【結論】
陶器製の食器です。加えて、食器の高さが8~10cmほどあり、口も広めで深すぎない食器がベストです。
猫がご飯をしっかり食べるためには、適切な猫用食器選びが不可欠です。しかし、猫用食器は何でもいいという訳ではありません。形状・高さ・素材など、選ぶポイントは多岐にわたります。
この記事では、猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、猫が快適に食事をするための食器の高さや素材について詳しく解説します。
おすすめはこのタイプ!
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猫用食器の選び方
猫用食器の選び方は一見簡単そうに思えますが、実際には多くの要素を考慮する必要があります。猫にとっての快適性・衛生面・利便性などで選ぶが重要です。
猫が食べやすい食器であることが大事
- 口が広く底が浅い
猫はヒゲが食器に当たると不快に感じます。そのため、口幅が広く底が浅いタイプがおすすめです。 - 高さがある
8~10cm程度の高さがあると猫も食べやすいです。 - 安定性があること
当たり前ですが、安定性が悪いと猫も食べにくいです。なるべく底部分が丸いなどで安定性に欠けるものは避けましょう。 - 素材
猫の食器には複数の素材がありますが、中でも陶器製のお皿がオススメです。
猫の食器を選ぶときは、実際に使う猫が食べやすいかどうかが何よりも重要です。食器が猫に合わないと、食事自体を嫌がってしまうこともあります。具体的なポイントとしては上記が挙げられます。
高さも重要
食器の高さも、猫の食べやすさに関係します。猫にとって首を下げて食べるのは少々疲れるもの。若い猫なら大して問題ありませんが、年老いて動くのもしんどくなったシニア猫にとっては大きな問題です。そのため、ある程度の高さを有している食器の方が猫も食べやすいです。
アニコム ホールディングス株式会社が猫の飼い主を対象に行った調査によると、食器高さの平均は8㎝、最も多かったのは10cmだったとのこと。(参考サイト:anicom you「【猫の食器 高さ事情を大調査!】猫にとって最適な高さとは?」)
フードボウル選びの注意点
猫用食器の中には、食器の高さが調整され奥行きもあるフードボウルも数多く販売されています。特徴としては、猫が食事を摂る際に首を下げずに済むよう配慮されていることが多め。猫も自然な姿勢で食事ができるため、負担も少なく済みます。
ただし、フードボウルの中には底が深い商品もあります。底が深く奥行きがあると猫のヒゲが器内部の側面に当たる可能性が高まります。ヒゲが当たると、猫は不快に感じて食事を摂らなくなる懸念もあるため、なるべく底が浅いものを選んであげましょう。
猫用食器のおしゃれは二の次
飼い主さんの中には、猫用食器を選ぶ際デザインや色を重要視することも多め。しかし、最優先すべきは猫の快適性と相性です。おしゃれな食器はたしかに魅力的ですが、猫が食べにくい形状や体質に合わない素材であれば元も子もありません。
猫用食器の素材
価格 | 軽さ | 壊れやすさ | 細菌の繁殖しにくさ | 温度 | におい | |
---|---|---|---|---|---|---|
陶器 | 少し高め | 重ため | 割れやすい | 増えにくい | 冷えにくい | つきにくい |
ステンレス | 安価 | 軽い | 壊れにくい | 増えやすい | 冷えやすい | 臭いやすい |
プラスチック | 安価 | 軽い | 壊れにくい | 増えやすい | 冷えやすい | 臭いやすい |
猫用食器において素材選びも非常に重要な要素です。素材によっては、猫と相性が悪いこともあります。ここでは各素材の特徴について解説します。
陶器製(おすすめ)
陶器製の食器は重くて割れやすい点が欠点。価格も比較的高めです。一方で陶器製の食器は、表面が滑らかで傷がつきにくいため衛生的。臭いや温度など不満要素も少なめです。
ステンレス製(価格を重視したい方向け)
ステンレス製の食器は安価で壊れにくく、軽いのが特徴。落としても簡単には割れません。しかし、冬場は冷たくなりやすいのがデメリット。ステンレスが反射して猫の顔が映ることを嫌がる猫もいます。
プラスチック製(軽いのがメリット)
プラスチック製の猫用食器も、安価さと軽さが主な魅力です。落としても壊れにくいため、耐久性にも優れています。
その反面、プラスチック製の食器は表面に傷がつきやすいです。傷に雑菌が入り込み、繁殖する可能性が高まるという衛生面での懸念があります。
おすすめは陶器製の猫用食器
総合的に見て、最もおすすめするのは陶器製の猫用食器です。
衛生面での優れた特性・猫が好む質感・電子レンジでの使用が可能な商品もあるなど、多くの利点があります。価格は少々高めですが、長期的に見てその価値は十分にあります。
筆者の飼い猫が使っている食器
筆者も猫を飼っている飼い主のひとり。当然、猫に用意している食器はこだわっています。基本的には陶器製のものを優先して使っていますが、サブとしてステンレス製の食器も常備しています。使った後の陶器製食器を洗うのが追い付かない場合、代わりにステンレス製の食器を使う感じです。また、陶器製の食器は油断すると割れてしまうため、もしものときの備えという意味も含んでいます。
個数としては陶器製・ステンレス製食器がそれぞれふたつずつ用意。以前は脚付きの陶器製食器を持っていましたが、飼い主が洗っている途中でうっかり割ってしまったので現在は高さがないシンプルなタイプの食器のみです。
食器の高さを調整する方法
猫用の食器を用意するとき、器の高さも意識したいところ。若い猫であればそこまで必要ではないですが高齢猫にもなると、首を下げるのも一苦労。必要以上に体力を消耗させてしまいます。高さがちょうどいいと猫も食べやすいため、脚付きの食器、もしくは食器台などを別途用意してあげるのが理想的。
筆者のおすすめは、100均セリアのフードスタンド。猫用食器台はあちこちで売っていますが、100均のものもコスパが良くてオススメです。シンプルなつくりですが丁寧に扱えば長持ちすることでしょう。取り扱いは時期や店舗によって異なるとは思いますが、安く済ませたい方は要チェックです。
フードスタンドを使ってみた様子がこちら
猫が食器に不満を抱いているときのサイン
- フードを食べようとしない、もしくは頻度が少なくなる
- 食器から落として食べる
- 食器をひっくり返す
もしも、猫が食器に対して不満を抱いていた場合、上記のような行動をとることが多いです。特に食べてくれないのは悩みもの。良くない状態に繋がるので早めに改善したいところです。
猫用食器の洗い方
基本的に猫の食器は一度使用したら、洗うことを推奨します。理由は、使用後の食器は細菌が繁殖しやすく衛生的ではないため。これは人間の場合でも同じですよね。一度使った食器をそのまま使い回されるのは、汚くていい気分はしないはず。猫も同じで場合によってはご飯を食べないことにも繋がります。
肝心の洗い方に関しては人間の食器同様、中性洗剤で洗えばOK。ただし、柑橘の香りなど猫が嫌がる匂い付きのものは避けましょう。食器に洗剤の匂いが付いて猫が臭がる懸念があります。
ちなみに、筆者は「ジョイW除菌」を使用しています。
また、使用する食器は人間用と分けましょう。同じにすると、猫に危険な食材成分が付着する心配があるためです。衛生面でもやや不安があるため、人間用と猫用でスポンジは分けた方が安心です。
よくある質問
猫の食器選びはフード並みに大事!
猫用食器は、猫の食事の快適性に大きな影響を与えます。適切な食器を選ぶことで、食欲改善も期待できます。
基本的には陶器製の食器をオススメしますが、必ずしも陶器製でなければならないという訳ではありません。ステンレスやプラスチック製でも、猫によっては気にせず使用してくれます。食器を洗うときもステンレスやプラスチック製の食器は軽いため、飼い主さんの負担は少なく済みます。
今回の記事を参考に、猫との相性を見ながら食器を選んであげてみてください。