能が劣化してきます。皮脂・シャンプー・洗剤などの異物から、珪藻土に膜が出来ることで吸水力が低下します。
それに対して公式から「珪藻土を半永久的に使うメンテナンス方法」が紹介されていたので、実際に試してみました。
洗う面をシャワーで水洗いする。
クレンザーと硬めのスポンジで擦る。金属製たわしは表面を傷め、漂白剤・カビ取り洗剤は使用できませんクレンザーも柑橘の香りがしない物を選びましょう。
クレンザーが残らないよう、しっかり流す。
通気性のいい日陰で干す。干す場所でオススメなのはお風呂場。筆者も実践してみましたが10分かからなかったです。
珪藻土マットのカビに関して
「なのらぼ 足快バスマット」は製造最終段階で180度以上5時間以上の工程があり、虫などの異物は死滅します。 また、これにより精製された2-50ナノの微細な穴はミリ単位の100万分の1で、虫、かび、水虫菌などが入り込めないことが、試験で確認されています。
上記は公式サイトにおける抗菌性の説明です。日本食品分析センターによる「カビ菌糸の発育は認められなかった」という試験結果も公表しているので、逆に抗菌性は高いことが証明されています。
ただし、絶対カビが生えないという訳ではありません。元々、珪藻土は水分を吸収する性質上、カビが発生しやすい傾向にあります。なのらぼ珪藻土は高い抗菌性を有していますが、表面に付着した皮膚カスの汚れは別。扱いが雑だったりメンテナンスを怠っていると、表面の汚れにカビが生える可能性はあります。
実際、筆者で使っていた珪藻土マットにもカビが生えてしまいました。バスマットとして使用していましたが2年間ほど、洗面所の端っこに放置していたらカビてしまいました。むしろ、2年放置でこの程度で済んでいるのは流石だなと感じました。
万が一、カビが生えてしまったとしてもヤスリで表面のカビを削り落とすか塩素系漂白剤に浸せば比較的綺麗に状態に戻せます。ただ、いずれにおいてもカビが生えてしまった場合は猫用として用いるのはあまりオススメしません。
まとめ
珪藻とは猫に対しても安全性が高く、応用の幅が広いアイテムです。物によっては少々お値段は高くなりますが、それに見合う価値はあります。
今回の記事を参考に猫への贈り物として珪藻土を検討してみてはいかがでしょうか。