【結論】
猫が母親もしくは親に近い存在に対して甘えたくて使う鳴き声です。
猫が鳴く際に声を出さない「サイレントニャー」には、多くの猫飼い主が興味を持っています。この現象は一体何を意味するのでしょうか?
この記事では猫歴20年以上の筆者「たけのこ」が、サイレントニャーについて詳しく解説します。
猫ブロガー
たけのこ(Takenoko)
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猫と暮らして20年以上。猫ニュースメディアのライターとして活動。いままで500本以上の猫に関する記事を執筆!猫たちの幸せに繋がればという想いで当サイトを運営しています。ペットフード/ペットマナー検定合格。飼い猫を主役とした絵本も出版。
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運営者の飼い猫であり当サイトの編集長。保護猫出身。黒猫。甘えん坊な男の子。猫専門配信アプリnekochan公式ライバー。YouTubeも配信中!
猫のサイレントニャーとは
猫が口を開けているにもかかわらず、声が全く聞こえない。この状態を「サイレントニャー」といいます。最初は驚くかもしれませんが、正常な猫の仕草のひとつです。
サイレントニャーは、猫が信頼する相手に対して行う仕草。言い換えれば信頼の証です。人間に聞こえない理由は、非常に高い周波数で鳴いているため。猫が感じ取れる音の範囲は人間よりもはるかに広く、特に高周波数に対する感度が高いです。そのため、サイレントニャーは猫にとっては自然なコミュニケーションのひとつといえます。
サイレントニャーの意味は愛情表現
サイレントニャーは、猫が人間や他の猫などに行う愛情表現です。元々は、子猫が母猫に対してお乳をねだったり、甘えたりする状況で用いられる仕草でした。飼い主さんにサイレントニャーをしているときは、母猫だと思っている可能性が高いです。
猫によっては行われない場合もありますが、別に猫が信頼や愛情を抱いていないわけではありません。猫には個々の性格や個性があります。サイレントニャーをする猫としない猫がいるのは不思議なことではありません。
サイレントニャーは大人猫になってもする
一般的には、子猫の期間によく見られるサイレントニャーですが、実は成猫になってもこの行動は続くことがあります。子猫期の名残が残っている子であれば、成猫になってからもサイレントニャーをすることは十分にあり得ます。
とはいえ、サイレントニャーをするかどうかはその猫の性格や過去の経験、現在の環境に大きく依存します。条件を満たしていたとしても、一概にすべての成猫がサイレントニャーをするわけではありません。
サイレントニャーはかすれ声のように聞こえることもある
一般的にサイレントニャーは「無音」であると考えられがちですが、実際には非常に静かながらもかすれ声のように聞こえるケースがあります。猫が発するサイレントニャーの周波数は人間にはほとんど聞こえないレベルですが、人によっては注意深く聞くことで微かに音が聞こえるためです。
サイレントニャーを行うことが多い猫
- 甘え盛りな子猫
- メス猫
- 小柄な猫種
サイレントニャーはどの猫でも行う可能性がありますが、特に多いとされているのは上記のパターン。子猫は前述したとおり母猫に甘えるために発することが多いです。
一方、メス猫と小柄な猫種に関しては明確な根拠がある訳ではなく比較的そうした意見が目立つというだけです。メス猫・小柄猫でもサイレントニャーをしない個体もいるので、あくまで参考程度に考えておきましょう。
筆者の猫の場合
筆者の飼い猫トモくんは甘えん坊のオス猫ですが、サイレントニャーをしている素振りは見たことがありません。筆者とトモくんの関係性は良好で甘えてくる仕草も多いため、信頼度でいえば問題なくクリアしています。
もしかしたら、気づいていないだけで行っている可能性もありますが、その素振りを見ていないことから頻度は少ないはずです。
猫がサイレントニャーをしてきたときの対応
猫がサイレントニャーをしてきたときは、やさしく撫でるなどの対応をしてあげましょう。猫にとって飼い主さんに行うサイレントニャーは信頼のサインであり、コミュニケーション。反応してあげることで、よりよい関係性が築けることでしょう。
ただし、おねだりでしてくるサイレントニャーには注意が必要。可愛いからと、サイレントニャーされるごとにおやつやフードを与えていては、あっという間に肥満コースです。一度、応じてしまえば何度でもサイレントニャーでおねだりするようになることも多いですが限度は意識してあげましょう。
よくある質問
猫がサイレントニャーしているか観察してみよう!
サイレントニャーは猫が行う特殊なコミュニケーション手段の一つ。愛情や信頼の深い表現とされています。子猫から成猫に至るまで広く見られ、飼い主との信頼関係や性格、環境が大きく影響すると考えられます。
必ずすべての猫が行う訳ではありませんが、この機会に飼い猫がサイレントニャーしているかどうか、観察してみてはいかがでしょうか。