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記事に登場する猫トモくん
筆者の飼い猫&編集長
運営者の飼い猫であり当サイトの編集長。保護猫出身。黒猫のオス。猫専門配信アプリnekochan公式ライバー。YouTubeも配信中

猫を飼うことができる最後の年齢は?高齢者でも猫と暮らすために大切なことを解説

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猫を飼える最後の年齢

猫を飼うことは多くの人々にとって喜びや安らぎをもたらしますが、一方でその責任は少なくありません。特に高齢者の場合、どの年齢まで猫を飼うことが現実的に可能なのかという問題があります。この記事では、「猫を飼うことができる最後の年齢は?」という疑問に答えるとともに、高齢者が猫と安心して暮らすために考慮すべきポイントを詳しく解説します。猫の平均寿命が延びている現代において、十分な準備と理解をもって猫との共同生活を送ることが重要です。年代別の注意点から、高齢者でも飼いやすい猫種、そして飼えない場合の代替手段まで、幅広く取り扱います。是非とも最後までお読みいただき、賢明なペット選びと飼育生活の参考にしてください。

目次

猫を飼うことができる最後の年齢は?

猫の平均寿命は15.62歳とされていますが、これはあくまで平均値であり、20歳を超える猫もいます。その点を考慮すると、およそ60代が猫の飼育に責任を持てる最後の年齢層といえるでしょう。特に65歳を超えると正式に高齢者とみなされ、新たに猫をお迎えすることが難しくなります。

しかし、年齢だけで判断するのではなく、飼育環境、知識、心構え、そして経済的な余裕など、猫を飼う上での必要条件をすべて満たしているかどうかが最も重要です。例えば、60代でも健康状態が良く、経済的に安定している場合、猫の飼育は十分可能です。また、後見人や家族が協力する形で猫を飼う方法もあります。

猫の平均年齢参考:一般社団法人ペットフード協会「令和4年全国犬猫飼育実態調査」

何があっても猫の飼育責任を果たすことが重要

猫を飼う場合、何があってもその生涯に渡って責任を持つ必要があります。特に60代以降は健康状態が急変する可能性もあり、後見人や万が一の備えが必要です。猫が病気になった場合の治療費、日常のケアに必要な時間と労力、さらには自身が何らかの理由で飼えなくなった場面での後継者の確保など、細かい部分まで計画を立てておくことが大切です。

また、猫自体の健康状態や性格、年齢にもよりますが、一度家族として迎えた猫はその後10年以上も家族の一員であり続ける可能性が高いです。そのため、長い目で見て猫の飼育責任を果たせるかどうかを真剣に考える必要があります。

参考:環境省 高齢ペットとシルバー世代

猫の長寿化が進んでいる

近年、ペットフードの品質向上や獣医療の進歩によって、猫の寿命が延びています。一般社団法人ペットフード協会による調査によれば、猫の平均寿命は15.62歳とされていますが、20歳を超える猫も増えています。今後さらにペットフードや獣医療の品質が向上すると、猫の寿命がさらに長くなることが予想されます。30歳まで生きる猫が出てくる未来もありえるでしょう。

このように、猫の寿命が延びることは喜ばしい一方で、その分飼い主としての責任も増大します。猫が高齢になった場合のケアや、健康状態が変わった時の対処法など、しっかりとした知識と準備が必要です。特に新たに猫を飼う場合、その猫がどれだけの期間生きる可能性があるのかを考慮に入れ、自身がその期間責任を持てるかどうかを考える必要があります。

猫を飼うデメリットも知っておくべき

猫を飼うことは多くの喜びや癒しをもたらしてくれますが、デメリットも確かに存在します。まず、猫は独立心が強く、人によってはその性格に馴染めない場合があります。また、猫アレルギーを持つ人が家庭にいると、それ自体が飼育の大きな障害となり得ます。

さらに、猫は夜行性であり、夜中に活動的になることが多いです。これが、特に高齢者にとっては体力的な負担となる可能性があります。

ペットロスも大きなデメリットの一つです。猫が高齢になると、その死を考えざるを得ません。特に平均寿命が延びつつある猫の場合、その死は突然やってくることが多いです。ペットロスは深い悲しみや孤独感を引き起こし、高齢者にとっては精神的なダメージが非常に大きい場合があります。

ペットショップでの購入には基本的に年齢制限はない

一般的にペットショップで猫を購入する場合、特に年齢制限は設けられていないことがほとんど。飼育条件を整えお金さえ支払えば、犬や猫を購入することは可能でしょう。

あまり聞きませんが、個人経営などで販売ポリシーを定めている一部事業者によっては、高齢者への販売を制限している可能性はあります。高齢者がペットの長期的なお世話に対応できないと懸念があるといった理由で断る話があっても不思議ではありません。

このような年齢制限は、一見不公平に思えるかもしれませんが、実際には猫の福祉を考慮した措置ともいえます。したがって、高齢者がペットショップで猫を購入する際は、事前に店舗のポリシーを確認することが重要です。

保護猫の譲渡も難しい

保護猫を家に迎えることは、多くの猫が抱える問題に一石を投じる素晴らしい行為です。しかし、保護猫を譲り受けるプロセスはペットショップで猫を購入する場合よりも、より厳格な審査が行われることが多いです。多くの保護団体では、飼い主が猫に対してしっかりとしたケアを提供できるかどうかを確認するため、インタビューや家庭訪問を行います。

高齢者の場合、体力や健康状態、将来的なケアの可否などが詳細に審査されることが多いです。そのため、高齢者が保護猫を譲り受ける際には、多くの条件をクリアする必要があります。

猫を飼う年代別の注意点

猫との共同生活はどの年齢層にも多くの喜びを提供してくれますが、年代によって留意すべき点は異なります。年齢が上がるにつれて、人々の生活状況、体力、健康状態などが変化するため、猫の飼い方にも変化が必要です。

50歳で猫を飼う場合

50歳代はまだまだ活動的な年代であり、多くの人にとっては仕事や家庭が安定してきた頃です。しかし、この年代で猫を飼う場合にはいくつかの注意点があります。

  1. 猫の寿命を考慮する: この年代で若い猫を迎えた場合、猫が高齢になる頃に自分も高齢となる可能性が高いです。猫の平均寿命は約15.62歳であり、20歳を超える猫もいます。そのため、猫の寿命全体を通じてのケアが可能かどうかを検討する必要があります。
  2. 健康状態をチェック: 50歳代はまだ若いとはいえ、健康状態が徐々に変化する可能性があります。例えば、猫アレルギーが発症することも考えられますので、定期的な健康診断が必要です。
  3. 経済的な安定: この年代には通常、経済的な余裕がありますが、リタイアメント後の生活も考慮に入れて、ペットの飼育費用を計画する必要があります。

60歳で猫を飼う場合

60歳代は、一般的に猫の飼育に責任を持てる最後の年齢層とされています。以下は、この年代で猫を飼う際の注意点です。

  1. 後見人の確保: 万が一のために、猫のケアを引き継ぐ人を見つけておくことが重要です。突然の健康問題や事故が生じた場合に備えて、後見人を指定しておくと安心です。
  2. 高齢猫を考慮: 60歳代で猫を迎える場合、高齢猫を選ぶことで、猫と自分のライフステージが合致する可能性が高くなります。
  3. 健康とアクティビティ: 高齢になると体力が低下しますが、猫もまた運動や遊びが必要です。適度な運動は猫だけでなく、飼い主にとっても有益です。
  4. 獣医へのアクセス: 高齢者にとっては、獣医へのアクセスも考慮に入れるべきです。急な健康問題が発生した場合、すぐに獣医に診てもらえる環境を整えておくとよいでしょう。

70代で猫を飼う場合

70代では、体力や健康状態が大きく影響する可能性が高くなります。以下に、70代で猫を飼う場合のいくつかの重要なポイントを列挙します。

  1. 身体的制限: 高齢になると運動能力が低下するため、猫の運動やケアに必要な体力が不足する可能性があります。軽い運動ができる猫、例えば高齢猫などが適しているかもしれません。
  2. 安全な環境: 家の中で猫が安全に過ごせるよう、階段や高い場所へのアクセスを制限するなどの工夫が必要です。
  3. 緊急連絡先: 高齢者が突然体調を崩した場合などに備え、猫の世話を頼める近隣の人や親族、友人に連絡を取りやすい方法を整えておくことが有用です。

80歳で猫を飼う場合

80歳代で猫を飼う場合、前述した70代のケアとほぼ同様の対策が必要ですが、さらに厳格な配慮が必要とされます。

  1. 医療機関との連携: 80歳以上の高齢者が突然倒れた場合に備え、猫の世話ができる地域の動物病院や保健所と事前に連携を取っておくことが重要です。
  2. 猫の特性を考慮: この年齢では猫の活動性についてきれない可能性が高いので、大人しい性格の猫が望ましいです。

高齢者でも飼える猫

高齢者がペットとして猫を飼いたいと考えた場合、どのような猫が最も適しているでしょうか。年齢によって体力やライフスタイルが大きく変わる可能性があるため、特に高齢者にとっては、猫の選び方一つでその後の生活の質が大きく左右される可能性があります。本節では、高齢者に特に適した猫の種類や特性、それに加えて、高齢者が猫を飼う際に考慮すべき点について詳しく解説します。

高齢猫

高齢猫は、自分自身も年を取っているため、若い猫ほど活発ではありません。そのため、高齢者にとって管理がしやすい可能性が高いです。また、高齢猫はしばしば保健所やシェルターで見過ごされがちなので、高齢者が高齢猫を迎え入れることは「win-win」の関係を生むことが多いです。

高齢猫を飼う際には、以下のようなポイントが考慮されるべきです。

  1. 猫の健康状態: 高齢猫は年齢による健康問題が発生しやすいので、獣医と密に連携して健康管理を行う必要があります。
  2. 運動量: 高齢猫は運動量が少なく、高齢者にとってはその点でマッチする可能性が高いです。

大人しい猫種

高齢者が猫を飼う場合、特に重視されるのは猫の性格です。運動量が多い猫よりも、大人しい猫が高齢者にとっては適している場合が多いでしょう。大人しい猫種としては、ペルシャ猫やラグドール、スコティッシュフォールドなどがあります。これらの猫種は、飼い主との対話を楽しむ傾向があり、独立心が強くないため、高齢者にとって飼いやすいとされています。しかし、どの猫種であっても個体差はありますので、事前にしっかりとその猫と接する時間を持つことが重要です。

高齢者が猫をお迎えする方法

猫を飼いたいと考えている高齢者が最初にすべきことは、どのようにして猫をお迎えするかを計画することです。以下に、高齢者が猫をお迎えする際の主な方法をいくつか紹介します。

市区町村の動物愛護センターに相談

動物愛護センターは、捨てられた猫や犬を保護している施設であり、新しい飼い主を見つける役割も担っています。高齢者は、最寄りの動物愛護センターに足を運び、自分に適した猫を見つけることができます。スタッフが猫の性格や健康状態についてのアドバイスもしてくれるため、初めて猫を飼う高齢者にとっても安心です。

参考:神奈川県動物愛護センター 65歳を超える方で、当所から犬猫の譲り受けをご希望の方へ

知人から譲り受ける

もう一つの方法は、知人や親戚、友人から猫を譲り受けることです。この方法の利点は、猫の性格や健康状態がよくわかっている点です。また、既に飼い主がいる猫は、人慣れしている可能性が高く、高齢者が飼いやすい猫が多いです。ただし、譲渡する前に猫が高齢者に適しているかどうかをしっかりと確認することが大切です。

捨て猫を拾う

捨て猫を拾って飼うという選択肢もありますが、この方法にはいくつかの注意点が存在します。まず、捨て猫は不潔な環境で生きている可能性が高く、病気を持っている場合があります。そのため、最初に獣医での健康診断が必要です。また、捨てられた背景や性格が不明であるため、突然の行動変化や攻撃性を示す可能性も考慮する必要があります。高齢者が捨て猫を拾う場合は、これらのリスクをしっかりと理解した上で、十分な備えと心構えが必要です。

飼う以外にできる猫との暮らし方

高齢者でも猫と一緒に過ごす方法は、実際に飼う以外にもいくつかあります。以下では、飼わずに猫と楽しく暮らす方法について解説します。

猫カフェ

高齢者が猫と過ごすための手軽な方法として「猫カフェ」があります。猫カフェでは、さまざまな種類や年齢の猫と触れ合うことができます。特に高齢者にとっては、飼育責任を持つことなく猫とのふれあいを楽しむ場として理想的です。ただし、猫カフェにはルールがあり、体調がすぐれないときや、猫に対するアレルギーがある場合は利用を避けるようにしましょう。猫カフェは多くの場合、清潔に保たれていますが、人によってはストレスを感じることもあるので、自分自身の体調と相談しながら楽しく過ごしてください。

YouTubeの猫チャンネル

猫との生活を楽しみたいが、実際に飼うことが難しい高齢者にとって、YouTubeの猫チャンネルは非常に良い選択肢となるでしょう。猫のかわいい動画や、猫との暮らし方に関する教育的なコンテンツなど、多種多様な猫関連の動画が用意されています。これによって、飼育の責任や負担を感じることなく、猫とのふれあいを間接的に楽しむことができます。特に高齢者がYouTubeを活用する場合、テレビと違い自分の好きな時間に視聴できるので、生活スタイルに合わせやすいのが魅力です。

まとめ

猫を飼うことには年齢によって様々な配慮が必要ですが、責任を持って飼育する意欲と準備があれば、高齢者でも十分に猫との幸せな生活は送ることができます。また、飼う以外にも猫との楽しい暮らし方は多く存在します。最も大切なのは、猫との生活を心から楽しむことです。

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