【結論】
本当にペット不可物件で猫を飼ってばれなかったという方はいるかもしれません。ネットで目にする体験談の中にも本当のものはあると思われます。ただし、だからといって信じてマネをしてはいけません。遅かれ早かれ高確率でバレるだけでなく罰則を科される恐れがあります。
猫を飼う上で大きなハードルになりやすいのが、ペット可物件に住んでいるかどうか。近年は増えつつありますが、ペット可で猫も飼育OKな物件は全体的に少なめ。条件に合う物件があったとしてもだいたい、通常よりも敷金や家賃が高かったりします。
そんな悩みを持っている方がやりがちなのが、ペット不可物件でこっそり猫を飼うこと。しかし、これは猫を飼う上でやってはいけない行動でありリスクも高いです。
今回は猫と暮らして20年以上の筆者「たけのこ」がペット不可だけど猫ばれなかったという噂について解説します。
基本的にバレます
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「ペット不可だったけど猫飼育ばれなかった」という噂を信じてはいけない
ネットには、ペット不可だったけど猫を飼ってバレなかったという体験談もチラホラあります。中には本当にあった話もあるでしょう。だからといって、そうした体験談を鵜呑みにし自分もマネしてしまうのは危険です。
ペット不可物件で猫を飼育するのは、リスクも大きいです!
猫の飼育がばれてしまう理由は多い
- 抜け毛
- トイレの臭い
- 壁や柱での爪とぎ跡
- 鳴き声
- 走り回る音
- 脱走
- フード袋など猫用品のゴミ
- 近隣住民が目撃する
猫は犬のように鳴き声をあげ続けることが少なく体も小さい動物。散歩に連れていく必要もないため、バレにくいだろうと思われる方もいるかもしれません。しかし、実際は犬と大差なく上記のような要因で飼っていることがばれます。
抜け毛やトイレの臭いは猫飼育がばれるメジャーな理由です。一緒に暮らしている飼い主さんは、慣れてしまって気付きにくいですが他人からすると目立ちます。壁や柱に爪とぎでもしようものなら、ごまかすのが一気に難しくなります。
窓から外を眺めているとき、たまたま近隣住民が目撃するということもあるでしょう。家の窓は意外と見られている場所です。猫が脱走したことをキッカケにばれてしまうこともあり得ます。
バレる理由を挙げればキリがないです
鉄筋コンクリートなら猫はバレないという考えは甘い
鉄筋コンクリートの物件なら防音性も高いしバレにくいのでは?と考える方もいますが、結論ばれます。たしかに防音性が高ければ鳴き声や走る音をごまかしやすくはなるでしょう。しかし、完璧ではありません。何かの拍子に猫の生活音が外に聞こえてしまうでしょう。
音以外にも抜け毛や爪とぎ跡などの問題は変わらず残っています。鉄筋コンクリートの物件であってもペット不可なら猫を飼うべきではありません。
退去時に猫飼育がばれなかったのは運が良かっただけ
ネットには退去時の査察でも猫飼育がばれなかったという体験談が流れていますが、結局はたまたま運が良かっただけです。退去時に確認に来た業者・貸主が不慣れだった、もしくはチェックが甘かったのでしょう。こうしたケースは少数派の事例です。
基本的に賃貸不動産関係の業者・貸主はプロ。ペット不可の物件でこっそり飼ってしまった痕跡を見逃しません。
非常に分が悪くリスクも高いギャンブルと変わらないため、なんの保証もない体験談を参考にするのは止めましょう。
猫を飼ってないと言い張るリスク
猫を飼っていることが大家(貸主)にばれてしまった際、当然ですが事実確認を受けます。このとき「猫を飼ってない」と言い張り、しらを切ろうとするのは好ましい対応ではありません。
事実確認をされた時点で、大家(貸主)側も猫をこっそり飼っている可能性が高いと踏んでいます。厳しく調査され証拠を押さえられることもあるでしょう。そうなると、大家(貸主)から原状回復費用が請求される他、強制退去などの罰を受ける羽目になります。
猫を飼っていないと言い張りシラを切り続け抵抗し続けると法的トラブルに発展する恐れもあります。
強制退去などに発展することも
ペット不可物件で猫を飼っていることが大家(貸主)にバレた場合、契約違反として罰則を科されます。原状回復費用の他、契約書に記載がある場合は、違約金を請求されます。
場合によっては、契約違反による強制退去、もしくは期日以内に猫を手放すことを命じられるケースもあります。
なんにせよ、ただでは済みません
一番の被害者は猫
ペット不可物件で猫を飼育することの被害者は他ならぬ猫自身です。周囲にバレないよう飼い主さんから行動を制限され、ストレスが多い日常を過ごさなければなりません。
問題が発覚した際も、家から追い出されるという悲しい目に遭います。
猫を大事に思うだけではなく、安心して暮らせる環境で飼ってあげることも飼い主さんの義務です。
ペット不可物件で絶対に猫がばれない方法は存在しない
- 抜け毛
- トイレの臭い
- 壁や柱での爪とぎ跡
- 鳴き声
- 走り回る音
- 脱走
- フード袋など猫用品のゴミ
- 近隣住民が目撃する
残念ながらペット不可物件で猫の痕跡をばれないように隠しきるのは困難です。上記のような要因がきっかけで、遅かれ早かれ飼育していたことがバレてしまいます。
仮に抜け毛が少ないスフィンクスのようなヘアレスキャットを飼っていても、トイレの臭いや爪とぎ跡などの要因で気付かれてしまうでしょう。
マンション賃貸で猫をばれないようこっそり飼っていた知人の体験談
ここまで、ペット不可物件で猫を飼ってはいけません、と解説してきた筆者の身の回りにも、こっそり猫を飼っていて痛い目に遭った知人がいます。その知人は当時、集合住宅のマンションに暮らしていましたがペット不可の物件にもかかわらず、こっそり猫を飼っていました。実際、飼っている間は運良くばれなかったようです。
しかし、引っ越しが決まり部屋を明け渡すタイミングで査定に来た業者にすぐバレたそうです。理由は臭い。一緒に暮らしていたから分からなかったそうですが、プロの鼻はごまかせなかったそうです。その時点で飼っていた猫は、新しい引っ越し先に移動していていなかったそうでしたが、痕跡は残っていたそうです。
結局、原状回復費用が請求されたそうです。10万円ほど請求されたそうですが、安く済んだ方でしょう。
ペット不可を可にする方法
物件がペット不可となっていることには何かしらの理由があります。そのため、基本的にはペット不可物件で飼育許可を得るのは困難です。そのうえで、猫飼育の許可を得られる可能性について解説します。
大家に交渉するしかない
ペット不可物件で猫を飼う許可を得るには、大家と交渉して許可を得るしかありません。基本的には断られて終わりですが、中には運よく交渉に応じてくれて条件を提示してくれるケースもあるようです。ただ、もちろん無条件というわけではなく、月々の家賃上乗せ・飼育する際の追加ルールなどが提示されます。
ダメもとの交渉ではありますが、大家さんが猫好きであったり入居者が少なくなって焦っているなどの状況が重なれば交渉に応じてくれる可能性はあります。
アパート・マンションより戸建賃貸ならワンチャンある
アパートやマンションなど集合住宅の賃貸よりも戸建賃貸の方が交渉の余地はあります。集合住宅の場合、一室を許可してしまうと残る部屋も同じ条件を認めてしまわなければなりません。そうなると大家(貸主)の管理費用の負担も大きくなります。
また集合住宅だと他の入居者の都合も考慮しないといけません。入居者の中に猫アレルギーを有していて飼育されると困るという方がいた場合、許可は出せないです。
一方、戸建て物件の賃貸の場合、入居者は一世帯となるため、そうした問題を抱えずに済みます。大家(貸主)の負担をカバーできるよう敷金や家賃の上乗せも提案すれば、検討してくれるかもしれません。
猫飼育を交渉するなら入居後より入居前
ペット不可物件で猫飼育の許可を交渉するなら、入居後より入居前を推奨します。理由はシンプル、入居後に交渉しても基本的に断られて終わるから。一度断られてしまうと、もうその物件で正式に猫を飼育することはできなくなります。
猫を飼いたいのであれば入居前に相談し、ダメだったら他の物件を探しましょう。
大家(貸主)側にとっても、入居後にいきなり言われるより、あらかじめ入居前から条件面のすり合わせも含め交渉された方が検討しやすいです。
ペット不可・禁止物件で猫を飼ってはいけない
たしかにペット不可物件だったけど猫を飼っていてバレなかったという経験をされた方はいるでしょう。もしくは、ばれても大目に見てもらえた人もいるかもしれません。しかし、それらはあくまで運が良かっただけ。再現性は高くなく、リスクも大きいです。基本的には、こっそり飼っていてもバレると思うべきです。
ペット不可物件で猫を飼うことは、大家(貸主)や近隣住民に迷惑をかけるだけでなく大事な猫にも苦労を強いることに繋がります。
猫を飼うのであれば、ペット(猫)可の物件を探されることを推奨します。