【結論】
個々で異なる黒とオレンジの毛並み模様。愛くるしい仕草。ツンツンしつつもたまに甘えてくる性格など、サビ猫の可愛さは一度病みつきになったら癖になってしまいます。
サビ猫は数多くの魅力を有した猫ですが、その魅力に気付いていない方も少なくありません。中には、サビ猫は毛色が汚くてかわいくない、気持ち悪いと感じられている方も。
この記事ではサビ猫に対する勘違いを解消すべく、猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、サビ猫の魅力と特徴について語ります。
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サビ猫とは
サビ猫は、黒とオレンジ(暗めの赤い色)の毛色が特徴的な猫のこと。猫種ではなく、赤とオレンジ毛並みが混ざった猫の総称です。黒とオレンジの色合いが金属の錆に似通っていることに由来。瞳の色は、黄色系。肉球の色はピンク系が多いと言われています。
①サビ猫のオスが生まれる確率は3万匹に1匹いるかどうか
サビ猫の中でオスが生まれる確率は低いとされています。つまり、サビ猫は基本的にメスしか生まれません。
その理由は、サビ猫の毛色がX染色体上の遺伝子によって決定するため。少し難しい遺伝子の話ですが、猫のオスメスは染色体と呼ばれる遺伝子情報の発現に関わる物体の組み合わせが関わってきます
。染色体にはXとYがありますが、XXの染色体を揃うことでメス猫が誕生します。黒とオレンジの色が発現するための情報はX染色体が有しています。黒とオレンジの毛色が同時に発現するためには、X染色体が同時に2つ必要。必然的にメス猫が生まれる組み合わせとなるためオスはほとんどいません。
ただし、絶対にオスが生まれないという訳ではありません。何かしらの異常が起きた場合にのみサビ猫のオスは生まれるとされます。とはいえ、その確率はかなり低く、一説では3万匹に1匹だと言われています。
②サビ猫と三毛猫の違い
サビ猫とよく比較されるのが三毛猫。メスしかいない、黒とオレンジの毛並みを持っているなど共通点はありますが、その一方で明確な違いがあります。それは白毛があるか、二毛か三毛かの違い。
三毛猫は白、黒、茶色の三色が混ざった毛色を持ちますが、サビ猫は赤と黒の毛色の2色のみ。サビ猫には白色が含まれません。
また、筆者の個人的な考えですがサビ猫は三毛猫よりも野生環境での生存率が高いかもしれません。目立つ白色の毛並みを持つ三毛とは異なり、サビ猫は目立ちにくい黒の割合が多め。物陰などで身を隠しやすいため獲物を狩るとき、天敵から逃走できる可能性が三毛より高いと考えられます。情報ソースがある訳ではありませんが生存という目的で考えるなら適した毛色といえます。
③サビ猫の柄は個性がある
- 縞サビ:縞模様があるサビ猫
- 黒サビ:黒毛の割合が多いサビ猫
- サビ三毛:三毛に近いサビ猫。個人的には三毛猫に分類されると思われる。
- 灰サビ(グレーサビ):灰色の毛が混じったサビ猫。個人的には三毛猫に分類されると思われる。
- マーブルサビ猫:マーブル模様があるサビ猫
- 麦わら猫:オレンジの色合いが薄いサビ猫
- パステルサビ:パステル模様があるサビ猫
- 赤サビ:オレンジの赤みが強いサブ猫
サビ猫の毛柄には個性が出現します。実はサビ猫の毛柄は個体によってそれぞれ異なり、まったく同じ模様はないとされています。ただ似たようなパターンは存在し、その特徴から上記のような愛称で呼ばれることも。
筆者個人的には、サビ三毛やグレーサビは三毛に分類されるのでは?と思っていますが、一応そうした名称で呼ばれるケースもあるにはあります。
④サビ猫はたぬきみたいな猫といわれることも
サビ猫はそのユニークな毛色と模様から、「たぬきみたいな猫」と表現されることも。たしかに、サビ猫の毛色は、場合によっては「たぬき」を彷彿できるでしょう。顔つきはともかく、黒とオレンジ(赤毛)の組み合わせはそっくりです。たぬきみたいな野性味溢れる毛並みもサビ猫の魅力といえます。
⑤サビ猫は性格悪いという噂は勘違い
サビ猫に関しては、「性格が悪い」という噂がしばしば耳にされますが、これは大きな勘違い。猫の性格は、その毛色や種類だけでなく、育った環境や個々の経験にも大きく依存します。サビ猫も他の猫種と同様に、愛情深く、人懐っこい性格を持つ個体は多いです。
遺伝子の性質上、メスの個体が多いためツンデレ気質の個体は多いです。子どもを育てる役割を担うため警戒心が強め。撫でようとしても、怒られるケースもあるでしょう。
⑥サビ猫の幸運の噂・スピリチュアル
サビ猫は時折、三毛猫と混同されて幸運をもたらすといわれます。実際はサビ猫と三毛猫は違いますが、猫自体が幸運を運ぶ動物として扱われているのであながち間違いでもないでしょう。また、オスのサビ猫はその希少性から特に縁起がいいとされています。
そんなサビ猫のスピリチュアルな意味合いとしては、幸運を運ぶ以外にも癒しや共感、金運アップや魔除けパワーがあるとのこと。サビ猫はポジティブなエネルギーを持ち、飼い主さんに良い影響をもたらす存在とされています。
⑦サビ猫の日
あまりメジャーではありませんが、サビ猫を称える特別な日があることをご存じでしょうか。主にSNSにおける記念日。3/1or毎月31日は、サビ猫の日として扱われています。
特別何か定期的なイベントがある訳ではないですが、XやInstagramなどでは「#サビ猫の日」などのハッシュタグが多く出回りやすい傾向にあります。サビ猫の日に明確な目的もありませんが、強いて挙げるならサビ猫が可愛くないという誤解を解消し、サビ猫の魅力を広める機会となっています。
サビ猫を気持ち悪いといわないであげて
サビ猫はとても魅力的な猫たちです。ただ、感性は人それぞれ。中には、サビ猫の柄を気持ち悪いと表現される方もいます。たしかに、サビ猫の毛柄は個性的。猫の毛柄の好みが感性に合わない方がいても、それは仕方ないことかもしれません。
しかしながら、サビ猫たちの柄は個性でもあり否定していいものではありません。サビ猫を愛する方にとっても傷つく言葉です。感じ方は自由。考え方や発言を強制することはできませんが、SNSなどオンラインの場で一方的にサビ猫を否定しないであげると、よりサビ猫たちが暮らしやすい社会が近づくと筆者は考えます。
よくある質問
サビ猫はかわいい&美人にゃんこ!
サビ猫は、その鮮やかな毛色と独特な模様で、多くの猫好きから「かわいい」「美人なにゃんこ」として絶賛されています。サビ猫の特徴的な赤と黒の毛並みは、一度癖になったら病みつきです。愛くるしい仕草も相まって、見る人を魅了し心を和ませてくれます。
今回の記事を参考にサビ猫を可愛がってあげてみてはいかがでしょうか。