【結論】
手っ取り早いのはブラインドに切り替えることです。もしくはカーテンレールカバーなどを設置しましょう。
猫を飼っていると悩みがちなのが、カーテントラブル。猫が登ろうとカーテンに爪を立ててしまいます。お気に入りのカーテンがボロボロになることに加え、猫自身もケガをしてしまうリスクがあります。
今回は猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、猫に配慮したカーテン対策について解説します。
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猫と暮らして20年以上。猫ニュースメディアのライターとして活動。いままで500本以上の猫に関する記事を執筆!猫たちの幸せに繋がればという想いで当サイトを運営しています。ペットフード/ペットマナー検定合格。飼い猫を主役とした絵本も出版。
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猫のカーテン対策
前提として、カーテン対策として猫のしつけはあまり現実的ではありません。絶対に無理と断言はしませんが、元々猫という動物は社会性が低い生き方をしてきた動物です。犬や人間の子ども用に注意しただけでトラブルが解決することは少ないです。それではどうしたらいいのか?詳しく対策を解説していきます。
ひっかき防止にツルツル素材を選ぶ
まず挙げられるのが、カーテンの素材をツルツルのものに変更すること。極端なことを言えば、爪さえ刺さらなければ猫はそう簡単にカーテンを登ることはできません。楽天市場やAmazonで「カーテン ペット」と検索すれば意外と出てきます。全体的にはポリエステル製の物が多い印象。遮光や防音性能が高いカーテンも生地が綿密に編み込まれているのでオススメです。
ただし、猫の爪がまったく刺さらない訳ではないので商品や猫の体力次第では登ってしまう可能性は否めません。後述する爪切りも併せて行うことで登られるリスクを低くしましょう。
カーテンの代わりにブラインドもアリ
カーテンにこだわらない方は、ブラインドを選ぶのもアリです。筆者的には特にオススメなのが、横型のブラインド。スラットと呼ばれる羽が複数繋がっているタイプです。
正直このタイプの設置が最も手っ取り早くて効率的だと考えています。何せ猫が爪を刺して登る余地がありません。想定されるのは、登ろうとしてスラットを曲げる程度。カーテンを登らせないという目的は高確率で達成できるでしょう。
シェードやロールスクリーンについて
ブラインドの他にもシェードやロールスクリーンといった上から下に降ろすタイプの商品があります。これらを設置するのも悪くはありませんが、ブラインドと比較すると猫の爪が刺さりやすく登ってしまう可能性は高いです。選ぶ際は、猫の爪が刺さりにくいかどうかを意識しましょう。
猫の爪をこまめに切る
猫がカーテンを登るとき、爪を刺します。つまり、猫の爪をこまめに切って先端を尖らせなければカーテンを登りにくくすることが可能です。
とはいえ、爪切りは猫が嫌がりやすいお世話のひとつ。大多数の飼い主さんが爪切りで苦戦しているはずです。かく言う、筆者も爪切りには手を焼いています。ただ、猫の爪切りはトラブルを引き起こさないためにも必須のお世話。怠るとカーテンがボロボロになるどころか、猫や飼い主さんが思わぬケガを負う懸念もあります。
筆者が実践している猫の爪切り対策を下記の記事にまとめました。併せてお読みください。
猫のカーテンレール対策にキャットウォークを設置するのもひとつ
猫がカーテンレールに登ってしまう事態も防ぎたいことのひとつです。具体的にはカーテンレールに登れないガードのようなものを設置したいところ。
カーテンレールとは、カーテンを吊るすために設置されている器具のこと。このカーテンレールは基本的に猫が上に乗ることを想定したつくりとなってはいません。つまり、猫が乗ることで破損してしまう危険があるのです。
カーテンレールが壊れること自体、頭が痛い問題ですが、さらに心配なのが猫の転落。猫は高いところから落ちても平気なイメージがありますが実際は突然のトラブルにめっぽう弱いです。混乱したまま受け身もとれず転落してしまうこともあるでしょう。骨折などのリスクにもなるため対策は必須です。
キャットウォークを設置する方法もありますが、それだけ猫がキャットウォークを目指してカーテンを登る頻度が増えてしまう恐れがあります。
筆者が思いつくアイデアとしては以下が挙げられます。
- 壁や天井に取付タイプのカーテンレールカバーを設置し、猫が登りにくくすると同時に万が一乗っても大丈夫なようにする。
- カーテンレールと天井までの空間をタペストリーで隠したり、壁付け収納を取り付けて猫が入る隙間をなくす。
窓際にキャットタワーを設置するのも有効
猫がカーテンを登る理由のひとつとして、高い場所を好む習性があります。つまり、カーテンの他に高い居場所があれば猫も満足する訳です。
高い場所としてオススメなのが、やはりキャットタワー。猫にとって上下運動できる環境であり、高いところでくつろげる居場所となります。加えて設置場所は窓際がベスト。窓から外との景色を楽しむことができます。猫専用の高い居場所は、ストレス軽減にも大きく貢献します。キャットタワーの設置は優先して検討したいところです。
柑橘系スプレーの注意点
猫除け対策の定番として紹介されることが多い、柑橘系の香りがするスプレー。たしかに猫が嫌がる酸味を付与できますが、いくつか心得ておきたい点もあります。
ひとつは猫にとってストレスになる恐れがある点。前述の通り猫が嫌がる香りを生活空間に付与することになるため、猫がストレスを感じてしまう懸念があります。程度は個体によるとは思いますが、積極的に使いたいものではありません。
もうひとつは効果は個体差があるうえ、定期的に付与する必要がある点。先ほど猫のストレスになる可能性があると述べましたが、逆にまったく気にしない子も少なからずいます。もしくは、早々に慣れてしまうケースも。
加えて、香りを付与するアイテムは定期的に使用する必要があります。1回吹きかけただけではすぐに匂いが薄まるため、こまめに吹きかける必要があるのですが正直めんどうです。猫のイタズラ対策としては物理的にできない環境づくりを優先した方が効果的です。
そもそもカーテンをつけないという選択肢について
猫がカーテンでイタズラするなら、そもそもカーテンを取り付けなくていいのでは?と極端な考えに至る方もいるかもしれません。結論を申し上げますと、非推奨です。
理由はシンプル。防犯上、非常に無防備になるから。日本は治安がいいことで知られていますが、それでも空き巣や強盗事件は多数発生しています。特に狙われやすいのは防犯意識が薄い家庭。カーテンをしないとなると、室内の様子が外から丸見え。空き巣犯にとって格好の獲物です。
猫のカーテン対策が必要な理由
どうして猫のカーテン対策が必要なのかも念のために掘り下げておきましょう。当たり前な理由から意外と知らなかったものまで含まれるのでチェックしてみてください。
カーテンがボロボロになる
当たり前ですが、猫がカーテンを登るとカーテンはボロボロになります。飾っているカーテンがお気に入りのものだとショックを受けてしまうことでしょう。見栄え的にもカーテンがボロボロだと、だらしなく見えてしまいます。来客が訪れたときバツが悪く感じるかもしれません。
爪が引っかかってケガする
カーテンを猫が登るとき、爪が引っかかってケガするリスクも十分考えられます。特に爪が伸びてしまっている猫は、そのぶん鋭くなっておりカーテンに引っかかりやすい状態です。飼い主さんが近くにいれば、まだなんとかなるかもしれませんが留守中に発生したらどうしようもありません。
カーテンレールの上に猫が乗る
猫は高い場所を好むので、カーテンレールの上にも乗ることがあります。ただ、カーテンレールは猫が上に乗ることを想定した設計になっていないことがほとんど。レールそのものが重さで曲がるリスクの他、乗っているときに破損してしまう危険も考えられます。場合によっては猫の転落事故に繋がるため、カーテンレール対策も重要度が高いです。
猫がカーテンを好む理由
なぜ、猫たちはカーテンに登ることを好むのか?その理由として、猫が高い場所を好む習性が関係しています。猫たちの祖先が生きていた野生では、常に外敵から襲われるリスクを警戒する必要がありました。そこで、猫の祖先たちは高い場所に登ることで身を隠していたそうです。
そうした習性はイエネコになった現在でも引き継がれており、室内においても高い場所で過ごすことを好むとされています。安心してリラックスできることに加え、縄張りである部屋の中を一望できる点も要因でしょう。要するに、猫にとって高い場所は居心地がいいのです。
筆者の体験談
筆者の飼い猫トモくんの場合、あまりカーテンに対して興味を抱いていません。その要因として、窓際に高い居場所であるキャットタワーが設置されているので、わざわざカーテンに登る必要がないことが挙げられます。猫としても、安定感があってのんびり座れるキャットタワーの方が居心地良いのでしょう。
加えて、カーテンレールが埋め込まれていることも挙げられます。ペット可賃貸住宅の中には、カーテンレールが室内の出っ張りに埋め込まれているケースがあります。もしかすると、ペットによるカーテンレール破損を防ぐ目的があるのかもしれません。埋め込まれている以外にも、最初からキャットウォークが設置されていた物件もあります。
猫可物件を探すときは、カーテンレールに配慮が施されているかもポイントとして選ぶことをオススメします。
なお、ペット可物件以外の賃貸で猫を飼育するのは非推奨な行動です。発覚するリスクも高いため、少々高くともペットOKな物件を探しましょう。
よくある質問
猫のためにカーテン対策は徹底しよう!
カーテン対策は意外と重要。怠っていると、大事なカーテンがズタボロになり猫もケガしてしまう恐れがあります。猫がカーテンに対して興味を抱くかどうかは、室内環境や猫の性格によって異なります。まったく興味を示さない子もいるでしょう。一方で猫が少しでも興味を示す素振りを見せたなら対策しておくに越したことはありません。
今回の記事を参考に、カーテン対策を実施し猫にとっての安全を確保してあげましょう。